曙(36)が地元で玉砕した。今年3月のアジアGPトーナメント準決勝以来となる崔洪万(24=韓国)と再び激突。WORLD GP開幕戦(9月23日、大阪ドーム)出場枠をかけて臨んだが連打を浴びて1回2分52秒、TKO負けを喫した。K-1休養を明言した曙は、谷川貞治イベントプロデューサー(43)に気持ちの弱さを厳しく指摘された。
曙の両目が真っ赤に染まった。サンドバッグのように連打を浴びてTKO負けを喫した後、K-1休養を吐露した。「練習は続けるつもり。気持ちも切れていないし、まだ勝ちたい。でもK-1は休みます。K-1から試合オファーもないでしょ」。これでK-1通算は1勝7敗。サップ、武蔵、ボンヤスキーら強敵との対戦が多いことを差し引いても、言い訳できない悔しさをにじませた。
何もできなかった。1回2分10秒。左、右、左の3連打を浴びて前のめりで倒れた。立ち上がったが、もう余力はない。その42秒後に左ひざ蹴りを受け、再び3連打を浴びると腰から崩れ落ちた。急成長を続ける大巨人のパンチの速さに対応できなかった。「自分も成長しているはずなのに…ディフェンスするのが精いっぱい。背が高くてジャブが届かないしバテない。完敗です」とうつむいた。
弱気な言葉もこぼした。「気持ちの中では技術的には自分が上だけど、試合内容は向こうのが上でしょ。自分に合った相手はいないかな」。そんな曙を、K-1谷川イベントプロデューサーは「ファイターとしての気持ちがなく残念。何が何でも勝つという心の部分がない。K-1のオファーはしません。WRESTLE-1に専念です。もっと体重を下げて練習してほしい」と厳しく突き放した。8月4日のWRESTLE-1 GP開幕戦(両国国技館)でグレート・ムタに挑むが、K-1からは離脱する以外に道はなさそうだ。
K-1ヘビー級の「水増し」ぶりはちょっとひどい。グッドリッジの優勝も、対戦相手を考えれば至極まっとうな結果。ヘビー級上位選手の序列はそうそう変化しないらしい。せめて毎年一人くらいニューフェイスが現れて、10年で全取替えくらいの「新陳代謝」でまわって欲しいものだ。
トーナメントはともかく、地元凱旋の曙の試合はひどかった。もともとこの人は体重のコントロールができずに相撲も引退せざるを得なかったわけで、格闘家として現役を続行すること自体に無理があるのだ。
もし180キロ程度に体重を維持できれば、きっと大相撲で20回以上の優勝も可能だったろうし、そうなれば「一代年寄」として協会に残れたのかもしれない。今痛い思いをする必要もなく、立派に部屋持ち親方として協会の幹部への道を歩んでいたのかもしれない。それもこれも体重コントロールができない「甘さ」が全ての原因なのだ。
もう格闘家としての曙の役目は終わった。誰も彼のファイトを見たいとは思わないだろう。今さら沈みかかったプロレスの興行に客寄せパンダとして出場する意味もよくわからない(生活がかかっているといえばそれまでだが)。
K-1ヘビー級はもう少し厳選したマッチメークを心がけて欲しい。MAXの試合内容がいいだけに、ヘビー級の「大味」さがいやでも目に付いてしまう。
タイソン参戦がうわさされているが、金目当てのロートル選手は話題性はあってもK-1の主力とは手が合わないだろう。活きのいい若手発掘に尽力して欲しいものだ。もちろん武蔵に次ぐ日本人選手の登場にも期待したいが…。
曙の両目が真っ赤に染まった。サンドバッグのように連打を浴びてTKO負けを喫した後、K-1休養を吐露した。「練習は続けるつもり。気持ちも切れていないし、まだ勝ちたい。でもK-1は休みます。K-1から試合オファーもないでしょ」。これでK-1通算は1勝7敗。サップ、武蔵、ボンヤスキーら強敵との対戦が多いことを差し引いても、言い訳できない悔しさをにじませた。
何もできなかった。1回2分10秒。左、右、左の3連打を浴びて前のめりで倒れた。立ち上がったが、もう余力はない。その42秒後に左ひざ蹴りを受け、再び3連打を浴びると腰から崩れ落ちた。急成長を続ける大巨人のパンチの速さに対応できなかった。「自分も成長しているはずなのに…ディフェンスするのが精いっぱい。背が高くてジャブが届かないしバテない。完敗です」とうつむいた。
弱気な言葉もこぼした。「気持ちの中では技術的には自分が上だけど、試合内容は向こうのが上でしょ。自分に合った相手はいないかな」。そんな曙を、K-1谷川イベントプロデューサーは「ファイターとしての気持ちがなく残念。何が何でも勝つという心の部分がない。K-1のオファーはしません。WRESTLE-1に専念です。もっと体重を下げて練習してほしい」と厳しく突き放した。8月4日のWRESTLE-1 GP開幕戦(両国国技館)でグレート・ムタに挑むが、K-1からは離脱する以外に道はなさそうだ。
K-1ヘビー級の「水増し」ぶりはちょっとひどい。グッドリッジの優勝も、対戦相手を考えれば至極まっとうな結果。ヘビー級上位選手の序列はそうそう変化しないらしい。せめて毎年一人くらいニューフェイスが現れて、10年で全取替えくらいの「新陳代謝」でまわって欲しいものだ。
トーナメントはともかく、地元凱旋の曙の試合はひどかった。もともとこの人は体重のコントロールができずに相撲も引退せざるを得なかったわけで、格闘家として現役を続行すること自体に無理があるのだ。
もし180キロ程度に体重を維持できれば、きっと大相撲で20回以上の優勝も可能だったろうし、そうなれば「一代年寄」として協会に残れたのかもしれない。今痛い思いをする必要もなく、立派に部屋持ち親方として協会の幹部への道を歩んでいたのかもしれない。それもこれも体重コントロールができない「甘さ」が全ての原因なのだ。
もう格闘家としての曙の役目は終わった。誰も彼のファイトを見たいとは思わないだろう。今さら沈みかかったプロレスの興行に客寄せパンダとして出場する意味もよくわからない(生活がかかっているといえばそれまでだが)。
K-1ヘビー級はもう少し厳選したマッチメークを心がけて欲しい。MAXの試合内容がいいだけに、ヘビー級の「大味」さがいやでも目に付いてしまう。
タイソン参戦がうわさされているが、金目当てのロートル選手は話題性はあってもK-1の主力とは手が合わないだろう。活きのいい若手発掘に尽力して欲しいものだ。もちろん武蔵に次ぐ日本人選手の登場にも期待したいが…。