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スポーツヲタクの独り言

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K-1における曙の役目は完全に終了。身体も作れない格闘家はいらない

2005年07月31日 23時41分29秒 | 格闘技
曙(36)が地元で玉砕した。今年3月のアジアGPトーナメント準決勝以来となる崔洪万(24=韓国)と再び激突。WORLD GP開幕戦(9月23日、大阪ドーム)出場枠をかけて臨んだが連打を浴びて1回2分52秒、TKO負けを喫した。K-1休養を明言した曙は、谷川貞治イベントプロデューサー(43)に気持ちの弱さを厳しく指摘された。
曙の両目が真っ赤に染まった。サンドバッグのように連打を浴びてTKO負けを喫した後、K-1休養を吐露した。「練習は続けるつもり。気持ちも切れていないし、まだ勝ちたい。でもK-1は休みます。K-1から試合オファーもないでしょ」。これでK-1通算は1勝7敗。サップ、武蔵、ボンヤスキーら強敵との対戦が多いことを差し引いても、言い訳できない悔しさをにじませた。
何もできなかった。1回2分10秒。左、右、左の3連打を浴びて前のめりで倒れた。立ち上がったが、もう余力はない。その42秒後に左ひざ蹴りを受け、再び3連打を浴びると腰から崩れ落ちた。急成長を続ける大巨人のパンチの速さに対応できなかった。「自分も成長しているはずなのに…ディフェンスするのが精いっぱい。背が高くてジャブが届かないしバテない。完敗です」とうつむいた。
弱気な言葉もこぼした。「気持ちの中では技術的には自分が上だけど、試合内容は向こうのが上でしょ。自分に合った相手はいないかな」。そんな曙を、K-1谷川イベントプロデューサーは「ファイターとしての気持ちがなく残念。何が何でも勝つという心の部分がない。K-1のオファーはしません。WRESTLE-1に専念です。もっと体重を下げて練習してほしい」と厳しく突き放した。8月4日のWRESTLE-1 GP開幕戦(両国国技館)でグレート・ムタに挑むが、K-1からは離脱する以外に道はなさそうだ。

K-1ヘビー級の「水増し」ぶりはちょっとひどい。グッドリッジの優勝も、対戦相手を考えれば至極まっとうな結果。ヘビー級上位選手の序列はそうそう変化しないらしい。せめて毎年一人くらいニューフェイスが現れて、10年で全取替えくらいの「新陳代謝」でまわって欲しいものだ。
トーナメントはともかく、地元凱旋の曙の試合はひどかった。もともとこの人は体重のコントロールができずに相撲も引退せざるを得なかったわけで、格闘家として現役を続行すること自体に無理があるのだ。
もし180キロ程度に体重を維持できれば、きっと大相撲で20回以上の優勝も可能だったろうし、そうなれば「一代年寄」として協会に残れたのかもしれない。今痛い思いをする必要もなく、立派に部屋持ち親方として協会の幹部への道を歩んでいたのかもしれない。それもこれも体重コントロールができない「甘さ」が全ての原因なのだ。
もう格闘家としての曙の役目は終わった。誰も彼のファイトを見たいとは思わないだろう。今さら沈みかかったプロレスの興行に客寄せパンダとして出場する意味もよくわからない(生活がかかっているといえばそれまでだが)。
K-1ヘビー級はもう少し厳選したマッチメークを心がけて欲しい。MAXの試合内容がいいだけに、ヘビー級の「大味」さがいやでも目に付いてしまう。
タイソン参戦がうわさされているが、金目当てのロートル選手は話題性はあってもK-1の主力とは手が合わないだろう。活きのいい若手発掘に尽力して欲しいものだ。もちろん武蔵に次ぐ日本人選手の登場にも期待したいが…。

K―1ワールドMAX、伏兵サワー優勝もKOは1戦もなし

2005年07月22日 00時26分32秒 | 格闘技
まさか!アクシデントで魔裟斗(26=シルバーウルフ)が散った。K―1ワールドMAX世界一決定トーナメント決勝戦が20日、横浜アリーナで行われ、魔裟斗は準々決勝のマイク・ザンビディス(25=ギリシャ)戦で判定勝ちしたが、試合中に左腓(ひ)骨を骨折。ドクターストップで準決勝を棄権した。予期せぬ事態で2年ぶりの王座奪回に失敗し、リング上でファンに謝罪すると病院に直行した。決勝はアンディ・サワー(22=オランダ)が延長2Rの末に2―1の判定で制し、初優勝を飾った。
準決勝が始まる直前に角田信朗・競技統括プロデューサーから魔裟斗の負傷、棄権が発表されると、館内は悲鳴に包まれた。直後に魔裟斗が謝罪のためにリングに上がった。左足はテーピングで固定され、ロープをつかまなければ立てなかった。「僕を応援しに来てくれた人もたくさんいると思うが、こういう不本意な結果で試合ができなくなるのは残念。すいませんでした」。そう言い残すと、病院へ直行した。
異常が発生したのはザンビディス戦の3R、残り30秒のあたりだった。キックの後に左足をマットにつけると痛みが走った。「どこで痛めたのか分からない」という負傷。大差の判定勝ちが決まると、声援に右手を上げて応えたが、花道は苦しい表情で肩を借りて引き揚げた。医務室ではすぐに左くるぶしの上の腓骨骨折と診断され、魔裟斗の短い夏は終わった。
一昨年に日本人初のK―1世界王者となったが、昨年は準決勝までに偶然のバッティングで両目にダメージを負い、決勝でブアカーオに完敗した。王座奪回を期して5月の開幕戦に備えたが、直前で左ひざ裏のじん帯を伸ばした。強行出場の末に判定勝ちをもぎ取ったが、骨折だけはどうにもならなかった。ザンビディス戦は相手の顔面へのパンチを完封して3R中盤に右ストレートでダウンを奪った。万全の仕上がりだっただけに、悔やまれる結果となった。
これで10月12日の世界王者対抗戦(国立代々木競技場)への出場は微妙となった。大会前は「今年優勝できなかったら、来年も優勝できない」と断言した。アクシデントとはいえ、目標が達成できなかったのは事実。魔裟斗のモチベーションはどこに向かうのか。反逆のカリスマが再び苦境に陥った。

TBSとしては魔裟斗の故障は「想定外」だったろうが、全体としてはハイレベルの争いになった「K―1ワールドMAX」。誰が優勝しても不思議ではなかったが、これで4人目の世界王者が誕生したことになる。
誰もがそれぞれに「強み」があったが、お互いに研究が行き届いた結果なのだろう、KO決着は1試合もなかった。
今大会に関して言えば、「露骨」な判定は見受けられず、納得のいくものだった。魔裟斗棄権で誰が優勝してもよしという空気が当たり前の判定をもたらしたのだろう。
さて、この大会の今後はどうなるのだろうか? 観客の欲求は留まるところを知らず、戦いのインフレ現象は否応無しだ。新しい強大な人材が入ってこないと、いくら試合内容がよくてもすぐに飽きられてしまう可能性は大きい。魔裟斗と伍する新たな日本人スターの出現に期待しつつ来年大会を楽しみに待とう。

亀田興毅、早くもタイトルマッチ! でもまたタイ人(笑)

2005年07月19日 23時50分18秒 | 格闘技
ボクシングの協栄ジムは19日、同ジムに所属する亀田興毅が、8月21日に東洋太平洋フライ級王者のワンミーチョック・シンワンチャー(タイ)と12回戦(横浜)を行うと発表した。亀田はプロ8戦目でタイトル戦となった。
都内の協栄ジムで会見した亀田は「タイトル戦? そんなもの楽勝。普通に自分のボクシングをやれば、コロンと倒れてくれる」と、自信たっぷりに話した。
タイトル戦に備え、世界ボクシング評議会(WBC)スーパーフライ級1位のホセ・ナバーロ(米国)が、スパーリング相手を務める。亀田は「バチバチいくよ。早くアメリカに帰りたいと言うよ」と、強気の弁を繰り返していた。 

亀田興毅の次戦が早くも決定。それも東洋太平洋チャンピオンに挑戦だと言う。なかなか思い切ったマッチメークだ。しかも相手はまたタイ人。プロでのキャリア全てがタイ人というのも珍しかろう。
だが、今回は現役チャンプ。これまでの「かませ犬」とはきっとものが違うはずだ。いや、違ってくれなきゃうそだろう。
苦戦らしい苦戦を1回も経験したことがない亀田興毅。この試合がきっと初めての「ガチンコ」となるのだろう。これまで経験できなかった攻め込まれてからの対応や、プロらしい「いやらしさ」への対処など、次のステージへの貴重なキャリアになるはずだ。
いや、もしかてここを難なく通過してしまったら…。来年にでも世界へなんてことになったりして。ジムの先輩・坂田が9月に再び世界に挑むが、この二人でWBA・WBCのフライ級タイトルを独占ってことも。って、世の中そんなに甘くないよなぁ、きっと。
それにしても亀田興毅、何で日本人とはやらないの?

橋本急逝! プロレス終焉の前ぶれか…

2005年07月12日 22時57分47秒 | 格闘技
“破壊王”の異名を取った人気プロレスラー橋本真也(はしもと・しんや)さんが11日午前10時36分、「脳幹出血」のため横浜市内の病院で亡くなった。40歳だった。橋本さんは昨年末に右肩を手術、心臓に不安を抱えながら復帰を目指した矢先の悲報だった。新日本解雇、新団体設立、倒産など波瀾(はらん)万丈のレスラー人生を送った橋本さんの早すぎる死に、人気低迷にあえぐプロレス界は深い悲しみに包まれた。
プロレス界に激震が走った。11日朝、橋本さんは横浜市内の自宅で「頭が痛い」と訴え、意識がもうろうとなった。同居の女性が呼んだ救急車で同南区の病院に運ばれたが、既に心肺機能は停止しており、まもなく死亡が確認された。
橋本さんは1年前から不整脈に悩まされるなど心臓面に不安を抱えており、1週間前にも心臓の不調を訴えて都内の病院に入院、最近退院したばかりだった。妹・真生さん(32)も「心筋梗そくの疑いがあり、本人は調べてもらうと言っていた」と明かす。
しかし、04年8月以来の復帰を目指すため、心臓のケアよりも、長期離脱の原因であり同年12月に手術した右肩の治療を優先させた。関係者は借金返済による心労との関連性は否定したが、140キロ台の体には知らないうちに大きな負担がかかっていたとみられる。
橋本さんは84年に新日本プロレスに入門。重厚なキックや垂直落下式DDTなどの大技を引っ提げ、スター街道を突き進んだ。同期生の武藤敬司(42)、蝶野正洋(41)とは闘魂三銃士を結成。団体の象徴でもあるIWGPヘビー級王者に輝くなど次世代のエースとして脚光を浴びた。しかし、00年4月、小川直也(37)との決戦に敗れ、引退を表明。ファンの嘆願でカムバックするものの同年秋、他団体との対抗戦実現へ動いたため、新日本から解雇を言い渡された。01年3月には新団体「ZERO―ONE」を立ち上げ一大ブームを巻き起こしたが、それも長くは続かなかった。約1億円の借金を抱え、04年11月に「ZERO―ONE」は活動を停止。それでも「復帰すれば借金も完済できる」と漏らしていたという。
11日夜会見した橋本さんの代理人の伊藤弁護士は「復帰は返済のためでなく、お世話になった人の気持ちに応えたいからと語っていた。明るい表情だっただけに、残念で仕方ない」と語った。
昨年デビュー20周年を迎えた三銃士興行の夢プランもかなわず、ハッスルでの小川との共演ももう見られない。
「プロレス界の発展」を願っていた破壊王は、志半ばにして短い生涯にピリオドを打った。

私自身は、闘魂三銃士の台頭あたりからプロレスをほとんど観なくなってしまった。その前の世代あたりでプロレスの「テーマ」に限界を感じたのかもしれない。
実際、橋本・蝶野・武藤以降のレスラーにプロレスファン以外にもポピュラーな選手があまり思いつかないのは事実だろう。
そういう意味では、まだまだこの世代のがんばりがプロレスには必要なはず。バラバラになってしまった三銃士がそれぞれの立場で成功するほど今のプロレスマーケットは大きくないことを考えれば、遠からず「合体」があったのかもしれない。
一時期乱立したプロレス団体もメジャー3団体に集約されたようだが、その3団体ですら安泰とは言えない。
世は空前の格闘技ブーム。プロレスはますます片隅に追いやられつつある。このジリ貧の状況にあって、橋本を欠いたプロレス界はどこに向かっていくのだろうか…。

亀田興毅1RでKO! そろそろ「かませ犬」相手は卒業しようよ

2005年06月21日 23時32分59秒 | 格闘技
前代未聞のリング外抗争がぼっ発した。日本フライ級のホープ、亀田興毅(18=協栄)が20日、後楽園ホールで元WBC世界ライトフライ級王者サマン・ソーチャトロン(36=タイ)と対戦。強打で元世界王者から3度のダウンを奪い1回2分59秒にKO勝ちした。試合後のインタビュー中に、スパーリングで乱闘騒ぎを起こした元日本フライ級ランカー臼井知史(33=ヨネクラ)らのヤジに父親の史郎さん(40)が激怒。つかみ合い寸前のトラブルに発展。新たな遺恨が生まれた。
野村克也夫妻、小川直也、千代大海、浜口京子らが見守る中で、むせ返るような熱気に包まれたリング。タイソンと同じ黒い衣装で統一した亀田が元世界王者サマンをワンツーで追い詰め、右ボディーで最初のダウン。息つく暇も与えず右ボディーで2度目のダウン、最後は連打から左ストレートで吹っ飛ばした。
「1回KOとは思ってなかった。まあ、小型タイソンやから。そのうち早すぎて金返せとか言われるかもしれんな」
36歳とはいえ元世界王者に付け入るスキすら与えなかった。だが、亀田本人は無視したが、豪快な1回KO劇のざわめきの中、突如第2ラウンドのゴングが鳴った。リング上でのヒーローインタビュー中にリングサイドまで押しかけてきた臼井とヨネクラジムの同僚で東洋太平洋、日本スーパーウエルター級の2冠王者クレイジー・キムから容赦ないヤジを浴びせられた。
「オレと戦え」(臼井)
「実力の世界をなめるな。弱いやつとしかやらない。何が世界だ」(キム)
エキシビションで二男の大毅が登場した時からヤジが続いていたこともあって父親・史郎さんがキレた。2人に詰め寄る。すぐに関係者が史郎さんを止めたが、後味の悪さだけが残った。
伏線は2日、協栄ジムで亀田と臼井がスパーリングで拳を交えた時だった。臼井に足をひっかけられた亀田が馬乗りになって左ストレートを顔面に放ち、もみあいになった。その時は和解しただけに、協栄ジムの金平桂一郎会長も怒りが収まらない。「試合に押しかけて来て、テレビが回っている中で…ボクシングのイメージをどう思っているのか。JBC(コミッション)に提訴したり警察に訴えはしないが、ジムとしてどう考えているのか」
騒動の中、亀田だけは「パンチ力は通用することが分かった。あとはキャリアだけ」とどこまでも冷静だった。

ひどい試合だった。入場したときから結果はわかっているようなもの。元世界チャンピオンのゆるんだ身体を見れば真面目に準備してないことは一目瞭然だ。
亀田興毅協栄ジム移籍第1弾の試合となれば景気のいい「話題」が欲しい。そこで選ばれた相手が元世界チャンピオン。過去に日本人の挑戦者も退けてきた強豪「だった」。
亀田興毅はこれまで、タイ人としか試合をしていない。これでは相手が常に「かませ犬」だという疑念が拭えない(事実そうなのだろう)。
本人としてはもう少し骨のある相手とやりたいのかもしれないが、辰吉以来のスター候補。戦績に傷をつけるわけにはいくまい。
これで7戦全勝(6KO)。20歳までに世界を取ると宣言している以上、次戦あたりで「本物」と対戦する必要が出てくるだろう。
ま、何と言っても業界大手の協栄ジムだ。とりあえず「レール」は敷かれた。あとは本人次第。いざとなれば相手に「オレンジ」の差し入れで、世界を奪取!

亀田興毅はタイ人大好き? 今度は「元」世界チャンピオン

2005年05月23日 19時20分35秒 | 格闘技
“浪速の闘拳”亀田興毅が所属する協栄ジムは23日、6.20第319回ガッツファイティング(東京・後楽園ホール)での亀田の対戦相手として、元WBC世界ライトフライ級チャンピオン サマン・ソー・チャトロンを発表した。協栄ジム移籍後第1戦に臨む亀田は、19日の公開スパーリングで「全然あかんわ。勘が鈍ってる」と、移籍騒動で思うように練習ができなかった3カ月のブランクを感じている様子だったが、スパーリング相手を務めた元日本フライ級チャンピオンでWBA世界フライ級ランカーの坂田健史に「いい刺激になりそう。へたしたら食われちゃうかも」と言わしめるなど、依然として脅威の19歳であることに変わりはない。「世界獲り」を常とう句とする新生・亀田のお披露目まで残り約1カ月だ。
亀田興毅の移籍第1戦の相手が決まった。またまたタイ人。これでデビュー以来6戦連続タイ人が相手だ。
デビュー前から何かと話題だった亀田興毅とまともにやり合おうという日本人がいないのか、それとも戦績に傷をつけないために「かませ犬」ばかりを選んできているのか。きっと両方なのだろうが。
しかし、今度は業界最大手ジムの威信をかけて「大物」を呼んできたようだ。それも実績はあるが相当の「ロートル」を。
本来は1階級下(もとはさらにもう1階級下だったようだが)のチャンピオンだったが、今回の契約ウェイトはライト級。微妙に「かませ犬」感が漂うマッチメークだ。
ま、ボクシングはジムの力関係や興行としてのバリューがものを言う世界。3000万もの投資をしている選手なら、最短距離で世界戦にもっていきたいのが人情だ。
何も日本チャンピオンになる必要もなかろうが、世界戦の前に少ししびれるシチュエーションで試合をさせてみたいものだ。案外と「チキン」だったりして(笑)

亀田興毅移籍会見。協栄ならチャンピオンまで最短距離だろうけど…

2005年05月18日 23時49分34秒 | 格闘技
“浪速の闘拳”が心機一転、世界チャンピオンに向けて再スタートだ。ボクシング界のホープ亀田興毅は18日、都内で協栄ジムの金平桂一郎会長、父親で、トレーナーの亀田史郎氏らと移籍記者会見を開き、今後の抱負を語った。
亀田を襲った移籍騒動から、約1カ月。紆余曲折を経てたどりついた会見の場には、目標に向かう決意を持った、いつもの亀田興毅が座っていた。
ことの発端は、4月11日。グリーンツダジムが亀田の同意を得ず一方的に入札制度での移籍を公表。前代未聞の展開にボクシング界の枠を超えた騒動に発展し、その後の展開に注目が集まった。今回、移籍先となった協栄が早くから「亀田獲得」に乗り出し、4月末に協栄ジムとグリーンツダジムとの間で移籍交渉が行われ基本合意に達する。5月11日に大阪市の日本ボクシングコミッション(JBC)関西事務局で移籍届が正式に受理され、グリーンツダから協栄への移籍が正式決定した。
正式移籍から、1週間。この日、あらためて移籍後の心境について聞かれた亀田は、「協栄ジムに移籍できてよかった。ホッとしたわ。いろいろとあったけど、協栄ジムの金平会長、(マネージメントを担当する)MSEの丸山社長、みんなに助けてもらって」と、これまでの経緯が頭をよぎったのか、神妙にコメント。しかし、心機一転した亀田の視界の先には、未来しかみえない。6月20日には東京・後楽園ホールで、復帰第一戦が決まっているが、対戦予定の選手が東洋ランカーであることを聞かれると「東洋ランカーなんかでつまずいていたら、世界獲るのは無理やからな」といつもの亀田節で応えてみせた。
浪速の闘拳が久々に吠えたようだ。こうでなきゃ亀田興毅じゃない。結構結構。
次戦は東洋ランカーだそうだが、世界戦の前に1回でいいから日本人と対戦して欲しいものだ。
ところで協栄ジムにはフライ級の世界ランカー坂田健史がいる。このあたりの「争い」も楽しみなところだ。1本のベルトを目指すのか、あるいは協栄ジムで2本取りを目指すのか。正確には知らないが、一つのジムで1階級のベルト2本(WBA・WBC)を同時に保持していたケースはないだろうから、それはそれで面白いではないか。
正直言って、軽量級のボクシングは迫力に欠けるのだが、亀田興毅にはその迫力不足を払拭してもらいたい。ちんまりと判定勝ちなど狙わずに常にKO勝利で、その天狗鼻が世界一周するくらいにビッグになってもらいたいものだ。

WBC世界バンタム級に新チャンピオン! これで辰吉も心置きなく引退しなさい

2005年04月16日 22時18分27秒 | 格闘技
長谷川穂積(24=千里馬神戸)がチャンピオンのウィラポン・ナコンルアンプロモーション(36=タイ)を3-0の判定で破り、新王者となった。
序盤は左ストレートや左フックでペースをつかんだが、5回以降は相手の圧力に足が止まった。接近戦で細かいパンチをもらい、窮地に立たされた。
9回に気持ちを切り替えた。「倒されてもいいから、打ち合おう」と開き直り、強烈な左フックをヒットさせた。10回には一方的に攻めて王者を棒立ちにさせるなどポイントを稼ぎ、14度防衛、9年間不敗の王者を破った。
長谷川は「夢じゃないかと思う」と思わず口にした。そして、リング上で2歳の長男大翔君を抱き上げた。「あれがやりたかったんですよ」と新王者。
戦績は18勝(5KO)2敗。1度はプロテストにも失格し、4回戦時代に2度の敗戦を喫しているたたき上げが、大きな仕事をやってのけた。
大きな壁が崩れた。あの辰吉を破ってチャンピオンに君臨して7年。日本人キラー・ウィラポンがついに王座陥落だ。
チャンピオンは減量に失敗し1回目の計量に引っかかった。さらに微熱気味で調整の失敗は明白だった。その不調ウィラポンに対して長谷川はスピードで圧倒。序盤と終盤にいいパンチを立て続けにヒットさせ判定でベルトを奪取した。
これでいつまでもズルズル現役にしがみついていた辰吉も諦めがついただろう。
辰吉が今日まで引退を明言してこなかったのも、ウィラポンが無敗の王者として君臨していたからに違いない。貸してあったベルトを取り戻すことこそが最大のモチベーションだったはずだ。
ま、新王者としたら、辰吉と防衛戦ができるのならこんなにおいしい話はない。話題性は充分で動員や中継にも大いに期待が持てるし、何よりこんなに楽な相手もあるまい。しかしこれは実現することはないだろう。もう辰吉の時代は終わった。関西にはリングの内外で話題を提供するホープも現れたし、こうして世界チャンピオンも誕生したのだから。
6月にはWBAのバンタム級でも日本人の世界挑戦が決定している。「黄金のバンタム」にもう辰吉の居場所は見つからない。


リング外でも話題満載! 亀田ブラザーズ

2005年04月11日 23時39分36秒 | 格闘技
破天荒ボクサー亀田興毅(18)の移籍先が入札で決まることになった。現在所属するグリーンツダジムが11日、発表した。入札期間は15日から5月15日までで、最低落札金額は3000万円。入札の条件はプロボクシング協会加盟のジムであることとしている。
フライ級の期待のホープ亀田の戦績は6戦全勝(5KO)で日本ランキングに入ったこともある。日本ボクシングコミッション(JBC)では「移籍金が数千万円になるのは、あまり聞いたことがない」という。
同ジムでは移籍について、所属するWBC世界ミニマム級新王者の高山勝成の初防衛戦に集中するため他の選手のフォローができず、亀田サイドの意向に応えるのは難しいと判断した、と説明している。
今や世界チャンピオン以上に話題のボクサー亀田ブラザーズ。それが何と「移籍」だ。ジムとしてはこれほどの「ドル箱」スターを放出するのにはよっぽどのわけがあるのだろう。扱いがものすごく難しいのか、それとも…。
ま、この際はリング外でどんなに問題児だろうと、スター不在の「本業」の業界活性化に役立ってくれたらよしとしましょう。来年あたりに世界戦が組めるようなジムの入札に期待してます(笑)

ついに全女解散。女子プロレス存亡の危機!

2005年03月29日 22時44分34秒 | 格闘技
68年に旗揚げされた国内初の女子プロレス団体、全日本女子が事実上の解散に追い込まれていることが28日、分かった。ビューティ・ペア、クラッシュギャルズらスターを輩出してきたが、最近は選手へのギャラ、会場料の未払いが続いてきた。今日29日の横浜大会(金沢区産業振興センター体育館)を最後に、興行を行うことが不可能になった。来月にはGAEAも解散し、メジャー団体が消滅する。女子プロレスは厳しい冬の時代を迎えた。
もう限界だった。都内の全日本女子の事務所で松永健司副会長は「明日(横浜大会)はやりますが、それ以降は無理。入ってくる金はすべて税務署に押さえられてしまうし」と苦悩の表情を浮かべた。兄の高司会長はこの日も、最後の力を振り絞って金策に駆けずり回ったが、明るい光は見えない。すでに選手には26日バトルスフィア東京大会で「解散」を伝えた。
97年10月、2度目の不渡りを出して事実上の「倒産」となってからも興行は続けてきたが、選手へのギャラ、会場使用料の未払いは常態化していた。一方で選手たちは困窮にも負けず、会社を立て直そうと必死に頑張った。だが、昨年12月WWWA世界シングル王者高橋奈苗(26)が右ひざ前十字じん帯損傷、今年2月にはHikaru(23)が左足首脱臼骨折で戦線から離脱した。エース2人の不在で、万策は尽きた。
68年4月設立以降、女子最大手の団体として業界を引っ張ってきた。75年、16歳のマッハ文朱が登場。翌年にはビューティー・ペアがブームを起こした。80年代に入っても長与、飛鳥のクラッシュギャルズらスターを輩出してきた。だが、バブル経済崩壊で外食産業や不動産などのサイドビジネスが足を引っ張り、経営が悪化した。負債は約30億円にもなる。本業でも90年代に入っての団体乱立時代を迎えたことに加え、アジャ・コング、井上京子、豊田真奈美ら人気選手の離脱が相次ぎ、人気低迷に拍車が掛かっていた。
今日29日横浜大会で、松永高司会長が団体の現状を説明する。不在の会長に代わって、健司副会長は「何度もピンチを乗り越えてきたが、もう松永一族では駄目。新経営陣、新スポンサーが出てこないと。スターが1人出てくれば巻き返せるのだが…」とつぶやいた。来月10日には長与のGAEAも解散する。メジャー2団体の消滅で、女子プロレスという競技そのものが大ピンチを迎えた。
いつの頃からか、すっかりプロレスのテレビ中継に出くわさなくなってきた。男のプロレスもゴールデンタイムから消え失せ、今や深夜に細々と放映されるだけだ。栄華を極めた新日本プロレスにしてもドーム興行で空席が目立ち、新たなスターは出現しない。
女子プロレスにも、確かに一時代を築いたスターがいた。しかし、今はその「遺産」で辛うじて生き延びてきたのだろう。
さて、人々は女子プロレスに何を求めてきたのだろうか? 単純に力や技の応酬を見たいなら、男のプロレスで充分だ。
女性ファンなら、同性の強さやかっこよさにあこがれるのだろうし、男性ファンなら異性に対する「エロス」の感情もあるのだろう。
もはやエンタテインメントとしての女子プロレスの役割は終わってしまったのだろう。今の世の中、女性に暴力的な「強さ」を求めていないのだ。もう、様々な分野で強い女性がごく当たり前に存在するご時世なのだから。

K-1 WORLD GP 2005開幕。でも上げ底感満載かな…

2005年03月19日 22時16分46秒 | 格闘技
韓国の大巨人がアジア制覇した。「K-1 WORLD GP 2005 in SEOUL」が19日、 韓国・ソウルオリンピック第1体育館が開催され、メーンで行われたASIA GP決勝戦で韓国相撲(シルム)の天下壮士(横綱)チェ・ホンマンが昨年の同大会王者のガオグライ・ゲーンノラシンを延長戦の末、判定で下し、K-1初参戦で世界大会への切符を手に入れた。
もう一人の横綱・曙は今大会の1回戦で角田信朗と対戦。2度のダウンを奪い、K-16戦目にして待望の初勝利を挙げた。準決勝ではチェとの“日韓横綱対決”が実現。しかし、1回戦での負傷が響き無念のTKO負けとなった。
スーパーファイトには04年のK-1王者のレミー・ボンヤスキーが登場。前人未到の「K-1」3連覇という偉業達成に向けて、05年の初戦を迎えたが、ハイキック1発で相手が戦意喪失。22秒で仕留めたものの不完全燃焼となってしまった。
今年もK-1のGPシリーズが始まった。ま、いわば前座中の前座といった位置づけになるのだろうが、アジアから新しいスターが欲しいところ。結果的に地元チェ・ホンマンが優勝し、スター候補が誕生でめでたしめでたしなのだろう。
しかし、試合はどれもお寒い内容。これで本戦出場というのは「?」というのが正直な印象だ。
曙の商品価値維持のため、ロートル角田を引っ張り出してくるあたりからして、なかなか厚くならない選手層をうかがわせる。
決勝のチェ対ゲーンノラシンなど、見世物的には「あり」なのだろうが上質の試合を求めるなら明らかなミスマッチだ。許容できる体格差をはるかに超えている。かみ合わない試合をメインで見せられても、地元韓国以外では面白くもなかろうに。
アジアを制したチェは、その人間離れした体格でサップの再来を狙っているのだろうが、K-1の上位選手にはあの稚拙なテクニックでは通用すまい。まずはまともにパンチやキックを繰り出せるようになってもらいたいものだ。
この際、MAXとGPの間の体重80~90キロのクラスを新設してた方が、アジア人にはマッチすると思うけどなぁ。ただでかいだけじゃね(笑)

嗚呼、浪速のジョー…

2005年03月01日 22時13分35秒 | 格闘技
一昨年9月以来、試合をしていない世界ボクシング評議会(WBC)バンタム級前王者、辰吉丈一郎(34)(大阪帝拳)について、同ジムの吉井清代表は1日、「試合を組むのは難しく、99パーセント現役続行はない」と話し、辰吉のリング復帰は厳しい状況となった。
辰吉は1999年8月、世界王座奪還に失敗。いったん引退を表明したが、02年12月に再起戦で勝ち、翌年も辛勝。しかし、目に疾患のあった辰吉について、日本ボクシングコミッション(JBC)は国内では世界戦か前哨戦しか認めておらず、一昨年の左足太もも肉離れの回復も思わしくないなどで、対戦相手が決まらない状態が続いている。
吉井代表は「一度、燃え尽きた選手。試合には危険も大きい。引退してボクシングジムを開くことを持ちかけている」と話した。これに対して辰吉は「1パーセントでも可能性があれば、海外でもどこでも行く」と現役続行にこだわる一方で、「左足のけがはひどく、他のジムに移る気持ちもない」と揺れる胸の内を明かした。
記録より記憶に深く残る典型的なボクサー、辰吉丈一郎。全盛期に度重なる目のケガを負い、本当の意味でのベストバウトを残せないままに今日に至っている。
本人の希望はともかく、直近の試合を観る限りはもう世界戦を戦えるだけの力はあるまい。
そのキャラクター性と度重なるケガを乗り越えたストーリー性で、絶大な人気を得た辰吉。今のボクシング界には、辰吉以上に話題と客が呼べるボクサーはいないだろう。そうでなければ、この期に及んで復帰うんぬんを世間も取り上げはすまい。
一ボクシングファンとしては、もう辰吉は観たくない。世界奪取のあの頃の勢いなど望むべくもないではないか。老獪なテクニックなど辰吉のボクシングではないのだから。
プチ辰吉という気がしないでもないが、亀田3兄弟にあとは任せて、後進の指導に転ずるのも悪くはあるまい…。

K-1 WORLD MAX 2005、スター不在の出来レース?

2005年02月23日 23時57分41秒 | 格闘技
比類巻が2年連続世界への切符を勝ち取った。「K-1 WORLD MAX 2005~日本代表決定トーナメント~」が23日、有明コロシアムで開催され、小比類巻貴之が決勝でリザーブファイトから勝ち上がった新田明臣を1ラウンドKOで下し、魔裟斗らが待つ「K-1 WORLD MAX 2005 開幕戦」(5月)の出場権と優勝賞金600万円を獲得した。試合後小比類巻は「今日は本当に強い8人の中で勝つことができた。運が良かったのと、みんなのおかげ。全選手を尊敬している。もっともっと、もっともっと強くなりたいので、応援してください。よろしくお願いします」とファンに感謝し、世界大会での飛躍を誓った。
また、優勝が期待された武田幸三は1回戦でKIDの代役・宮田和幸を3RローキックでKOしたものの右のすねを負傷。ドクターストップで無念の途中棄権となった。
山本“KID”徳郁の不在は大きかった。いっきに見所が縮小した感じだ。
4年目に入ったK-1 MAXも上位選手が固定化され、多くのファンがマッチメークが苦しいと感じているに違いない。
そんなK-1MAXにあって山本“KID”徳郁は救世主だ。昨年末の魔裟斗戦でのパフォーマンスはメインの曙戦を完全に食っていた。
魔裟斗抜き、KID抜きでは興行的にもしんどかろう。優勝した小比類巻には悪いが、KOで勝っても華がないのだ。
外国人選手を含めて、K-1 MAXは次世代のスターの台頭が待たれる。それまではKIDのファイトに期待したい。
この際、主催者推薦で本戦にKIDを出して欲しいものだ。

ボクシング、窮余の一策? ボクシングくじ導入へ

2005年01月16日 18時12分16秒 | 格闘技
プロボクシングの試合の入場者が、試合結果を予想し、的中者に景品が当たる「勝者予想クイズ」の導入を、西日本ボクシング協会(辻本章次会長)が進めている。ファンサービスの一環で、長くスター選手が出ず、「K-1」や「PRIDE」の総合格闘技に押され、伸び悩むボクシング人気に“喝”を入れる狙いがある。
辻本会長によると、クイズは関西・中四国地区で開催されるプロボクシングの興行で、100~200人の先着入場者が、当日行われる約10試合の勝者とKOラウンドを予想する。的中者には的中率によって、世界戦の観戦チケットや、選手のサイン入りグローブなどを贈る予定という。
辻本会長は「高級車やリングサイド席を1年間プレゼントなどの案もありましたが、プロモーターの負担が大きすぎるので、チケットに落ちつきました」と説明する。
試合結果を予想し、的中者に景品を贈る試みは初めて。4月からの実施を目指し、好評なら東日本や九州にも広げたいとしている。
同協会がファンサービスに乗り出したのは、PRIDEなどの総合格闘技に、人気を奪われつつある現状への危機感が背景にある。
プロボクシングの全国観客動員数は平成9~11年は約34万~36万人だったのに対し、12年は約40万人に増加。14年には約45万人になるなど一見、好調に見えるが、日本プロボクシング協会関係者は「実は興行数が増えただけ」と指摘。健康ブームや格闘ブームの影響で、9年は約2800人だったプロライセンス保有者が16年には約3600人になり、その分、試合数が増えたという。
前出の関係者は「1興行当たりの観客数は横ばいか、下降気味。ノーランカー同士がメーンイベントの時は、ホールが埋まることはまずない」と話す。コアなファンはいるものの、派手なKOシーンが見たいファンは、総合格闘技に流れる傾向があり、じり貧状態。
総合格闘技にテレビの中継を奪われ、スポンサー離れも加速、「辰吉丈一郎選手が活躍していた10年前は、単独でもテレビ中継がついたが、今はダブル、トリプルの世界戦にしなければ中継してくれない」と明かす。
辻本会長も、ボクシング界を沸かすスター選手がいないことを認め、「ファンの裾野が広がれば、その中からスター選手が現れるかもしれない。会場に足を運んでもらえるよう、努力を続けたい」と話している。
長く格闘技の王者に君臨していたボクシングも、辰吉以降のスター選手不在が響いたのか、あるいは総合格闘技やK-1に押されたのか、長期低迷傾向にある。放送されない世界タイトル戦も少なくないし、放送するにしても2つ3つまとめてやらないといい時間帯にこないケースが多い。
日本のボクシング界の構造的な問題は、軽量の選手が圧倒的に多いことだ。運動神経のいい、体格のいい男としては、まず野球を、そしてサッカーを、選択するのだろう。ギャラの桁が違うのだから、この選択は致し方ない結果だろう。
軽量級のボクシングもそれはそれで面白いのだが、残念ながら豪快なKOシーンとはなかなか出くわさない。体重50キロ前後の階級では望むべくもないのか。
せめてライト級からミドル級あたりで常時世界を狙える選手が出てくれば、ボクシングもずいぶんと活性化するにちがいない。K-1でも魔裟斗や山本“KID”徳郁といった、スピードと一発の魅力を兼ね備えた中量級のスター選手の活躍で、今やスーパーヘビー級をしのぐ人気を誇っている。
ボクシング界がまずやらなければならないのは、選手のギャラをどうやって上げるかだろう。世界チャンピオンになって数回防衛すれば、一生安泰と言えるくらいの高額のギャラが出る業界になれば、スター候補もわんさか出てくるだろうに。
何たら兄弟の長兄はデビュー戦のギャラが1千万円で話題になったが、それくらい景気のいい話がバンバン飛び出す業界にするためには、スター選手が不可欠。卵が先かニワトリが先かってことね、結局。

ボクシング・関西のホープあれこれ

2005年01月08日 23時29分03秒 | 格闘技
大阪の人気ボクサー、亀田興毅(18)=グリーンツダ=が2月21日に後楽園ホールで“東京デビュー”する。「豪快にKOする。自信はなんぼでもあるで」。8日、東京都内の協栄ジムで記者会見した亀田は強気に抱負を語った。
強さに加えてビッグマウスでも注目される。来月21日の10回戦は日本バンタム級タイトルマッチ前のセミファイナルだ。相手は外国人選手に絞って調整中という。
デビューから5戦全勝、4KO。ただ、世界挑戦への期待をいなすように「ことしは、まず世界ランク入り。キャリアを積んで、もっと練習しないと」とクールだった。
日本フェザー級タイトルマッチ10回戦は8日、東京・後楽園ホールで行われ、チャンピオンの榎洋之(角海老宝石)が挑戦者で同級1位、金井晶聡(姫路木下)を7回1分35秒、TKOで下し、初防衛に成功した。
敗れた金井は、自らが持つデビュー戦からの連続KO日本記録が「14」でストップ。元世界スーパーライト級王者の浜田剛史が1985年4月に作った連続KO日本記録「15」に届かなかった。
榎は出だしから左ジャブを的確に当て続けて相手の攻撃を封印。7回に猛攻を仕掛け、レフェリーが試合を止めた。
辰吉以来の関西ボクシング界期待のスター候補、亀田兄弟の長兄がいよいよ聖地・後楽園ホールに登場する。その風貌や言動やら、あるいはデビュー戦のファイトマネーが1000万円やら、ボクシングの実力とは別の部分で話題となっているが、今年は世界への足がかりを作るための重要な1年になるはずだ。
世界タイトルですら、なかなかゴールデンタイムに放送されなくなったボクシング。華のあるスターが必要なのは言うまでもない。亀田兄弟がトリックスターで終わるのか、人気実力を兼ね備えたスーパースターになれるか、今後のマッチメイクに期待したい。
一方、金井は連続KO記録で話題になったが、チャンピオンの壁は厚かったようだ。ここをKOでクリアできれば、もっと一般にも名が売れていたに違いない。ま、ボクシングの連勝記録など、作らせようという意図があれば難しいものではない。まして地方の弱小ジム所属となれば、大きな試合を組むことも難しいだろうから、結果として連勝が続いたりするものだが。
格闘技ブームに圧されて、ボクシングの地位が相対的に下がってきていることは間違いなかろう。日本の場合、どうしても軽量級に選手集中しているため、豪快なKOシーンなど望むべくもない。それでも、ボクシングのもつ華麗なテクニックや、日本における格闘技の中核を担ってきた歴史などを鑑みれば、もう少し話題になってもいいと思うのは私だけではあるまい。テレビももう少しスター誕生のために、浅い時間(やっぱり「ド深夜」じゃ、見られないし)での放送を増やして欲しいものだ。
後楽園ホールでの亀田興毅の試合、相手次第とは思いながらもけっこう楽しみだったりして…。