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スポーツヲタクの独り言

目指せ毎日アップ。ひねくれものの独白、ぜひ見てね!

日本の大晦日は格闘三昧。でもねぇ…

2005年01月01日 23時12分40秒 | 格闘技
ヒョードルが人類最強の座をつかんだ! 超満員札止めとなる48398人が、ビッグマッチ11試合出そろった大みそか「PRIDE 男祭り 2004 -SADAME-」を見守った。メーンイベントのエメリヤーンコ・ヒョードルとアントニオ・ホジェリオ・ノゲイラの一戦は、3ラウンドの熱戦では決着つかず。しかし積極果敢に攻めたヒョードルが判定3-0でノゲイラを下した。またPRIDEミドル級王者ヴァンダレイ・シウバとK-1 GP元王者マーク・ハントとのセミファイナルは、30キロ以上の体格差を生かしたハントが判定2-1で勝利。シウバはPRIDE初黒星を喫することになった。
金メダル対決となった吉田秀彦とルーロン・ガードナーの究極の異種格闘技戦は、ガードナーが勝利。また瀧本誠は、戦闘竜相手に打撃で攻めて、総合初参戦初勝利を挙げた。

曙がホイスに秒殺負け。総合転向も初白星はならなかった。「K-1 Dynamite!!」が31日、大阪ドームで行われ、2年連続でメーンを任された元横綱・曙が、ホイス・グレイシーと対戦。怒涛(どとう)の寄りでホイスを押し倒したものの、まんまと寝技に引き込まれた曙は、ホイスの下からのオモプラッタで左腕を巻き込まれ、最後はリストを極められタップアウト。「寝技に付き合わない」つもりが、「何だか分からないうちに」柔術地獄にハマり、6連敗を喫した。曙は1.4新日本プロレス出場を否定。「勝つまでやる」と格闘技続行を訴えた。

今年も大晦日はNHK「紅白歌合戦」を向こうにまわしての格闘技満載。
それぞれ面白いカードもあったが、全体的には「水増し」感が否めなかった。特にK-1はメインがあまりにもお粗末。もはや曙には見切りをつけてもよかろう。そもそも減量ができずに土俵を去った男が、30代も半ばを越えて、自分をいじめきれるとは思えない。緩みきったその身体を見れば一目瞭然ではないか。こんなカードや、ボブ・サップをメインに据えるくらいなら、魔裟斗vs山本“KID”徳郁の方がはるかに見ごたえがあったというものだ。
一方、PRIDE 男祭り 2004 もマッチメイクには苦心したようだ。カードそのものにテーマ性はあっても新味がなく、あっと驚くような結果にはならなかった。また、ここでヴァンダレイ・シウバに黒星をつけることも賛否両論巻き起こることだろう。
ま、この年末年始の若手芸人による出がらしのような芸(露出過多は彼らの責任ではないが)を見るよりは、格闘が大晦日に定着するのも悪くはない。しかし、一昨年の3局、そして昨年の2局による放送は必要なかろう。

昨年8月より書き始めましたこのブログですが、本年も毎日アップを目指してがんばります。何卒ご愛顧のほどを…。

武蔵も魔裟斗も、興行の犠牲か

2004年12月04日 23時24分29秒 | 格闘技
K-1グランプリ2004はレミー・ボンヤスキー(28=オランダ)が涙の連覇を果たした。昨年と同じカードになった武蔵(32=正道会館)との決勝は3回では決着がつかず、2度の延長にもつれ込む激闘。左足にダメージを負いながら、最後は手数で圧倒して栄冠を勝ち取った。1試合目に過去4度優勝のホーストを延長の末に退け、ボタとの準決勝も終了間際に右のハイキックでダウンを奪う逆転判定勝ち。そして、武蔵の日本人初優勝の夢を打ち砕いた王者は、決勝後にマイクを握り「本当にありがとう。日本のみんなを愛してます」と涙でファンに感謝の言葉を贈った。
果たして再延長は必要だったのだろうか。興行側の思惑で判定に下駄を履かせてはいなかったのかという疑念が残る結末だった。
夏にあったK-1WORLD MAX 2004決勝もそうだった。テレビ的には魔裟斗の連覇に期待がかかっていたためか、無理やり延長に突入させて判定に疑惑を抱かせた挙句に、魔裟斗には大きなダメージが残ったはずだ。
K-1が大いに人気を得たのは、プロレスの「ストーリー性」(八百長なんて野暮なことは言いっこなしです)に観客がもう満足できなくなってきたことが大きいはずだ。日本にはない中量級以上のボクシングの代替物としても、「ガチンコ」の勝負が魅力的なのだ。
それを興行側やテレビの都合で判定に「?」がつくようでは、その魅力は半減する。旬な選手の出現と、その時々の最高のマッチメイクでここまで発展してきたK-1が今日のような判定をしちゃいけない。観客のブーイングが全てを物語っていたではないか。
武蔵も魔裟斗もそれぞれのクラスで世界と伍して闘えることは証明されている。あんまり白々しいことしちゃいずれ衰退しちゃいますよ。

閑話休題ボクシング会場に必ずいるおじさんの正体、誰か教えて!

2004年09月20日 23時19分13秒 | 格闘技
WBCスーパーフライ級タイトルマッチ、王者川嶋勝重対挑戦者ラウル・フアレスの試合を見た。一発の威力に勝るチャンピオンと、コツコツと判定に有利なパンチを当てる挑戦者の試合だったが、3-0の判定でチャンピオンが初防衛に成功した。ジャッジを見ると意外なほどに差が小さく、手数の重要性が再認識される結果となった。まあ、3度もダウンを奪ってKOに持ち込めなかったのは挑戦者の老獪さということだろう。
で、実は前々から気になっていることがある。ボクシングの世界タイトル戦となると、観客席に必ず大柄なおじさんがいるのだ。日本人ボクサーのチャンス、あるいはピンチになると立ち上がって、手に持った棒状(筒状)の何かを振り回し、たぶん大声で叫んでいる。あれだけ大柄なおじさんが立ち上がると、後ろのお客は迷惑だろうなぁ、と常々思っているのだが、それにしてもしょっちゅう見かけるのだ、そのおじさん。
どなたか彼の正体をご存知の方いらっしゃいます? テレビでハッキリわかるほど常にリングの近くで観戦していることから、業界関係者かもしれない。
もし、ご存知の方いらっしゃいましたら教えてくださいませ。

K-1キャラクター路線の終焉

2004年08月18日 23時01分36秒 | 格闘技
K-1がミルコに参戦のオファーを出したそうだ。その稀有な才能は総合でも打撃でも強烈な輝きを放つ。逆に話題ばかりが先行していた曙とサップがGP落選。内容が伴わないキャラクター優先のマッチメークに限界が来たのであろう。
思えばキャラクター性を強く打ち出してきたプロレスの退潮は、K-1やPRIDEのより真実味のある(100%ガチンコとは思えないが)格闘技の伸張と対をなしている。
重量級ボクシングが、体格的な理由からまったく発展できなかった日本にあっては、総合格闘技がその代償となったのだろう。市場規模は日本ボクシングを大きくしのいでいる。
発展の頂点を迎えた感のあるK-1にあっては、より話題性のあるマッチメークは必須条件だ。これまでも常に観客のオーダーに応えてきたのだから。脱税事件のダーティなイメージを持ち前の明るいキャラクターで払拭してきたサップや、その成功から招聘されたであろう曙だが、より面白いカードを望むファンにとってはもはやその役目を終わろうとしている。少年ジャンプの人気漫画ではないが、人気とともに観客の要求はインフレを起こしていく。
果たしてK-1はどこに向かっていくのだろうか? もっともその前にプロレスに未来はあるのだろうか(笑)