『日本は幸福か 過労死・残された50人の妻たちの手記』全国過労死を考える家族の会編(教育史料出版会)
今回は、『日本は幸福か 過労死・残された50人の妻たちの手記』という本を紹介します。これは、夫や息子・妻や娘を働きすぎで亡くした遺族の方々による手記を1冊にまとめたものです。読み進めるほどに、過労死によって突然家族を奪われる苦しみと、労災も認めてもらえない、企業の責任も問うことができないという憤りが胸に迫ってきます。
過労死は、働き盛りの者を突然奪っていきます。愛する者を失った悲しみと、一家の稼ぎ手を失うことによる生活の苦しさが、同時に遺族を襲うのです。しかし、その時、企業も行政も、遺族を助けてはくれません。企業は、会社のために死ぬまで働いた社員を冷たく切り捨てます。遺族が労災の手続きをしようとしても、多くの企業は資料を改ざんする・提供しない、責任者に会わせないなど全く協力してくれません。労働基準監督署に行っても、きちんと調査もせずに門前払いされます。遺族は、真実を知りたいと願うとき、補償を得てここから生きようとするとき、まず企業や行政と戦わねばならなかったのです。それは1991年当時も今も変わっていません。
遺族の方々は、「過労死は私たち家族が最後であってほしい、人間らしさを求める私たちの声を働く人の生き方を見なおす機会にしてほしい、こどもたちが安心して働ける社会となるように」と訴え続けています。遺族の方々が、社会のために過労死をなくそうと立ち上がっているのは、本当にすごいことだと思います。自分の家族を亡くした悲しみにただ沈みこんでしまっても、誰にも責めることはできません。それでも、過労死をなくそうと戦っているのは、この思いゆえなのだと思います。
この本をつくったのは、“ストップ!過労死”実行委員会の呼びかけ団体である「全国過労死を考える家族の会」です。過労死は、突然、あなたの愛する人を奪っていきます。あとに残された家族は、労災の申請用紙の書き方すらわからないところから、一人ぼっちで企業や行政と戦い始めなければなりませんでした。その遺族たちが、同じ悲しみを持つ人と出会い、支えあって立ち上がり、県のレベルで「過労死を考える家族の会」を創ってきました。その波が全国に広がって、1991年に「全国過労死を考える家族の会」が結成されたとき、つくられたのがこの手記集です。
これから、数回にわたって手記の一部を紹介していきます。『日本は幸福か 過労死・残された50人の妻たちの手記』は、遺族の方々の苦しみや思いが身に迫って感じられる本です。ぜひ全文も本を手にとって読んでいただきたいです。
この本は、実行委員会ホームページにまとめた過労死関連図書のうちの一冊です。過労死関連図書は、実行委員長の森岡孝二教授に選定していただいた約50冊です。過労死問題資料室のページに一覧表にしていますので、ぜひご利用ください。 過労死問題資料室:http://www.stopkaroshi.net/karoshi/shiryoshitu.html
***「過労死防止基本法」制定実行委員会が求めていること***********************
「過労死」が国際語「karoshi]となってから20年以上が過ぎました。
しかし、過労死はなくなるどころか、過労死・過労自殺(自死)寸前となりながらも
働き続けざるを得ない人々が大勢います。
厳しい企業間競争と世界的な不景気の中、「過労死・過労自殺」をなくすためには、
個人や家族、個別企業の努力では限界があります。
そこで、私たちは、下記のような内容の過労死をなくすための法律(過労死防止基本法)の
制定を求める運動に取り組むことにしました。
1 過労死はあってはならないことを、国が宣言すること
2 過労死をなくすための、国・自治体・事業主の責務を明確にすること
3 国は、過労死に関する調査・研究を行うとともに、総合的な対策を行うこと
【署名へのご協力のお願い】
私たちは「過労死防止基本法」の法制化を目指して、「100万人署名」に取り組んでいます。
≪署名用紙≫(ココをクリックお願いします)をダウンロードしていただき、必要事項をご記入いただいた上で、東京事務所もしくは大阪事務所まで郵送をお願いしたいと思います。
まずは過労死のことや過労死防止基本法を多くの人に知っていただきたいので、ツイッターでつぶやくなどして広めてもらえると助かります。記事の一番下についているボタンからも気軽にツイートできますので、ぜひともご協力お願い致します!
【連絡先】 ストップ!過労死 過労死防止基本法制定実行委員会
HP:http://www.stopkaroshi.net/
twitter:@stopkaroshi ブログの更新のお知らせや過労死についての情報をお届けしています。ぜひフォローしてください!
◆東京事務所(本部)
〒104-0033
東京都中央区新川1丁目11-6 中原ビル2階
Tel・Fax:03-5543-1105
◆大阪事務所
〒545-0051
大阪市阿倍野区旭町1-2-7
あべのメディックス2階202
あべの総合法律事務所内
TEL:06-6636-9361
FAX:06-6636-9364
今回は、『日本は幸福か 過労死・残された50人の妻たちの手記』という本を紹介します。これは、夫や息子・妻や娘を働きすぎで亡くした遺族の方々による手記を1冊にまとめたものです。読み進めるほどに、過労死によって突然家族を奪われる苦しみと、労災も認めてもらえない、企業の責任も問うことができないという憤りが胸に迫ってきます。
過労死は、働き盛りの者を突然奪っていきます。愛する者を失った悲しみと、一家の稼ぎ手を失うことによる生活の苦しさが、同時に遺族を襲うのです。しかし、その時、企業も行政も、遺族を助けてはくれません。企業は、会社のために死ぬまで働いた社員を冷たく切り捨てます。遺族が労災の手続きをしようとしても、多くの企業は資料を改ざんする・提供しない、責任者に会わせないなど全く協力してくれません。労働基準監督署に行っても、きちんと調査もせずに門前払いされます。遺族は、真実を知りたいと願うとき、補償を得てここから生きようとするとき、まず企業や行政と戦わねばならなかったのです。それは1991年当時も今も変わっていません。
遺族の方々は、「過労死は私たち家族が最後であってほしい、人間らしさを求める私たちの声を働く人の生き方を見なおす機会にしてほしい、こどもたちが安心して働ける社会となるように」と訴え続けています。遺族の方々が、社会のために過労死をなくそうと立ち上がっているのは、本当にすごいことだと思います。自分の家族を亡くした悲しみにただ沈みこんでしまっても、誰にも責めることはできません。それでも、過労死をなくそうと戦っているのは、この思いゆえなのだと思います。
この本をつくったのは、“ストップ!過労死”実行委員会の呼びかけ団体である「全国過労死を考える家族の会」です。過労死は、突然、あなたの愛する人を奪っていきます。あとに残された家族は、労災の申請用紙の書き方すらわからないところから、一人ぼっちで企業や行政と戦い始めなければなりませんでした。その遺族たちが、同じ悲しみを持つ人と出会い、支えあって立ち上がり、県のレベルで「過労死を考える家族の会」を創ってきました。その波が全国に広がって、1991年に「全国過労死を考える家族の会」が結成されたとき、つくられたのがこの手記集です。
これから、数回にわたって手記の一部を紹介していきます。『日本は幸福か 過労死・残された50人の妻たちの手記』は、遺族の方々の苦しみや思いが身に迫って感じられる本です。ぜひ全文も本を手にとって読んでいただきたいです。
この本は、実行委員会ホームページにまとめた過労死関連図書のうちの一冊です。過労死関連図書は、実行委員長の森岡孝二教授に選定していただいた約50冊です。過労死問題資料室のページに一覧表にしていますので、ぜひご利用ください。 過労死問題資料室:http://www.stopkaroshi.net/karoshi/shiryoshitu.html
***「過労死防止基本法」制定実行委員会が求めていること***********************
「過労死」が国際語「karoshi]となってから20年以上が過ぎました。
しかし、過労死はなくなるどころか、過労死・過労自殺(自死)寸前となりながらも
働き続けざるを得ない人々が大勢います。
厳しい企業間競争と世界的な不景気の中、「過労死・過労自殺」をなくすためには、
個人や家族、個別企業の努力では限界があります。
そこで、私たちは、下記のような内容の過労死をなくすための法律(過労死防止基本法)の
制定を求める運動に取り組むことにしました。
1 過労死はあってはならないことを、国が宣言すること
2 過労死をなくすための、国・自治体・事業主の責務を明確にすること
3 国は、過労死に関する調査・研究を行うとともに、総合的な対策を行うこと
【署名へのご協力のお願い】
私たちは「過労死防止基本法」の法制化を目指して、「100万人署名」に取り組んでいます。
≪署名用紙≫(ココをクリックお願いします)をダウンロードしていただき、必要事項をご記入いただいた上で、東京事務所もしくは大阪事務所まで郵送をお願いしたいと思います。
まずは過労死のことや過労死防止基本法を多くの人に知っていただきたいので、ツイッターでつぶやくなどして広めてもらえると助かります。記事の一番下についているボタンからも気軽にツイートできますので、ぜひともご協力お願い致します!
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