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桜田門外ノ変

2010年11月09日 22時29分38秒 | 映画
映画「桜田門外ノ変」を見た。

主演は、大沢たかおさん 共演に北大路欣也さん、伊武雅刀さん、本田博太郎さん、柄本明さん、長谷川京子さんと豪華。
小生、映画では「世界の中心で愛を叫ぶ」「解夏」、ドラマでは少し古いが「星の金貨」「JIN―仁―」といった良い作品に出演した大沢たかおさんが結構好きで、
今回は歴史的興味というより、俳優でこの映画を選んだ感じだ。
勿論、幕末は小生 最も好きな時代。タイトル的にも興味があったことに相違は無い。

さて、内容だが時は幕末、水戸藩。
ペリー来航後、開国・攘夷で国を二分して揺れ動く日本。
その中、時の大老井伊直弼(伊武雅刀)は強権を発動し、世に言う安政の大獄で多くの
攘夷派を弾圧した。この中に水戸藩主徳川斉昭(北大路欣也)が処罰され謹慎を命じられると、
水戸藩士 関鉄之介(大沢たかお)の平穏無事な生活に暗雲が漂い始める。
この処分に不満を持つ水戸藩士達は、井伊暗殺を計画する。

(井伊暗殺謀議)


その実行役17名の水戸藩士と1名の薩摩浪士。指揮官には関が選ばれ、実行から逃亡、そして斬首へとつながる悲劇を描く。

桜田門のそばで、井伊の護衛と水戸浪士たち18名が雪の降り積もるなか繰り広げる殺傷劇。
血しぶきが白い雪に飛び散り、見事な迫力で描かれている。

(井伊襲撃)

しかし、この映画は、桜田門外ノ変の描写もあるが、それは一部で、どちらかというとメインは実行後の志士たちの悲劇に光を当てている。

感想だが、この時代を揺るがした一大事件で、井伊直弼という歴史上評価が分かれる大老を殺害したことに対する批評、そして殺害という現代の価値による批評は抜きにして、自分が信じる想い、国を想う気持ち、藩を想う気持ち、その為に脱藩し、愛する家族を捨て、命を賭けて井伊の首を目指し立ち向かった志士達に、気持ちの熱さ、美しさ、哀れみといった様々な思いを感じた。

2.26事件を決起した青年将校を見ている感じがした。
彼らも正しいと信じて必死に決行したが、気がついたら逆賊になっていて、後世血気盛んな青年将校として片つけられる書物を見るが、この桜田門の事件に加わった志士も、正悪は別にして、正しい事をしたつもりが、共謀する予定だった薩摩藩や鳥取藩の裏切り、そして一夜にして藩からのお訊ね者になり、次々と仲間が捕らえられ、打ち首となっていく。追い詰められる水戸浪士の様を巧く描いていて、観ていてこちらも苦しくなる。
因みに敵方の井伊の護衛の武士で生き残った者も、主君を守れなかったということで
処刑された。日本を動乱に巻き込んだこの一大事件。しかし、現場で命を賭けて戦った敵味方双方には悲劇しかなかった。
大沢さんはじめ、敵役の伊武さんなど多くの俳優がいい演技をしていて、引き込まれていく。
Alanさんが歌う主題歌も映画にあって、凄くいい唄だった。
ただ、残念なのは、ハセキョーの出番が少な過ぎることだ
確かにストーリー的には、もうあまりかわいくない子供店長とセットで、要らん役だったと思うが・・・。

「雷桜」と違って良い映画だった。
よって☆4.5

(評価)
☆☆☆☆★

※★=0.5☆

(基準)
☆☆☆☆☆ 面白い もう一度映画館に見に行きたい。 DVDは購入する
☆☆☆☆   面白い DVDは検討。
☆☆☆    まあまあ。何かが足りない DVDは検討が必要。
☆☆      がっかり。
☆       話にならん 金返せ!!

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