生きていることが当たり前のように感じるが、
生きとし生けるもの全てに寿命があり、その域からは誰も逃れることができない。
それが自分はもちろんだが、家族、友人、恋人、ペットといったどんなに愛するものであっても・・・。
この夏、命は無限ではなく、有限である事を改めて思わせる出来事があった。
愛犬 ゆう坊の病である。
今年は6月下旬から暑さが厳しく、7月に入っても猛暑は続いていた。
そんな時突然 ゆう坊の食べる量が少なくなった。あまり歩きたがらない。
2日目くらいまでは暑いから夏バテなのかもって程度であまり気にしなかったが、
さすが日に日に食欲がなくなり、5日くらいまでには何も食べなくなり、動かなくなった。
呼吸も荒く、目はうつろ。
これはおかしいと思い、慌てて動物病院へ。
頭の中に死がよぎった。なぜもっと早く連れて行かなかったのかと後悔だけが残った。
レントゲン、エコーなどの検査をすると、肺やお腹に水がたまっているという。
そこから約1週間入院し、点滴や注射などで回復を待った。
家族みんなが回復を願っていた。
そしてさらに心配なことは、入院して環境が変わったことによる緊張から、食事を全く
とらない事が心配に追い打ちをかけた。
入院前と合わせればほぼ10日食べず。体は既に3kgも痩せ、目もうつろ。
体の1/4も痩せてしまったから苦しいわけだ。
このまま食べなければ長くないかもしれないと思った。
しかしお腹の水は薬が効き、なくなったことで、先生から許可をもらい、試しに家に連れて
帰った。とにかく食べさせないと回復はない。
はたして食べるだろうか???
幸いギリギリのところで間に合った。
家に帰ってリラックスしたのだろうか?
スプーンで流動食を口に持っていくと食べ始めた。安堵。只々安堵だった。
ようやく食べた。
やはり口から食事をとると変わってくる。
最初帰ってきた時には家の周りくらいしか歩けない、30㎝位の段差を登れないほど衰弱していたが、
食べ始めたことにより、日を追うごとに歩ける距離が長くなった。
そして2か月が経った。食欲も回復し、ほぼ復調したように見える。
いつものように外に行きたがるゆう坊が戻ってきた。
(復活のゆう坊)
医学の進歩に感謝です。救って頂きありがとうございました。
もうすぐ15歳。
それを考えると、どのくらいゆう坊が生きていられるか分からないが、決して命は当たり前ではないということを
頭に入れて、かわいがって行きたいと思う。
そのゆうぼうを連れて、今朝は彼岸花鑑賞コースへ
(今朝地元の彼岸花を傍で撮影)
実に美しい。ここに限らずあちこちでよく見ると咲いていて、増えているという手ごたえを感じる。
彼岸花の復活もそう遠くはないだろう。
そして最後は、隣の家の甲斐犬へ
(例のごとく伏せて待ち受ける甲斐犬)
(頭をなでると、飛び掛かってくる。お見通しだ)
(そして落ち着く 精悍な顔だが、小生にはかわいくて仕方がない)
1歳6カ月。まだまだやんちゃで、元気いっぱい。
これからも ゆうぼう同様、かわいがろう。
共に有限の命なので。