久しぶりに「フルートの為のロマンス ホ短調(城山如水作曲)」を伴奏してもらった。
ちょうど10年前に作曲した古典的な曲。古典派~ロマン派くらいの雰囲気の曲。
フルーティストの マユミ・Aの為に作曲して、いろんな場面でよく演奏した。
当時は自分がピアノ伴奏をして演奏していた。
フルートの技巧を生かせるように作曲しているが、とてもセンチメンタルな趣もある。
テンポはアレグレットなので、フレーズは流れるような快速感がある。
自分がピアノ伴奏していた当時とは逆で、今回は自分がフルートに回った。
10年前に自分が作曲した曲にしては、けっこうテクニックがいる。
作曲する時にはフルーティストが素晴らしかったので、かなり速いフレーズを書いたが。
いざ自分がフルートに回って吹いてみると、彼女の半分も吹けないなあと思った。
作曲家というのは得てして そういうもので、自分が演奏できないような曲を書くことが多い。
自分が、このフルーティストは素晴らしいと思う演奏家の為に書くのだから、自分が演奏できなくても全然問題は無い。素晴らしく演奏してくれるからだ。
たくさんのフルーティスト、ヴァイオリニストの為に書いた曲を、今度は自分が演奏していこう、と思うようになった。
彼女達のように流麗な演奏はできないにしても、作曲家自身の自作自演というのも面白いかなあ、と思う。
いつか自作自演のクラシカルコンサートもやってみたいなあ。
アンサンブル・ミューズ
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