読書の記録

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ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。

2016年11月17日 | 哲学・宗教・思想
ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。
 
原田まりる
ダイヤモンド社

 「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」と同じコンセプトを持つと考えていいかと思う。あれもダイヤモンド社だった。さすが本家は上手だ。ダイヤモンド社は「自己啓発書」にこの方法論を持ち込んだのである。
 哲学入門書としてはかなり上出来ではないかと思う。世の中に「哲学入門」を名乗る本はいっぱいあるが、たいがい敷居が高い。ストーリーの中に哲学を溶け込ませてわかりやすくしたものとしては「ソフィーの世界」が有名だが、あれさえも攻略するのはむつかしいのではないか。
 それに比べると、本書はかなり易しい。すいすい読める。これでニーチェやハイデッガーを分かった気になってしまうのは「生兵法は大けがのもと」だが、中学生か高校生くらいのときに読んでいたらもう少し、学校の「倫理」の授業なんかも興味をもって聞いていたかもなあなどと思う。
 
 

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