おおきなひとと。

友人から「今日は早く仕事が終わるよ」と連絡があって、私も今日は早めに仕事を切り上げられそうだったので、白ワインを２本と湯葉（豆腐屋さんが売りに来るのです。とても美味しいのです！）を買って友人宅へ。
明日はお仕事のお手伝いをするので、前のり。

友人の部屋はこの前来たときよりずっと片付いていた。
私が気にしていることを気にかけてくれているのがわかる。
ひとつひとつは小さいことだけれど、友人の心遣いを見つけるたびに嬉しくなった。
「お招き有難う」と言ったらとぼけていたけれど。
心から感謝。嬉しい。

今日はお出かけはせずに美味しいピザと白ワインを楽しみつつ映画を観ました。
戦争映画。何故だー。
ひゃああああ。私の苦手なシーンがいっぱいあるよ。
怖いところは目隠ししてくれて、終わったら教えてくれる。
だから途中はあんまり観てないです…。

現実に起こったこと。
悲しみと怒りがこみ上げてきてどうしようもない気持ちになった。
友人はすっかり泣きそうになっている私をなだめつつ、映画では描かれていない部分の事柄を少し話してくれた。
友人は戦争の映画も沢山観ているし、本も沢山読んでいるのだけど、一方から描かれたものを読んだら、もう一方から描かれたものも必ず読むように心がけているのだとか。
客観的にとらえられるようにということらしいんだけど。
そうか…私は一方だけ見て判断しがちだものな、と反省。
目を背けずに観なくてはいけないものが沢山あるのだわ、と思う。

全部で１０編の中の４編でギブアップ。
沢山の命が奪われて、人々が疲れて心が硬くなっていくのを観ていたら、自分の心も身体も冷えてしまった。
あったかいシャワーを浴びて、友人のいれてくれたあったかい珈琲を飲んで取り戻しました…。

寝る間際、ひとりでぶつぶつ布団の中で台詞を言っていたんだけど。
「熱心だね」と笑ってほうっておいてくれた。
この距離感が嬉しい。

友人には人を受け入れる大きさがあるん。
圧倒的に大きくて私はいつもそこに飛び込んで守ってもらうんだけど。
私も強くなりたいなあと思う。