義父の一周忌。
天気予報では、雨。でも、雨も落ちずに時々晴れ間がのぞいたりして。さすがお義父さんだなあと思う。
私にとっては、あっという間の一年ですが、義母や子供達にとっては、本当に長い長い一年だったのだそうで、一周忌を迎えてようやく心に一つ区切りがついたとのこと。
こう書くと何だかヒトゴトみたいですね。
義父の同級生の方々が、クラス会の時に作ってくださったパネル(去年のクラス会の写真とか、思い出の写真が沢山貼ってあるのです)を遺影の隣に置いて、眺めながら色んな思い出話をしたり。
うちの姪たちは、曾おばあさんは2人ともいるけれど、曾おじいさんはいないのです。
本当に女の人の方が長生きですよね。
よく、女の人だけの旅行の団体があって、「何の集まりですか」と聞くと、「クラス会の集まりなんだけど、皆亡くなってしまったので」ということがあるのだそうです。
先日やっていたニュースで、何で年下男がいいのかという質問に、「大体同じくらいに寿命を終えられるから」という人がいたけれど、1人で余生を送るよりも…と思う気持ちは分かる気がします。
法要の後は、心遣いを下さった方々にご挨拶に。
二年前に亡くなった従姉の子供にも会いに。物凄く元気で、走り回っていて、エネルギーを持て余しているみたい。おじいちゃんばあちゃんに育てられて、思いをぶつけても「静かに」と言われてしまうから、パワーが溜まっていたのかも。
私たちが彼のいう事に耳を傾けるのが本当に嬉しいみたいで、想像の世界の事を沢山話してくれた。
髪の毛の逆立ったトンボが家の下にいるのだとかいう話などなど。
彼はテレビを見て物真似するのだそうで、銃で撃たれたら「や、やられた~」と倒れて口からよだれをたらすのだそう。よだれは血が流れているのを表現してるのだそうで、衣装も着替えたりとなかなかこだわりがあるらしい。
怒られると、「ママの病院に行く」と言う彼には、まだお母さんの死を理解できないのかもしれないなと思う。
頭で分かっても、心も身体もきちんと受け止められるようになるには時間がかかるのだと思う。その人に対する想いがあればあるほど時間がかかるものなのかもしれないですね。