ウズベキスタンの風

ここはウズベキスタン。首都から約1000km北西に位置するウルゲンチで活動する看護師の日記。            

水~!!!

2010年08月23日 | ウルゲンチ
水がね、止まったの。
昨日の昼間から。
いつもの一時的な断水だと思ってたから、気にしてなかったんだけど
夜になっても復活しない。
夜中目が覚めた時も戻ってきてない・・・

嫌な話が頭をよぎる。

先日ウルゲンチ隊で集まった時
O隊員がこんな話を。
「いやぁ、水が4日間も出なくてほんと大変でした。なんでかはよく分からないんですが、うちの棟だけおかしかったみたいで・・」

Σ( ̄ロ ̄lll)
まさかうちも・・・

朝になっても水は出ず、昨日の夕飯のときに使ったものも洗えずおいてあるし。

一応ね、水は溜めてある。

万が一の時のために。
こういう5リットルのペットボトルに10個。
定期的に洗濯に使ったりして中は常に新しい水が入ってるように工夫はしてる。
でももしかしてこの先あと3日出ないかもしれないと思うと
この10個の水の使い方も慎重になる・・・

不幸中の幸いで、ウルゲンチは昨日から寒いくらいの気候になった。
また暑くなるとは思うけどね。
でも汗をかかないだけ助かる。
お風呂禁止も覚悟した。

今日帰ってきて・・・

蛇口をひねる。
「ソォ~ソォソォ~・・・」

(´д`;)ガッカリ

やっぱない。

でもいちおう蛇口を開けたままほっといた。

そしたらさぁ、そしたらねぇ、
来たの来たの水がぁ~!!!!



こんな感じでしたけど・・・

(´д`;)ガッカリagain

今ね、30分以上流しっぱなしなんだけど、まだ泥水でてくんの。
トイレ流せるだけかなりましになったんだけどね。

1日で帰ってきてくれてよかったよ。
ほんと、予告なしなんだもんなぁ。
水のストック、別に今まで10個も必要だったことないけど、
備えあれば何とやらですよ。

備えとこ。

そんな週初め。
あ~びっくりした。


お久しぶりで。

2010年08月21日 | 活動
ごぶさたでございます。
皆様お元気ですか?

只今セミナーなどの準備に入りまして、少々忙しくしておりました。
それに最近ネットの速度がばかに遅くなったのです。
ネット中に回線が切れること多々。
それに対して自分が「ムキーッ!」と切れることも多々。
どうしたんでしょうかねぇ。

新隊員さんも赴任して、うれしくなって調子に乗って
いよいよ看護師たちにちょこちょこ言い始めた私。
「体位交換しようよ」
「歯磨きしたほうがいいんじゃない?」

看護師たちの反応は
「あぁ。」
とか。
「その人の舌は最初からそうなのよ。」
とか。
舌苔(ぜったいと読む)が3ミリくらいたまって真っ白だったから
言ったのだけど。
これには普段うそつきのウズ人でも許せず「こんな舌なんかないでしょう」
と言って呆れて見せた。
怒ったと思ったのか次の日お菓子を持ってきたり、お昼に誘ってみたり
なんか仲直り作戦を決行していたけどさぁ、
そういうことじゃないの。
私がいいたいのは。

と、いうことで、早く色んな事を伝えたいって強く思ったから
まだハチャメチャなウズ語でもセミナーをやろうと決めたところです。
5年ほど前に「看護教育改善プロジェクト」があったから、
先輩たちが残して行ってくれた資料が沢山あるのがありがたい。

この国の看護学校ではね、私たちが当たり前に習ってきたことを教えてないんだって。
例えば「体位交換」、「寝衣交換」、「食事介助」、「心肺蘇生法」・・・
これ、1年目で習うでしょ、日本だと。
「基礎看護」っていう単位の中でさ。
看護師に聞いてびっくりしたの。
3年間なに教えてるのか本当に気になる。
だって、3年目ってうちらほとんど実習だったでしょ。
この国実習一応あるけどぷらぷらしてるだけだもん、病棟を。
保健省の人に聞いてみたいな。
カリキュラムとかをね。

あとはね、根拠のない話が多い。
うめぼしとウナギは一緒にたべてはいけない的な話し。
冷たいものを食べたり飲んだりすると喉を傷めると本気で信じているし
脳梗塞の患者に枕をつかってはいけない
ベッドアップすると血圧があがる(多少上がるのは分かるが10程度、10上がって害ありな状況だったら(ないけど)治療を考えるべき)だから沢山座ってはいけない
でも30センチ以上高低差のあるベッドとストレッチャーを患者の力だけでよじ登るのはOK
タキカルディアの患者のベッドアップは心臓が痛くなる

なんじゃそりゃ?

なんで?
と聞いて堪えられる人はもちろんいない。
昔から言われてきたことだからそう信じている。それだけみたい。
でもそれって根深いよね。
どこまで「根拠」という話が伝わるかな。

でも私、新規隊員ってことで目標は導入だと考えてます。
JOCVは何をする人間かを知らせること。
実習生ではないぞと。日本での経験と知識を持ってきた看護師だぞと。
なんだかわからんが新しいことを伝えに来たぞと。

2年なんてそんなもんかなぁ。と今は考えています。
いつかこの看護師たちの手で情報を集めるようになってほしいけどね。
その前に、学校でちゃんと教えて。
ウズ流でもいいから一通り根拠のあることを教えて。
偉い人たちもっと勉強して。

カリモフさん頑張れ。

以上心の近況報告でした。
体は馬鹿みたいに元気です。
もう少しか弱くったってよかったんじゃない?
ねぇ。



新隊員さん赴任!

2010年08月14日 | 活動
同じ病院に新隊員のS隊員が派遣されて1週間たった。
職場で日本語が話せるなんてなんて幸せなんでしょう☆

私は今ICUに。彼女は外科に。
最初ってこともあってお昼は一緒に食べて帰りも一緒♪
外科の先生や看護師さんたちもいい人みたいで、なかなかの好発進の様子。
よかったよかった^^
ここは田舎だから方言があるんだよね、しかも強い訛り付き。
彼女たちは標準語しゃべってくれるけど訛ってるから聞き取りにくい。
最初はそれとの戦いになる。
わたしだってまだまだ全然。

しっかし最近せかされる。
「いつ教えるの」
「何を教えるの」
「もうかなり時間たったけどまだなのか」
しゅみしぇん・・・まだでしゅ 。。。_| ̄|○il|li

いや、ほんとの私はそんなに謙虚ではない。(いばってはいけない( ̄x ̄)乂。)
「あんたたちもやってみなさいよ、むずかしいんだからっ。」
と、心の中で逆切れだ。アハッ。

そんなこともそろそろ終わりにしたいもんだ。
前に作っていた提案書は、作っているときに副看護部長に覗かれて、
提出する前にICUの看護師長に内容をばらされた・・・
けっこう批判的に書いちゃったから週明けの月曜、病院行ったら
「Setopa、来て、あなたにみせようと思ったの。」
と、看護師が綺麗にした呼吸器を見せてきた。
ずっと消毒してなかったからそれを指摘して改善策を提案するよていだったのだ。
でもこんな形で消毒されてもなぁ、その後継続されるならいいけど
やっぱ一時的だった。ちーん。

まぁ、批判的に書きながらもそれでいいのか悩んでたし
ウズ語の勉強にもなったからそれを提出するのはやめることにした。
他にもたくさん書いたんだけど、批判したら身構えるだけだしね。
やっぱ方法を変えて行こう。

例えばエイズ蔓延の予防をするとき、麻薬の取り締まりを強化するのではなく、
麻薬常用者にその人専用の注射器を渡すことがある。(使いまわし防止のため)
たしかに、そのほうが必ず効果はあるにちがいない。
目的を明確にして、その過程にこだわりすぎず、柔軟に。
柔軟さが大切だという意味が最近分かってきたなぁ。

そんなことを思う最近でした。
明日は仕事が始まって初めての週末を迎えた新隊員さんたちと
夕飯食べて近況報告大会です☆



カザフスタン旅行⑤

2010年08月11日 | 旅行
ホテルに帰って2日間お風呂に入れなかった分の汚れを思う存分落として就寝。
次の日朝、起きてみるとベランダから雪山が見える。
なんだか懐かしい風景だな^^


この日はアルマトゥでお土産選び。
カザフで有名なラハットというお店のチョコを購入したり、
革製品をみたりフェルト製品を見たりして楽しんだ♪

ユルタとラクダさん


カザフの伝統楽器「ドンブラ」等々


停電時、ろうそくに照らされながら微笑む2人♪

お昼はまたあの「かぶと」へ行ってきた!
私はうどんを♪他の隊員は天丼とかそばとか食べてた。
おいしかった~!!!
ヤポンスキー最高☆

来年2月に冬季オリンピックがここカザフスタンで開催される。
町から少し離れれば濁った緑色の水で水浴びをしている環境だったけど、
あと半年で選手たちの受け入れは大丈夫かな?
あぁ、でもメインは首都アスタナか。
時期的にはもう一度任国外旅行してもいい時期だし、オリンピック見に来るのもいいかもね^^
なんて思いました。


カザフスタンは観光資源が沢山あって本当に素敵なところです。
でも、国として観光業を管理していないため、
カザフスタンの旅行会社は料金をかなり高く設定しているそうです。
同じ中央アジアのキルギスやウズベキスタンに比べて何倍もの料金がかかるので
中央アジア周遊プランを作りにくい状況だと言っていました。
発展し始めている国だけど、まだまだのところは沢山ありそうでした。
それぞれの国にそれぞれの問題があるんだなぁ。
それを知ることが出来たのも、今回私たちのガイドをしてくれたカザフ人御家族のおかげ。
彼らは日本に住み、日本語を勉強してくれました。
お互いの言葉を学ぶっていいことだなと思った旅でした。

ウズ語なんて帰ったら絶対使わないし、生涯役に立たないと思うけど、
いまはちゃんと勉強しようと思った私でした。



カザフスタン旅行④

2010年08月09日 | 旅行
翌日。
快晴!!
やったっ!!

朝起きてすぐに近くの湖を散歩することに。
昨日は曇っててあまりきれいに見えなかったけど、やっぱ晴れるとすっごくきれい!!





暖かければ泳げるこの湖。
でも夜になるとすごく冷えるから、水はとっても冷たかった。
でもどこにでもいるね、はしゃいじゃう人が。
何人か知らないけど数人の男の人たちがこの冷水に飛び込んでいた。
写真に収められず残念・・



湖の周りの山の裾を歩いて散歩した。
湿った土の香り、澄んだ空気、みずみずしい苔、
どれも最高だった!
生き返ったなぁ。



少し遅めの昼食を食べて、またアルマトゥに向けて出発!
2日目くらいでデジカメのバッテリーがやばくなってしまったから
あまり沢山の写真が撮れず残念だったな。
新品のカメラじゃないならバッテリーの替えは持ってきたほうがいいかもね。

いよいよあした帰ウズだ。
いい国だったなぁカザフスタン!!



ガイドをしてくれたのが中国ウイグル地区で生まれ育ったカザフ人家族だったから
お母さんにウイグル風ラグモンの作り方を教わった^^
ウズのもおいしいんだけど、ウイグル風はちょっとピリからでおいしいんだよね♪
冬になったら作ってみよう☆