ウズベキスタンの風

ここはウズベキスタン。首都から約1000km北西に位置するウルゲンチで活動する看護師の日記。            

しばらくです

2010年09月22日 | ウルゲンチ
いろいろ書きたいことはあったんだけど、先週帰国報告会とかあって首都に行ってたし
今週から国内旅行をするのでしばらくお休みしまーす。

どうもパソコンとウィルスバスターの相性が悪くて無線ランでネット出来なくって。
首都ではパソコンただの荷物になってしまった・・・

20日に、20年度2次隊のみなさんが帰って行かれました。
ついこのあいだ、1次隊の先輩を見送ったと思ったのに、本当に早い。
12月には3次隊の皆さんが帰られます。
旅行とかにも連れて行ってもらったし、地方ってことでも優しくしてくれたし
さみしいもんだね。

9月に入ってウズベキスタンは急に寒くなりました。
朝方10度を下回る日もあるってのに現地の皆さん半そでで歩いています。
日中は25度以上にはなるんだけどね。
この気温差、ウズ人もよく風邪をひいています。
服を着てください。服を。

夏の気温差が激しいのは長野も一緒だから、なんとなくこの季節、私は好きだ。
朝の空気が澄んでて気持ちがいい。

でも、あと2ヶ月もしないうちに、朝の空気で鼻の中が凍りつくような季節が始まるね・・
日照時間も朝晩1時間ずつくらい短くなりました。
それでも19時はまだ明るいけれど。

さ、明日から、っていうか今日から旅行をしてきます!
旅行終わったら、いよいよ活動がんばってくぞ~!!

日本で支えてくれてるみなさま、いつもありがとうございます☆
元気です!

クルパチャ

2010年09月08日 | ウルゲンチ

家に帰ってきたら、アパートの前でなにやら作ってた。

クルパチャだ!!



クルパチャはウズベキスタンのどの家庭に行っても必ずある長座布団です。

(長座布団て日本全国にあると思ったら知らない人もいてびっくり。
寒い地方の田舎にしかないのかな。もちろんわたしの実家にはあります^^
こたつのまわりに敷いてうたた寝です)

結婚するときに新しいものを準備するのが習わし。確か女性側だったかな。
6つか7つ必要なんだとか。
大きい家だともっとです。天井高く積まれています。
さすがおもてなし大好きウズベク人☆
沢山のお客さんを招いて、誕生日や割礼を祝ったりするため必要なのです。
座るためだけじゃなくてこれに寝たりします。

私は病院で働いていますが、病院のベッドはあまりいいものではないので
家からクルパチャを持ってきて下に敷いているひともいます。

首都のバザールでは沢山売られているけれど、ウルゲンチではまだ手縫いが主流らしく
売られている場所は少ないです。

こうして親戚の女性たちが協力して縫い上げるのですねぇ。



ウズベキスタンは自国で沢山の綿を栽培しているから、中に詰める綿は
キロ売りで売られています。
中に詰めるための綿だけあって草とか混ざってたけど、
これも得意の「ザラリヨク!」(害なし!)ということなのでしょう。

縫いたてのクルパチャはふかふかしてて気持ちよさそう♪
私も新しいのほしいなぁ☆


この子がお嫁さんに行くときもきっとお母さんが縫ってくれるのでしょうね* ̄ー ̄*

文化紹介でした。

素晴らしい1日

2010年09月07日 | 活動
先日新しく赴任したSちゃんが、看護部長に今後の活動につて話したい旨を伝えたら
私を含めての話し合いの場を今日つくってくれた。

なにから書いていいのか・・・
本当に看護部長の熱意とやる気と賢さと頑張りに感動してしまった。
I調整員が感動してこの病院に2人のJOCV派遣に踏み切ったわけが今日分かった。

まず看護部長さんの考えを教えてくれた。
・日本に行った時、手洗いの手技などを学んでこの病院にとりいれた。
それを見て、周囲の病院も見習ってとりいれた。
この病院は周囲の救急病院の見本にならなければいけないから看護師のレベルも高くないといけない。でも今はあまりよく働いていないのが現状だと思っている。

(この病院の本院は首都タシケントにあるけど、ホレズム州にある12の支部の総括が今私が働いている病院になります。だから見本になろうと考えて頑張っておられます。
でも自分の部下の悪い面を正確に理解しているって途上国の指導者ではなかなかいないんじゃないかなと思う。改善点を指導者が知っているのはかなり強みだ。)

・新人が来たときに手洗いや、体位交換などの手技をビデオで見せながら教えて、
そのあときちんと学べたかどうかのチェックもしたいと考えている。
それを一緒にやってほしいと思っている。
今の看護師に教えるのは難しいけど、新人にきちんと教えればその後の仕事も軽くなってくると思うから。

と。そんな具体的なプランを持っていたなんてすごい!!
しかもJOCVの使いどころをよく理解している。
新規なのに。

前に近くのがんセンターで働いていた先輩隊員のセミナーなどをよく覚えているし
本当にこの病院を良くしていきたいっていう気持ちが伝わってきた。
感動です(T^T)

そのあとSちゃんが来て、今までの経験とかを説明して経験の豊富さに部長も喜んでいた☆
本当に5年目とは思えない沢山の経験をもっていてすごい!
いくつかの質問をした後に、看護記録の話になってじゃあこれから見に行こうかという流れに。

ほとんどの病棟をまわったかな。見たことのなかった熱傷センターや透析センターにも
連れて行ってもらった。
各病棟で、師長が看護師や看護助手に基本的手技を教えるための写真付き資料と、
看護計画を見せてもらった。
この写真付き資料は全看護師長につくるように指示したものらしいけど、
用意していない病棟が結構あって驚いた。
そのたびに看護師長は怒らなければならずとてもかわいそうでした。
言い訳をしてへらへら笑ってごまかす人もいたし、
家に持って帰ったから見せられないと言ってた人もいたし、
置いてある場所を知らない人も。
私たちウズの看護師隊員が感じているやりにくさを
看護部長は毎日感じているのかと思ったら、へこんでられないなぁと思った。

看護計画はどれも、どの疾患でも同じってことは前にも書いたと思うけど、
この看護計画は看護部長が教えたものだって聞いたから、改善しようということを
どう伝えるか考えあぐねていた。
でも今日分かった。

看護師たちが理解してないだけだった@@;

部長は改善の必要性をよく分かってたけど、仕事も多いし指示したこともままならない
看護師たちに記録を教えるところまで手が回らなかったみたい。

そりゃそうだ。

しかも広い病院の果樹園やらの管理も看護部長が任されてるし。
そしてこれから季節はパフタ摘み。
唯一の休みの日曜にパフタ摘みの管理をしに現場に行かなければならないらしい。
聞いてるだけでかわいそすぎてこっちが泣きそうになった。

この人はウズベキスタンの看護会に必要だよ。
まだ若いけど、本当にいつまでも元気でいてほしい。
心からそう思った。

看護計画に関しては、スタンダードが欲しいと言っていた。
確かにね、私がいた病院でも、入れ替わりの激しいオペ後の患者さんのプランは
スタンダードを使っていた。
スタンダード作りは納得。お手伝いできそうだ。
でもSちゃんと話し、それだけじゃやだ。
というはなしになった。

やっぱり

「なんでそのプランになるのか」

という、
解剖生理学から疾患から発達課題からそういう知識と看護の視点を教えたい。
じゃなきゃ、多分写して書いて、終わってしまう。
自分たちがそうして育ってきたように。

そう、思い出した。協力隊に応募しようと思った時も思ったんだよね。
経験で培ってきた知識だと思っていたけど、
全部先輩や、先生や、医師に教えてもらったり、導いてもらって得ることの出来た
知識だったんだって。だからそれをどこかで還元できたらと。

今日は有意義な1日だった。

あと思いがけずいい影響になったのは、看護師たちが、私たちが来た目的を
間接的にも直接的にも知る場になったということ。
看護師たちに看護部長さんが直接
私たちのことを説明したり、部長さんが私たちに記録について質問してくれたから。

とても良い場を設けてくれて感謝だ。

カリモフ大統領が日本を訪れた時、日本の病院を見学して病院と医療スタッフの質に
感動したらしく、それからウズベキスタンにも救急医療センターができたらしい。
当時子供病院で師長をしていた看護部長が今の病院の看護部長さんに抜擢され、
日本に研修に行き、今に至るらしい。抜擢された当時は本当に嫌で泣いたとか。
でも日本に研修に行って、本当に感動してやる気になったと。
ナイス抜擢ですよ。
たまにはやるじゃないウズベクも。

元気になったぞ!

微力でも看護部長の力になれますように☆☆☆☆☆

T海大のみんな~力貸してねぇ!!!


クイラク

2010年09月04日 | ウルゲンチ
お久しぶりです。
最近ネットの速度が非常に遅く、この編集画面にたどり着くまでに30分を要します。
メールの新規作成も返信も、Yahooすら開けないという状況もあります@@
そんな感じで更新が滞っておりました。

今回は2週間近く滞ってしまったため、気合いを入れて時間をかけて写真入りでお送りします。

といっても大したものではありません。

いえね、民族衣装といいますか、ウズベキスタン伝統のアトラスといわれる生地を使って服を作ったのです。
今日はその紹介。

どこの国に行っても女性隊員の楽しみの一つなのではないでしょうか。
オーダーメイドですもの。
うれしいよね、気に入った生地で、気に入った形につくってもらえるなんて。
作りは丈夫じゃないけど、安いし(日本人にとって。1200円くらい)何より楽しい♪

民族衣装と言ってもウズベキスタンでは普段着として着られるものじゃなくて、
なにかイベントに着て行くものっていう感じみたい。
月給1万前後の彼女たちにとって1200円のアトラスクイラクは簡単に手が出る金額じゃないもんね。

で、作ったのがこちら。


チャイナ風にオーダー


ちょっとフォーマルなシーン用に


これはこの間帰国されたK隊員に頂いたもの。
長身の先輩だったのでお直ししてもらいました♪(これはアトラスではないです)

さぁ、着るのが楽しみ☆

でね、伝統衣装の割に、その布を置いているお店がバザールに一つしかなかったんだよね。
疑問に思って看護師に聞いたら
「今は暑いから時期じゃないのよ。春や秋に沢山着るからこれから増えるはずよ^^」
だって・・・
もう買っちゃったあとだったしそれ聞いたの~@@

でもまた買っちゃうだろうな・・
地方によって柄とかすこし変わるみたいだし。
国内旅行したら見てまわろ♪

ということで久々の更新終わり~。

先週涼しかったのに今週また酷暑です・・
暑い・・・