ウズベキスタンの風

ここはウズベキスタン。首都から約1000km北西に位置するウルゲンチで活動する看護師の日記。            

どーしたものか

2010年10月31日 | 日記
せっかくの週末。いろいろできるはずなのになんだかなーんもやる気しなかった。
PC開いてセミナー準備って思うのに手が動かず。
なんだこれ?

洗濯して、ご飯作って、って家のことして終わってしまった。
しっかりしろー自分!!

そうそう今日は3年前に放送された番組をDVDで見た。菅野美穂がインドでヨガ修行するっていうやつ。
ヨガってすごいね。
禅とヨガって似てる気がする。
内面を見るってことに通じてるんだよね。
内面に意識が向くなら何しててもヨガだし禅なんだって思った。
ポーズとったり座禅することが目的じゃないんだ。
うまく言えないけどそう感じた。

風の中でろうそくの灯が揺れないように、心がいつも静かでいられるようになるらしい。
それを「苦難からの解放」って表現していた。
キリスト教では「救われる」って表現されてるし、仏教では「覚る」かな。
表現方法がいろいろでも結局同じことを言ってるんだね。
それをあとあとねじ曲がって解釈されて、何かをすれば幸せになれるとか、願いがかなうとか、
条件付きの幸せが今の宗教の教えになってるんだって。キリストもブッダもそんなこと一言も言ってないらしい。
解放とか覚りとか言われると日本人は山奥で修行するひとを想像しちゃって、自分には関係なく感じちゃうよね。
私もそうだし。
でも最近宗教についていろいろ見てて、身近な話題なのかもなと思ってきたよ。
まだうまく説明できないんだけど。

協力隊に来なければ宗教なんて深く考えなかっただろうな。
日本てほんと特殊な国なんだね。
神道・仏教・キリストなんでもまぜこぜで違和感ないもんね。
それでも受け継がれてる日本人の精神性は透き通ってる感じがして私は好きだ。



仲間!?

2010年10月30日 | 活動
最近見慣れないドクターがいるなと思ってたら、今日話す機会があった。
どうやらタシケントにある救急病院(私が働く病院の本院)からやってきたドクターらしい。
出身がウルゲンチだから戻ってきたんだって。

その医師、オペ後状態が芳しくない患者さんの検査結果をみて看護師に「白血球分画(白血球の種類と割合を示すデータ)」が足りない、どうなってるんだ。と。

(おっ!?こんなまともな治療の話聞くの非常ーに久しぶり!!!)

看護師はなにか答えてたけど、もちろんその医師が納得できる回答ではなく、その人(S医師)は他の医師に訴えた。
すると
「別にいらねー。」って無視・・・
そのあとS医師は苦笑い。
私も苦笑い。
首都タシケントでは韓国やドイツなどにいって医療を学んで帰ってくる医師がいる。
だから施設ももちろん素晴らしいけど、施される医療もウズ内では最先端だ。
そんなところで働いてきたS医師。
首都から1000キロも離れた田舎の救急病院の現状をどう思っただろう。

「タシケントの医療は進んでいる。
でもここの人は学ぼうとしない。新しい知識をとり入れようとしない。」と、S医師は言った。
「それに自分は年下だから(29歳)何か言っても聞いてくれないし、思っても言えない」と。

年上を敬うウズの考え方は素晴らしくて好き。
でもなぁ・・・もったいない・・・・宝の持ち腐れになってしまう。

私たち隊員が思っていることを現地人も感じてて、ちょっと心強く思った。
学ぼうとする意欲のある人は、ここにもいたんだと知れたし。
やっぱり田舎だったんだなぁ。と実感した。
保守的で閉鎖的。いったん仲間に入ったらあったかいけどね、風通しは悪いと感じる。

伝えても、伝えようとしても、言われている意味を理解しようとしない人と働く難しさと、あきらめと、
葛藤とをその医師と分かりあえて、固く握手した。

同じ系列の病院なのに、しかも首都からきた医師なのに、こっちの病院のテストを受けなきゃいけないんだってさ。
テスト受かって、この病院のICUで活躍してくれる日が早く来るといいな。
そして、期間限定で、クビの心配もない私たちの活動が、その医師の助けになったらいいなと思った。

だって必要だよ、新しい知識をもった医師が。このICUには。

っていうか同系列なんだから首都への研修制度つくったらいいのに。
看護師も医師も。
首都への憧れとか、最先端って言葉への憧れの気持ちが向上心につながっていくのに。

「首都では違うことやってるみたい。あれ?私たちの病院て追いつかないといけないのかな!?」

っていう気づきがあったら全然違うはず。

外国どころか自分の住む町からも出たことがない人たちだ。
そういう違いを伝えられるのって私たちなんだよな。

また一個役割みっけ。

それじゃまた。

そうか、そうか。

2010年10月26日 | 活動
昨日悔しい思いをし、でもそれも何かのヒントだと思って救急カートや防水シーツと横シーツ(失禁でベッドを汚さないため)、それからリーダーナースを置いてはどうかという提案をしようと思い立って書類作成中。

こんなときに限っておなか痛い・・・
なんで!?
まぁいいや、自制内。

来てから今までいろいろ考えるよね。
私が来なくたって、いなくたってこの国の人は幸せだったんだし、いままでもこれからもそれは
変わらないし。
途上国の人の生活が大変で不幸なんて嘘。
それは便利な生活してる日本人目線でしかない。
水なくても電気なくてもみんな笑って踊って楽しそうに家族と幸せに暮らしているよ。
現に私もコンビニなくてもガスなくても笑って生活中だしね。
私が伝えようとしてることが果たしてどんな意味があるのかとか
ただやっかいもんになってるだけじゃないのかとか
必死でウズでの自分の存在意義を探してきたな。
そこに答えはみつかんないし、考えて見つかるもんでもないってことはなんとなくわかってる。

意味がないといけないって考えるのは脳。
理論的に、建設的に、肯定的に、とかとか。
意味を探してることと、意味がないといけないって思っちゃってることに気づいたらちょっと楽になれたね。

昨日も書いたけど病院に配属されて8カ月経った。
ウズに来てもうすぐ10カ月。
これを海外での初仕事と、国際協力を考える初めての仕事ととらえたら。。。
看護師としての経験は、ここでは学校で習った知識と同じようなものなのかも。
それをどう生かすかはこれからの実践が必要なんだ。
2年ていう任期にとらわれすぎて、焦ったり凹んだりするけど、
よくよくそうやって考えたら私はまだ国際協力1年もたってない新人だった。
っていうかJICAボランティアなんて実習生みたいなもんかも。
社会人やってきたけど、新人なんて何もわかんない時期だったし、でもその時の
「やっちまった~」体験が後の自分の肥やしになったし。

なんか随分自分に高いハードル課してたみたいです。
失敗して当然。
おおらかに、積極的に行こうと元気になった今日。
いつも支えてくれてるみんなの幸せを祈って眠ります。
いつもいつもありがとう。
読んでくれてありがとう。

P.S.
アメブロってどうだぁ~??
かわいいけどね^^
考えとくよ。




へこみますた

2010年10月25日 | 活動
先週から週2回、演習室のようなところにPCを持ち込んでセミナーの準備をさせてもらっています。
だから病棟勤務は週3回。
ちと気持ちが楽になりました。

今日は、2月終わりから病棟に通っていて初めて急変をみました。
救急カートはないです。
だから医者がもってこいといったものを一個一個とりにいくから看護師ドタバタ
やっぱり珍しいのか人だかり。看護師全員来た?くらいでした。
(自分の患者誰がみてんのー!?)
もうすごい徐脈なのに心マしないし、細動でもないのに徐細動かけるし、心マしてもちゃんと押せてないし
アンビュで呼吸送ってもやたら押すし・・・エア入ってないし・・・
もう全然なってないBLSの講習が必要だよ。

でも
私もなんにもできなかった…

正しい方法は知ってるよ。
でも知ってるだけじゃだめなんだったぁ~!!
あれもってこいこれもってこいに応じるのもやっとやっとで、正直なんの知識もないサニタリカより使えない自分・・
凹んだよね
凹んだよ~(TT)
協力隊員が陥りがちな穴に自らどんどん落ちて行ってる気がするよ。
事前情報があるだけましか。

知識のない医者がどーこーより自分がもっとここに慣れないとね。
ウズに来て10カ月、ウルゲンチに来て8カ月、こんなんでいいのか??

くっそー!悔しい。

ある1日

2010年10月18日 | 活動
今日は前回のブログに書いた小児科の先生に、早速ご飯を作って持って行った
朝5時前に起きて準備する予定だったのに、昼間飲んだコーヒーにやられて眠れなかったし

日本の料理はおいしい!
という評価ほしさに、ウズ人受けしそうなメニュを選んでみた。
巻きずしとコロッケと唐揚げ

結果は
完食ー
「言うことなし!」というお言葉を頂きました。
それってよろこんでいい言葉だった!?

コロッケが気に入ったみたいです

そんなに喜んでくれるならまた作ろ

そうそう、小児科の話が出たからM君の話ね!
先週金曜日、入院してから初めて笑いました^^でもほんとすこーしだけだった。
今日行ったらね、彼のお父さんが来てて、
「こいつはトラックのエンジン掛けて運転するんだよ。なぁ、M、そうだよなぁ。」
なんて話すると、嬉しそうに
にやぁっと笑う
一緒に活動中のSちゃんがカメラをもってやってきたとき、カメラを見てはにやぁ
撮ってもらった写真をみてはにやぁ
結構笑うようになったのです!
手足の動きも活発!麻痺があってうまく動けないのがイライラするのか、大きな声を上げることも増えてきました。
でも良くなっている証拠!!
今日か明日、ICUを出ます。また会いに行くからねぇ^^

今日はねぇ、Sちゃんが私の大好きなサマルカンドのノン(パン)を持ってきてくれました

サマルカンドのノンはめちゃくちゃおいしい!!
私は大好きなのです。
週末サマルに行ってきたSちゃんがお土産に買ってきてくれたのでした。
このノン、バターとジャム塗って一緒に食べるとすっごいおいしい!
家に帰って早速食べた!!
そしてらげっ
家にストックしてあったバターまずっ
せっかくのサマルカンドノンがぁ~!!!
明日おいしいの買ってきて食べるんだ


今日最後の1枚はいつも昼食を食べている食道の・・いやいや食堂の末っ子。
医療系の書類作ってると漢字変換がさぁ・・
日本語も微妙・・か・・

疲れてぐったりのSちゃんと私を癒すどころかとどめをさしてくるやんちゃ坊主です。
ちょっと腹立たしいので変な顔の写真載せてやりました