アメリカの下院の金融関係法律の否決で世界中は、大騒ぎだ。
おそらく日本の知識人は、「ことの重大さに驚き、衆議院解散は中止するべきだ。」と声を挙げるだろう。
はたして、マスコミはその声をどう取り上げるだろうか。
「大きな声で大変だ」、と国民に伝え、「選挙どころではない」、と訴えて欲しい。
いまは全国民が協力して、日本国に襲い掛かる難題を解決しなければならない。
極端なことを言えば、神風が吹かない。自力で解決しなければならない。
だから、争っている暇は無い。全国民一致団結あるのみだ。私はそう思う。
国交相辞任 崩れた総選挙目算 崖の上の麻生首相 一か八かの勝負(産経新聞) - goo ニュース
国交相辞任 崩れた総選挙目算 崖の上の麻生首相 一か八かの勝負
2008年9月29日(月)08:15
中山成彬国土交通相が失言を連発したあげく辞任に追い込まれたことにより、内閣発足後の「ご祝儀相場」を利用して衆院選に勝利するという政府・与党の目算は早くも崩れた。公明党は「こうなれば一か八かの勝負しかない」と10月3日解散、11月2日衆院選投開票に向け強硬姿勢を強めるが、1カ月余りでの反転攻勢はなかなか難しい。麻生太郎首相の選択肢はジワジワと狭まり、「崖(がけ)の上」に追い詰められつつある。
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「よかった! これで『赤城スパイラル』だけは逃れた。不幸中の幸いだ…」
中山氏の辞任を聞いた公明党幹部は、安倍晋三元首相が事務所費問題を抱える赤城徳彦元農水相をかばい続けたばかりに、昨年の参院選で大敗した例を引き、胸をなで下ろした。
公明党にとって「年内解散」は絶対に譲れない一線だ。来年は、7月に予定される東京都議選に全力投球しなければならないからで、福田康夫前首相を突き放したのも「年内解散」という党内事情を優先させたため。麻生内閣を歓迎したのも「選挙の顔」となることが最大の理由だ。
それだけに中山氏問題で手負いのまま補正予算審議に入り、首相が野党の攻撃の矢面に立つことは「自殺行為」と映る。公明党の北側一雄幹事長は28日のNHK番組で「安倍、福田両内閣は衆院選を経ていない。一番大事なのは内閣として信を問うことだ。信任を得た内閣でないと政策は実行できない。できるだけ早い時期に国民の信を問うべきだ」と快気炎を上げた。
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自民党内にも同調する声は少なくない。小泉純一郎元首相は26日、町村派事務所を訪れ、森喜朗元首相らに引退を伝えた際、「内閣支持率を下げるのは簡単だが、上げるのは並大抵ではない。さっさと選挙をした方がいい」と力説。これまで早期解散に慎重だった森氏も賛同、安倍氏らも同調したという。
自民党幹部は「次の衆院選は『首相にふさわしいのは麻生か、それとも民主党の小沢一郎代表か』を国民に問う選挙だ。先送りしてもメリットはない」と断言。緊急経済対策を実施するには補正予算成立は不可欠だが、「福田前首相が作ったこぢんまりとした補正予算では選挙でプラスにならない。衆院選でもっと見栄えのする経済対策を訴えるべきだ」(閣僚経験者)との声もある。
しかし、民主党もこのような与党の事情は織り込み済みだ。鳩山由紀夫幹事長が28日のテレビ番組で「(補正予算審議を)引き延ばすつもりはない」と述べるなど、予算審議回避の「理由」を与えない作戦を続けている。これは10月3日に解散した際に「敵前逃亡」と攻撃することを狙っているためだとされる。
民主党は早期解散に歓迎姿勢を示しているが、選挙態勢は万全とは言えず、「一か八か」との思いは与党と同じだ。とはいえ、早期解散の流れはもはや止めようもなく、与野党とも不安材料を抱えながら、衆院選に突入していくことになりそうだ。