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里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ミミナグサ(在来種)のロゼット葉

2018-03-23 | 日記

栗原市金成の赤児地区、市道から北の丘陵地へと農道を上がって行くと、道端や
耕作地の法面にはオランダミミナグサがたくさん生えています。
帰化植物ですが、市街地から農村周辺までいたる所に生えていて、まるで在来種の
ミミナグサを駆逐してしまったかの勢いです。

農道の奥に小さなため池があって、その土手にもオランダミミナグサが生えています。
中腰でフキノトウなどを観察しながら林際まで行くと、そこに茎や葉が赤紫色のミミナグサ
が点々と生えています。何となくオランダミミナグサとは印象が違いますね。
これが在来種のミミナグサなのかしら ?




                             二枚とも2018.3.18撮影
ミミナグサとオランダミミナグサの違いについては、殆どの記事が花の時季の花柄の長さや、
花数の多少で識別しているので、今のロゼット葉での違いがはっきりしません。
それでも多くの記事を読み込んでいると、いくつか参考になる記事がつかりました。
ミミナグサの葉や茎は赤紫色を帯びる傾向があり、そうでない場合も濃い緑色の傾向があるよう
です。オランダミミナグサの葉や茎は黄緑色のことが多いですから、私が撮った写真は在来種の
ミミナグサでしょうね。

自生環境にも傾向があるようで、オランダミミナグサはやや乾燥に強く、市街地や芝地、空地や
道端に多いようです。在来種のミミナグサはやや湿り気のある有機質に富んだ土質を好むようで、
山よりの農道や耕作地に多いようです。



                             二枚とも2018.3.18撮影

ナデシコ科ミミナグサ属の二年草で、日本全土に分布するが、外来種のオランダミミナグサに
押されて、稀にしか見かけなくなった。有機質に富んだ土質を好み、山手の農道や耕作地に自生
する。茎は地際で這うが、そこから分枝して立ち上がり草丈は15〜30cm、密に毛があり上部に
は腺毛が少し混じる。春先の茎・葉は赤紫色になる傾向がある。
葉は対生し、葉身は卵形~長楕円形で長さ1~3.5cm、鈍頭で両面に毛があり、葉柄はない。
花期は4~6月、 枝の先に集散花序を出し、疎らに白色の5弁花を付ける。
花弁は倒披針形で長さ4〜5mm、先が2裂する。雄しべは10個、花糸は無毛。雌しべ1個、
花柱5個。小花柄は長さ5~14mm、萼片は5個で花弁とほぼ同長、先が赤味を帯びる。
果実は蒴果で長さ8~10mm、熟すと先端が浅く10裂し、外側にやや開く。
種子は直径0.8mmほどで、小突起がある。



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