東松島市野蒜地区の、海岸近くの凝灰岩の岩山や、周辺の道路法面などで撮影した
ラセイタソウです。葉は質が厚く、縮緬(ちりめん)状のシワに覆われていますから
一度見たら忘れませんね。
名の由来はポルトガル語から来ているようですが、漢字表記すると「羅背板」となります。
起毛させた厚手の毛織物が羅紗(らしゃ)で、これはよく知られていますが、それより薄手
で織目の粗いのが羅背板とのこと。
二枚とも2017.8.3撮影
ラセイタソウが属するカラムシ属の植物の多くは、無性生殖することが知られています。
判りやすくいえば、雄花がないのに雌花だけで種子ができるのです。
そういう変った属の中で、ラセイタソウだけは雄花があって、普通に有性生殖するのです。
葉の間から、淡黄緑色の棒状のものが覗いていますが、これが花序です。
茎の下部の葉腋にはひょろ長い雄花序が付き、上部の葉腋には短い雌花序が付きます。
2017.8.3撮影
イラクサ科カラムシ属の多年草で、北海道南部~和歌山県以北の本州の、太平洋側に分布する。
海岸の岩場や崖地などに自生し、草丈は30~70cm。
茎は4本の稜があって太く、地際では木質化している。数本が束生する傾向がある。
葉は対生し、葉身は広卵形で長さ6~15cm、 質厚く、葉脈が凹んでちりめん状のシワになる。
先端は鋭頭、または2~3片に浅裂し、鈍鋸歯がある。
花期は7~9月、雌雄同株で花序は葉腋に付き、雌花序は茎の上部に赤みを帯びた短い花穂を
つくり、雄花序は細長い穂状で、茎の下部に付く。
果実は痩果で、細い楔形。
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