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里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

スナビキソウ 雄勝の磯浜

2019-06-09 | 日記
石巻市雄勝町の半島部、北部の岬を巡る道路から、海岸に出る細道を下っていくと、そこは
大岩や岩礫からなる磯浜で、南北に200mほど延びています。
崖下には砂礫が積もった箇所があり、そこにはニガクサやハマボッスなどが生えています。
それらを観察しながら北へ向かうと、本日最大の狙いである「スナビキソウ」を見つけました。
草は何株もありますが、花の咲いた株は少ないですね。まだ咲き始めなのでしょう。




                              二枚とも2019.6.3撮影

実は、スナビキソウは3年前の6月に十三浜地区の磯浜で観察していて、だいたいの花期も
掴んでいました。十三浜地区と同じような磯浜がないかと、雄勝半島部の地形図を読んで、
最も自生していそうな海岸を選び出して、本日踏査したわけです。
それで狙いどおりに、磯浜で見つけられたわけですから、喜びも一入です。

スナビキソウは本来、海岸の砂地を好んで自生する海浜植物なのですが、大津波で砂浜が無く
なったり、防潮堤工事で狭められたりしましたから、宮城~岩手県ではほぼ絶えてしまった
ものと思われていたようです。しかし、砂浜がだめなら磯浜でと、大岩の間の砂礫に根を張り
生き繋いできたわけですから、その逞しさに感心してしまいます。
小さな株が幾つもありましたから、ここで増殖してくれるものと期待しています。




                              二枚とも2019.6.3撮影

スナビキソウは2016年の6月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下の青字をクリックして参照願います。
スナビキソウ 絶滅危惧種


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