ヒデなくしては勝利どころか引き分けの可能性もない。しかし、ただヒデのチームとヒデに責任を押し付ける事はお門違い。ヒデの考えている素晴らしいサッカーをメンバー全員が認識して発揮しなければイランに引き分ける事もできなくなる。
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練習場に不穏なムードが流れた。控え組の選手が主力組の右サイドからボールを持ち込もうとした。中田はそれを防ぎにいったが、右ボランチの福西が詰めてこなかった。これに対し中田が怒った。しかし、福西も負けず言い返した。お互いの意見を身ぶり手ぶりで言い合う姿は怒気すらはらんでいた。ただならぬ雰囲気にたまらず小野、宮本、最後はジーコ監督まで割って入ってきた。
練習後、中田は無言だったが、福西は口論について「ボランチの意見とヒデさんの意見とDFの意見を言い合った。相手が(自陣深くに)入ってきた時にどうするかという話」と説明した。また、DF加地は「例えば相手が(自陣の)右に張っている時は僕がその選手を見ることになっている。ヒデさんは基本的にはその1つ前の選手を見る。しかし、相手がもっと深く入ってきた時はどうするのか。福西さんはDFにも言われているので中を固めるのが先だと言っていた」と補足説明した。
決戦を目前に控えての混乱。それは、ある意味で予想されたことでもあった。DFを横に4人並べた4―4―2は中田のためのシステム。中田の攻撃力を生かすためには、トップ下が1枚で、そのポジションで中村が結果を出しているDF3人の3―5―2に当てはめるのは難しい。指揮官は「言う必要のないほどの選手」と絶大の信頼を置くエースの復帰に、あえてアジア杯を制覇し、W杯1次予選を突破したシステムを捨てたのだ。
中田にとっては1年ぶりの代表合流。周囲の選手には、自分たちだけで勝ってきたという自信もプライドもある。中田1人のイメージに合わせるのは当然、容易ではない。福西が自分の意見を主張したのは、国内組が自信をつけチームが成長した証とも言える。中田に対し代表選手がこれほどストレートに言い返すのは初めての光景だった。
直後に行われた30分の紅白戦、前半6分。MF中村のバックパスを受けたDF三浦のクロスにFW玉田が反応。スピードを生かし、中央に走り込みフリーになると、体をひねり頭を振り抜いた。20日のドイツ合宿初の練習試合、マインツ・アマチュア戦に続く「2戦連続弾」。1―2で敗れた主力組唯一の得点が、ジーコ監督の決断を後押し。
左足首痛のFW鈴木は、イラン戦を2日後に控えた23日も別メニュー調整。ドイツ合宿から一度も全体練習に加わっておらず「(イラン戦は)24日の状態を見てから」と大一番を欠場する可能性もある。国際Aマッチ19試合連続出場中。FWの軸に据えられていた鈴木の離脱は、ジーコ日本の最大の懸案だったが、玉田が存在感を示したことで、イラン戦への不安は解消されつつある。
玉田は「3バックでも4バックでもいいボールが出てくる」と、4バックの布陣にも手応えを口にした。
この日は練習後にイランサポーターから囲まれるなど、要注意選手と認められた。「調子は普通。イラン戦は楽しみ」。国際Aマッチ3試合ぶりのゴールでスタメンを不動のものにする。
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練習場に不穏なムードが流れた。控え組の選手が主力組の右サイドからボールを持ち込もうとした。中田はそれを防ぎにいったが、右ボランチの福西が詰めてこなかった。これに対し中田が怒った。しかし、福西も負けず言い返した。お互いの意見を身ぶり手ぶりで言い合う姿は怒気すらはらんでいた。ただならぬ雰囲気にたまらず小野、宮本、最後はジーコ監督まで割って入ってきた。
練習後、中田は無言だったが、福西は口論について「ボランチの意見とヒデさんの意見とDFの意見を言い合った。相手が(自陣深くに)入ってきた時にどうするかという話」と説明した。また、DF加地は「例えば相手が(自陣の)右に張っている時は僕がその選手を見ることになっている。ヒデさんは基本的にはその1つ前の選手を見る。しかし、相手がもっと深く入ってきた時はどうするのか。福西さんはDFにも言われているので中を固めるのが先だと言っていた」と補足説明した。
決戦を目前に控えての混乱。それは、ある意味で予想されたことでもあった。DFを横に4人並べた4―4―2は中田のためのシステム。中田の攻撃力を生かすためには、トップ下が1枚で、そのポジションで中村が結果を出しているDF3人の3―5―2に当てはめるのは難しい。指揮官は「言う必要のないほどの選手」と絶大の信頼を置くエースの復帰に、あえてアジア杯を制覇し、W杯1次予選を突破したシステムを捨てたのだ。
中田にとっては1年ぶりの代表合流。周囲の選手には、自分たちだけで勝ってきたという自信もプライドもある。中田1人のイメージに合わせるのは当然、容易ではない。福西が自分の意見を主張したのは、国内組が自信をつけチームが成長した証とも言える。中田に対し代表選手がこれほどストレートに言い返すのは初めての光景だった。
直後に行われた30分の紅白戦、前半6分。MF中村のバックパスを受けたDF三浦のクロスにFW玉田が反応。スピードを生かし、中央に走り込みフリーになると、体をひねり頭を振り抜いた。20日のドイツ合宿初の練習試合、マインツ・アマチュア戦に続く「2戦連続弾」。1―2で敗れた主力組唯一の得点が、ジーコ監督の決断を後押し。
左足首痛のFW鈴木は、イラン戦を2日後に控えた23日も別メニュー調整。ドイツ合宿から一度も全体練習に加わっておらず「(イラン戦は)24日の状態を見てから」と大一番を欠場する可能性もある。国際Aマッチ19試合連続出場中。FWの軸に据えられていた鈴木の離脱は、ジーコ日本の最大の懸案だったが、玉田が存在感を示したことで、イラン戦への不安は解消されつつある。
玉田は「3バックでも4バックでもいいボールが出てくる」と、4バックの布陣にも手応えを口にした。
この日は練習後にイランサポーターから囲まれるなど、要注意選手と認められた。「調子は普通。イラン戦は楽しみ」。国際Aマッチ3試合ぶりのゴールでスタメンを不動のものにする。