Pon子の日記

信州で2016年春から田畑をしながら踊りや太鼓を習っている。仕事もやめて突っ走る無謀なアラサー人生

インド生まれの作家

2010-03-11 | BOOKS・映画・音楽など
私の好きな作家の一人、チットラ・バネルジー・ディバルカニー(  かみそう)の小説。

最近読んだ本です。

インドの名家に育った姉妹の物語。
誰もがみとれる美貌を持ちひかえめなスダーと、頭がよく文学好きのアンジュ。
二人は周りの者が理解に苦しむほどの強い絆で結ばれているのですが・・・。


インドの伝統と格式にしばられる母親世代との対立と、自由への憧れ。
出生の秘密を知ったスダーの葛藤。
初めてお互いから離れ、自分の選んだ道に進む二人の人生。

ハッピーエンドではありませんが、強く生きようとする二人の少女の姿に勇気づけられました。 

同じ作家の『 MRS.DUTTA WRITES A LETTER 』という短編も好きです。
やはり世代間の価値観の違い、家族愛がテーマの一つになっていると思います。

記憶に残るもの

2010-03-11 | 日記
「旅の思い出」と聞くと、みなさんは何を思い浮かべますか?

私は学生時代に一度だけ中国を旅行しました。ある方のご好意で家族旅行に一緒に連れて行ってもらったのです。
一週間ほどかけて、万里の長城はもちろん北京や上海のあらゆる観光地を巡りました。

素晴らしいと思った景色や、美味しかった中華料理はたくさんあります。しかしなぜか今だによく思い出すのは、現地でお世話になったハイヤーの運転手のおじさんなのです。

素晴らしく礼儀ただしく、いつもピシッとアイロンの掛かった制服を爽やかに着こなしていたOさん。

毎日ニコニコ笑顔で、「ニイハオ」と挨拶してくれました。
その笑顔がとびきり優しくて、しかも教養を感じさせる理知的な目がきらきら光っていて、私は一目でOさんのファンになってしまいました。
確か北京にいる間ずつとお世話になりましたが、Oさんの最初から最後までプロに徹した仕事ぶりに、私は内心舌を巻く思いでした。周りの車はクラクションを鳴らしまくり。信号も何もあったもんじゃなく、なりふり構わず進んで行く…。そんな中にいても不思議と安心感がありました。
降りる時は寂しくなったなぁ。(;_;)ヘタな中国語で「ありがとう」と言いました。

Oさんがいたから、私はこれからも中国という国を嫌いになる気がしません。
一生懸命に生きてる人の姿は、こんな風に人心に温かい痕跡を残してくれるのでしょう。
Oさん今もお元気だといいな(*^_^*)