私の太鼓と踊りの先生は二人いて、一人は加藤木 朗さんという方である。
日本の芸能のプロで、その世界では神様のような人。「プロがさらなる技術向上のために習いに来るレベルのプロ」なのだ。
そんな先生のところに現在、ほぼ毎日通っている。本当は私のような人間が気安く口をきける人ではないのだが、加藤木さんは大変気さくで謙虚で温かい方で、いつもありえないほど良くしてくださる。このように、私の「初代かき」の写真をこっそり撮影しておいて送ってくださったりもする。
今日はようやく直ったトラクターをフル稼働させて、田起こし→代かきに一日を費やした。
トラクターで耕すそばから、水田にメタンガスの気泡が次々と現れては消えていく。ゲンゴロウが同心円状のさざ波を立てながらあちこち泳ぎ回るのを見て、ムクドリたちが集まってきて啄む。
トラクターの上に、青やみどりのカエルがぴょんと乗ってはまた帰っていく。親指ほどの太ったミミズが、急に光を浴びてびっくりしている。だいぶ虫や爬虫類が平気になってきた。