Pon子の日記

信州で2016年春から田畑をしながら踊りや太鼓を習っている。仕事もやめて突っ走る無謀なアラサー人生

I LOVE 横浜★  その2

2008-09-30 | 散歩道
部屋に大事でないものを全部置いて身軽になり、それから街へ出た。
目指すは中華街。テレビでしか見たことのない喧噪に、直につつまれてみたかった。

だいたいの方向は駅の地図で確認してあるから、後は何となく騒がしそうな方へと突き進むだけ。

しばらく歩いていると、突然見覚えのあるあの極彩色の門が目に飛び込んでくる。
「いよいよ着いたかな・・・

ある地点から、まるで街は色の洪水に遭ったようだった。
赤赤黄黄 青緑 金金
一軒一軒の店が派手すぎて、かえって周囲の風景に埋没している。
音もにぎやかになってきた。
「オネーサン栗食べる? 今半額だよ~!」
「中華街一おいしい肉まんいカが~?」
売り子たちは元気がいいけど、愛想がない。

しだいに色と人に酔いそうになって、中華を楽しむどころではなくなってしまった。
「あ~海に出たい! 広いとこに行きたい!」
そう思って、海へ逃げ出した。

よく見るとあちこちに狭~い占い師たちの店があり、神妙な顔つきで手相を見ていた。 






I LOVE 横浜★  その1

2008-09-29 | 散歩道
友達は結婚式会場だったホテルの部屋を、私のために予約してくれるつもりだったらしい。でも私はあえて断った。一人できれいな部屋に泊まったって面白くない。
せっかく横浜に行くんだから、もっと刺激的なところに泊まろうと思った。
私が見つけたのは、一泊3000円の簡易旅館。
日本、世界中からバックパッカーや貧乏旅行中の学生が集まって来る場所だ。
一部屋3畳。シャワー・トイレ・キッチンは共同で使う。
5階の部屋だけれどエレベーターなんてないので、ずいぶん運動になった。
階段の踊り場に文学全集や旅行記、漫画本がおいてあって、ミニ図書館になっている。
部屋のドアを開けると、ようやく布団が一組敷けるほどの部屋に、それでも小さなテレビが備え付けてあった。
キッチンには冷蔵庫が置いてあって、開けてみると名前の書いてある食べ物がどっさり入っていた。何語かさえもわからない文字を見ていたら、たまらなくわくわくしてきた。