世界フィギュア種々雑感（エキシビジョン）

仕事を一段落させて一息ついて。
本日はエキシビジョンでした。

エキシのみどころはやっぱりルール無用のお祭り気分！
気楽に楽しめるのがいいところですねえ。

３０分ほど前に会場いりして席に座っていると、暇な時間の場をもたせるためか、ＩＳＵ作成のビデオが電光掲示板で流されてました。
スケート演技のビデオを、音楽に合わせて切り貼りした所謂マッドビデオなのですが、選手の映像を自由に使用できるＩＳＵが作っただけに、映像にでてくる選手が豪華！　しかもミキシングの腕がとてもいいので曲にあってて素敵なのです。
このビデオは毎年いろいろバージョンが作られるのですが（ＩＳＵ主催の大会にいくと、整氷の間とかによくかかってます）、販売されないかなあ。
すごく質がよくて見てて飽きないんだもん。

で、ビデオをつらつら見ながら待っていると、オープニング！

今回は、世界選手権ということで凝ってます！
（大会によってはちょっと曲かけるだけとかあるんですけど）
何十人もの子供のフィギュアスケーター（多分どこかのスケートクラブの子たちなのだと思うのですが）でてきて、氷の上でマスゲームを展開してくれました。
さくらさくらの曲にあわせて踊るその様子はとてもかわいくて素敵でした。
終わったところで選手のコール！
そうそうたるメンバーで見ていてわくわくしましたね……！！

で、演技についてはやはり印象にのこったものを。
それでも多分長いですけどね。


織田君
今回のエキシの構成として、選手のコールのあとに選手がリンク中央へ。でもって曲がかかりはじめてスタート……という構成だったのですけど、何故か織田君のときには曲がまずかかり始めます。
どうしたのかなーと思っていたら、曲は段々「ハッピーバースデー」に。
織田君、今日が誕生日だったんですねー。
会場内全体に盛大に祝福される織田君。つか、三月生まれってかなりの早生まれですね。
そのあとに踊ったのはおなじみ「ルーサー」。パジャマ姿のコミカルな演技が楽しいです。彼のこういう小技をきかせられるところとリズム感の良さがやっぱり好きだなあ。

ダン・ジャン　ハオ・ジャン
見るのは二回目のすごーく綺麗なプログラムです。このプログラムはジャンプもリフトもいいのですがなんおちっても見所は後半！　女性が途中で衣装を付け足して、ちょーちょの羽をつけておどるのですよ！　この羽のひらひらが、踊るたびにひらひらとゆれて幻想的ですごく綺麗なのです！
本当に幻想的でいいものを見せてもらいました。

トマーシュ・ヴェルネル
今年のシーズンから上位に食い込むようになったチェコスロバキアの選手です。
今回は彼を応援するチェコ国旗やバナーがやたら増えててびっくりしました！
スタンダードな選手なのかなーと思っていたら、エキシではじけました。
曲はピンク・パンサーのテーマ。
曲にあわせてコミカルに、ユーモアたっぷりの演技をこれでもか！と出してきてすごく楽しい！！
その上、観客席に向かって投げキッスはするわ壁にしがみつくわ、カメラに向かってパフォーマンスをするわ……とどめは、後半に取り出した小道具。
何故か、彼ははちまきをだして締め（あれは何てかいてあったんだろうか。A席からじゃよくわからん）て踊りまくりです。
断言してもいいです。
今日、絶対トマーシュファンが更に大増殖してます！！





私も結構好きだ！！



ステファン・ランビエール
CMでおなじみのレインボーゼブラな衣装を着て登場。去年のトリノで使用していた「四季」で踊ります。なつかしのナンバー、ではありますが、これはCMで気になっていた日本人へのサービスなんじゃないかなー。
力強い演技と、高速で美しいスピンがやっぱりやっぱりやっぱりすごかったです。
うおー、なんで２２日のフリーが生で見られなかったの、私！！
そしてなんでアンコールしてくれんのじゃー！！
結構どころじゃなく、私はランビが好きなようです。あのスピンと力強い演技が。
うーん、今度スイス国旗とテントウムシグッズ買ってくるかな。
カウベルは周りの迷惑になるからやめとくか。

高橋大輔
相変わらずのねちっこい（笑）ナンバーでの登場です。
高橋君の持ち味は、そのねちっこさだと思うので、彼には似合いの曲で好きなんですが！！
彼の演技の見所は、後半たっぷりリンク2周分くらいつづくながーいステップパート。恐ろしく複雑なステップをこれでもかこれでもかこれでもかと重ねていきます。このへんが、曲だけじゃなく演技もねちっこいと思う箇所ですね。

アルベナ・デンコワ　マキシム・スタヴィスキー
アイスダンスの王者カップルです。もーこの二人の演技は前から格が違っていたのですが……今日も格が違ってました。
どんな曲で踊るのかなーと思っていたら、なんか聞き覚えのある曲が……


……って！
「愛の流刑地」かよ！！

平井堅の「哀歌」が流れ始めて城内がややざわつきます。
しかも何がすごいって、曲に演技が完璧にあってるんですよ！！
彼らの色っぽい演技が、めちゃくちゃ曲にあう！　しかも二人とも上手い！！
いやもう感動もののナンバーでした。
すげえ……


ブライアン・ジュベール
ややスローな曲にあわせての演技でした。友人にきいたところ、初めて見るエキシだそうで。
全体的に派手なステップやジャンプを見せるのではなく、スケーティングの美しさを強調するようなナンバーになってました。
この曲のあとで、更にアンコールでもう一曲踊ったのですが、私はこっちの曲のほうが好きですかね。細かく刻んだステップが楽しくてよかったです。


フィナーレ
テレビでは放送されませんでしたが、今回のフィナーレはとてもおもしろかったです。オープニング同様演出が凝ってました。
まずは、子供達が登場して、フラワーガール、フラワーボーイとしてご挨拶。
彼らがわきに寄ったところで大会のテーマソングである「ボレロ」がかかります。
曲にあわせて順々に出てくる選手達。
２～５までは「男女シングル」「ペアとダンス」の組み合わせで二組ずつ出てくるのですが、そのたびにお互いにあわせて技を披露していきます
このときの男女シングルが、ペアみたいな構成になっていて、一緒にソロスピン、ソロジャンプをやっているのが見ていてかわいかったです。
うーん、ランビとキムヨナのスピン合戦は圧巻。
一位は一組ずつ技を披露。ペアのリフトとかやっぱり素敵でしたねえ。
トリの安藤美姫ちゃんが四回転で締め……と思ったのですが失敗して転倒はご愛敬♪

終わったところで、選手がリンクを回って終了でした。
このとき、アリーナだと最前列にでて選手とハンドタッチができるのです。
くう…お財布の関係上しょうがないのですが、このときばかりはアリーナがうらやましい……！！

いいなーと思いながら、ブーケトスなんかを見ていたら、思わぬハプニングが。
中野さんと織田君が手をつないでるからどうしたのかなーと思って見てたら、一緒に滑り出して、織田君が後ろから中野さんの腰を持ちました。
あれ、これって？　と思っていたら、そのまま中野さんを持ち上げてスロージャンプ！

残念ながら、うまく回転することはできませんでしたが、なんとか着地して二人でお辞儀してるのがほほえましかったです。

こういうファンサービス大好きだあー。

てなかんじでそれなりに満足の観戦でした！
次は四月のジャパンオープンだ！！