読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

中嶋博行著「検察特捜 レディライオン」 

2024-08-29 | Weblog
ライオン女シリーズ第3弾。主人公は、東京地検特捜部のバツイチ子持ちの36歳の女性検事岩崎紀美子。仮装行列でにぎわうハロウィンの夜。横浜本牧の覚醒剤取引を急襲した麻薬取締官6名を含む関係者10人が短機関銃で殺戮される。麻薬Gメン急襲部隊が虐殺された裏には岩崎が外為法違反で内偵を進めていた北朝鮮との貿易会社イーストシップ社が裏で麻薬取引に関与している疑いが浮上する。短機関銃という特殊な凶器の出どころもまさかの自衛隊絡みなのか。国家安全保障局(NSS)に加わった岩崎紀美子は、神奈川県警郡司課長とタッグを組み、麻薬ルート撲滅のため、謀略渦巻く港町を駆けめぐる。だが、覚醒剤を扱うヤクザ浜龍会の魔手は4歳の岩崎の幼い娘美沙にも迫ろうとしていた。主人公の単独行動が目立つ美人のライオン女の活躍はスピィーデーでいいのだがちょっと無謀すぎる。どんでん返しの結末は驚きないが展開は面白かった。
2023年4月講談社刊 
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福田和代著「サムディ 警視庁公安第5課」

2024-08-24 | は行
前作「ゼロディ」や「標的」「狙われた潜入捜査官」ブラックホーク3部作続編。警察には頼れない、訳ありの政治家や実業家などを顧客に抱えるVIP専門の警備会社・ブラックホークに、新しい依頼が舞い込んだ。警護対象は、警察のトップである速水警察庁長官。なぜ、身内である警察に頼らないのか。不審に思う最上らメンバーだったが、その直後、長官の執事が殺害される。捜査方針に疑念を出だした公安の寒川警部補は、独自に調べを進めるうちに、警察内のある組織「旭光」に辿り着く。警察に追われる長官らをテロ集団クーガが助け、クーガのトップ魔術師マギ、由利と長官、ブラックホーク、長久保警視等「旭光」を潰すため協力する。警察庁が開発した監視システム、犯罪捏造システムを悪用しようとする旭光の山浦幹事長や公安5課長、警察庁次長の企みを潰す2030年代の日本を舞台にした近未来小説。
2018年10月幻冬舎文庫

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森沢明夫著「ロールキャベツ」

2024-08-21 | ま行
夢も趣味もない大学2年生の夏川誠(マック)をかえたのは、ただ椅子に座るだけの遊び「チェアリング」の仲間たちだった。青春起業小説です。チェアリングとは椅子を持ち歩いて、好きな場所でくつろぐこと。
◆夏川誠・・・趣味なし夢なし、やりたいことも特になし。就活しない大学二年生には思わぬ才能があった。
◆王丸玲奈(パン子)・・・ミュージシャンになってステージで飛び跳ねたい!だけどできない事情が。
◆上村風香・・・夢は農家レストランの経営。場所は絶対あの場所と決めている。
◆長沢智也(ミリオン)・・・大学生にして投資家。ミリオネアを目指すようになった理由とは。
 ◆奈良京太郎(マスター)・・・喫茶店のオーナーを目指して修業中。実家の病院はどうしても継ぎたくない。
「生まれ変わるなら、生きているうちに」(P389)「自分の人生の脚本は、自分の手で書き換える」(P397)「いまのわたしは人生で最強なのよ。・・・いまの自分こそが、過去から見たらいちばん人生経験豊富で、未来から見たらいちばん若々しい」(P98)「人生は小説と違って、特に何も起きない。ありふれた人生を生きて、人生を終える。特別な事は滅多に起こらない あっても過ぎて仕舞えばたいしたことでは無かったと言える事が多いのかも」「やるかやらないのかで生きていく」(P348)「大事な人には本心を伝えた方がええ」「他人じゃなくて、自分と勝負しながら未来を切り開いていく。」「失敗ができなきゃ、成長もできない。」ほっこりできる優しい小説でした。
2023年5月徳間書店刊


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大門剛明著「鑑識課警察犬係 闇夜に吠ゆ」

2024-08-17 | た行
主人公は鑑識課警察犬係に配属されたばかりの岡本都花沙。念願かなって警察犬係に配属となった岡本は、ベテランの警察犬アクセル号とコンビを組んで、捜査をすることになります。元警察官で今は民間の警察犬訓練所で働く訓練士野見山俊二の協力を得て、事件にぶつかっていく。野見山は名警察犬レニーとコンビを組んでいました。しかし、あることがきっかけになって辞職。いまは民間の立場から捜査の協力をしています。警察犬の出動依頼が多いのは、行方不明者の捜査で、最近は認知症高齢者の失踪に駆り出されることが多く当然、そこには認知症を抱える家族の辛さなどもあり、そういう「日常レベル」の捜査の裏側の人間ドラマが描かれています。また、捜査官と警察犬が「心を通わせる」までの苦労が描かれていて、犬と心が通った愛おしいその瞬間がいい。形式は連作集であるが、第一章「手綱を引く」では野見山が主人公であり、しかも意外な人物がある真実を見抜く。また、野見山と都花沙に予想外の接点があることが、後になって判明するなど、いろいろと伏線の多い作品です。
2023年1月文春文庫刊


 
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村上海賊ミュージアム

2024-08-14 | 
今回の旅行で、訪れた今治市大島の博物館。入場料310円月曜休館。小説「村上海賊の娘」で有名になり訪れる人が増えているとか。パイレーツでは無い真の意味の海賊の実態、歴史、が見れます。
以下は、過去に書いた日記の再掲載です。、 
『文献に残された史実を元に想像力を駆使して縦横無尽に海賊王の娘を活躍させて歴史の一コマを描き、海戦シーンなどは残虐で血しぶき舞う場面なのに方言の泉州言葉を用いて会話を描写することでまるでコメディーを見てるような気にさせてくれた小説でした。
舞台・時は天正4年(1576年)比叡山焼き討ちから5年長篠の戦いの翌年信長と大阪本願寺の戦いが7年目を迎えたころ。和睦が崩れ、信長に攻められる大坂本願寺。毛利は海路からの支援を乞われるが、成否は「海賊王」と呼ばれた村上武吉の帰趨にかかっていた。折しも、娘の景は上乗りで難波へむかう。その娘、景は海賊働きに明け暮れ、地元では嫁の貰い手のない悍婦で醜女だった・・・。家の存続を占って寝返りも辞さない緊張の続くなか、度肝を抜く戦いの幕が切って落とされる。第一次木津川合戦の史実。人物の描写など微細にわたり描かれて丁寧。』
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18切符で四国へ

2024-08-09 | 
今回の四国は廃止の噂もあったJR青春18切符を利用した旅でした。朝7時自宅出発。名古屋駅8時発のJR快速列車と普通で9回乗り継ぎ−伊予西条駅18時頃着。駅前のビジネスホテルで1泊。2日目、荷物をホテルに預けて翌朝7時37分のバスで約1時間かけて石鎚山ロープウェー山麓下谷駅へ。石鎚山、天狗岳登山後西条駅へ帰り荷物を受け取り西条市の「湯の里小町温泉、しこく」、で1泊。夕食の鯛料理、朝食の鯛しゃぶ茶漬けが美味しいお遍路さんが多い宿でした。3日目はレンタカーで、しまなみ海道「来島大橋」を通り今治市大島、和田竜著「村上海賊の娘」で有名になった村上海賊ミュージアム見学。藤堂高虎築城の今治城を車窓から見学。JR今治駅12時33分発で又普通列車7回乗り継ぎ、30分の延着有るも名古屋駅22時11分着で帰名。1分の乗り継ぎ時間、地震、琵琶湖花火で延着とハプニング、列車内は涼しかったのですが暑い夏旅でした。往復約20時間のJR料金4850円。3日間の総費用約30000円。
藤堂高虎築城の今治城
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百名山石鎚山へ

2024-08-09 | 
四国遠征第3弾。試の鎖(74m)、一の鎖(33m)、二の鎖(65m)、三の鎖(68m)4つの鎖場制覇。百名山石鎚山、天狗岳。鎖場は前日の雨で濡れている箇所あり滑りやすかった。試しの鎖場は足の置き場が見つけににくく鉄の鎖に足をかけ登る。下りもあり苦労。3の鎖は68m直登。帰りは下りの鎖場は気力不足で回避道を降る。天狗岳への往復で時間を使い予定のバスに乗り遅れて頂上で知り合ったマイカー登山の方に西条駅迄送って貰う。今回はJR青春18切符を利用。

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染井為人著「悪い夏」

2024-08-04 | さ行
2017年第937回横溝正史ミステリ大賞の優秀賞受賞作。ノワールサスペンス。26歳の佐々木守は人口30万の千葉県船岡市役所の生活保護受給者のもとを回るケースワーカー。同僚が生活保護の打ち切りをチラつかせ、訪問した生活保護受給者の女性に肉体関係を迫っていると知った守は、真相を確かめようと女性の家を訪ねる。しかし、その出会いをきっかけに普通の世界から足を踏み外して・・・。生活保護を不正受給する小悪党、貧困にあえぐシングルマザー、東京進出を目論む地方ヤクザ。加速する負の連鎖が、守を凄絶な悲劇へと・・・・。主な登場人物が皆悪人。ちょっとした些細なことで人生が暗転し転落する恐怖。本当に生活保護が必要な人が貰えない日本社会が悲しい。私的には再読不適作品。
2017年9月株式会社KADOKAWA刊



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染井為人著「震える天秤」

2024-08-02 | さ行
サスペンスミステリー。北陸のコンビニFYマートで高齢ドライバーによる死亡事故が発生した。アクセルとブレーキを踏み違えたという86歳男性の運転する軽トラックが店舗に突っ込み、店長を轢き殺したのだ。加害者は認知症の疑いがあり、警察は責任能力を調査している。事故に違和感を覚えた隔週誌「ホリデー」から派遣されたフリーライターの俊藤律(しゅんどう・りつ)は加害者の住んでいた福井県牧野市の村を訪ねるが、村人の過剰な緊張に迎えられて・・・「この村はおかしい。必死で何かを隠している」。取材に乗り出した律は、目撃者の17歳のアルバイト女店員の七海をきっかけに、続々と予想外の事実を知ることに。高齢化した過疎地、高齢者の運転免許返納問題。高齢者が絡む交通事故の裏側に秘められた真実が明かされた時驚愕の事実が解るのだが読後感は良い。
2019年8月角川書店刊
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五十嵐貴久著「マーダーハウス」

2024-08-01 | あ行
サイコミステリー。大学合格を機に住居を探していた藤崎理佐は、偶然シェアハウス「サニーハウス鎌倉」を見つける。そこは少しバス停から遠いがセレブの別荘のような豪華な外見と設備、格安な家賃と好条件ばかり。すぐに住むことを決め、暮らしはじめ充実した日々を送っていたが、同居人が行方不明になったり立て続けに事故死する。前半はシェアハウスの素晴らしさや、人間関係が難しさや気まずさ、元々人間関係が得意ではない人には合わないという欠点など、そんなシェアハウス独特の日常の環境と人間ドラマが展開されるのだが、徐々の不協和音からの戦慄と恐怖が!不安を抱いた理佐は高校時代の友人に相談するが・・・。プロローグで犯行現場と犯人が登場するので、誰かが犯人だと推理しながら読み進めたが途中検討を付けたがそして誰もいなくなった展開で、シェアハウスという設定や人間ドラマが、全て真相に繋がっていたと予想外の結末のバットエンド。
2019年3月実業本社刊


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映画・DVD「オレンジ・ランプ」

2024-07-27 | 映画
2023年日本映画。三原光尋監督作品。原作山田秀幸同名小説。 
39歳で若年性認知症と診断された丹羽智文氏の実話をもとに描かれた、夫婦の希望と再生の物語。9年前カーディーラーのトップ営業マンとして、充実した毎日を過ごしていそんな彼ですが、ある時から、顧客の名前を忘れたり、愛車の洗車を一日に何度もしたりなどの異変が訪れます。病院で若年性アルツハイマー型認知症と診断された只野晃一(和田正人)は、妻真央(貫地谷しおり)と2人の娘を抱え、不安に押し潰されそうになる厳しい現実に直面する。自分が何をしていたのかも分からなくなったり、普段通い慣れた道なのに急に自宅までの道を忘れてしまうなど、少し前のことを覚えられない認知症独特の症状が描かれ、背筋が凍るような怖さが描かれています。日常生活で普通にしていることが難しくなっていく病気。これが「認知症」そんな晃一に妻の真央は何でもやってあげようとするが、晃一は日ごとに元気がなくなっていった。しかし、ある出会いをきっかけに真央と晃一の意識に変化が訪れる。「人生をあきらめなくてもいい」と彼らが気づいたことにより、家庭や職場、地域など2人を取り巻く世界もまた、変化していく。病気と真正面から向き合うことで主人公にも笑顔が戻って来る。高齢化が進む社会において、身近な問題となりつつある認知症や介護問題。、病気と真摯に向き合って生きるヒントがいっぱい詰まった必見の映画でした。 

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染井為人著「芸能界」

2024-07-25 | さ行
エンタメ界あるあるを絡めミステリー風7つの短編集。黒い噂で業界から見放され、長年在籍したプロダクションを退所しようとしている俳優。・・・「クランクアップ」。人気女優を10年かけて育て上げ、今度はピン芸人と新人アイドルグループを担当する辣腕マネージャー。新しいファンを獲得しようと・・・「ファン」。Instagramにハマったベテラン女優。・・・「いいね」。容姿端麗な若い男たちをキャストにミュージカルを運営する女性プロデューサー。・・・「終幕」。ハゲやデブといった自虐ネタで笑いをとってきた30年の漫才師、昨今の容姿ネタNGという風潮に対する怒りや、ネタや企画も書かない相方を軽視する発言を繰り返す中、妻から相方の大切さを諭される。ベテラン漫才師のコロナ禍の苦悩を描いた・・・「相方」。誹謗中傷や家族の問題に悩まされているアイドル俳優。・・・「ほんの気の迷い」。「震災の町で芸能界の仕事をする娘を苦々しく思う父親の葛藤・・・「娘は女優」。元芸能マネージャーの経験を活かした著者が、きらびやかな世界の光と影を描いた短編集。特に「いいね」は、50歳のベテラン女優がインスタグラムにはまっていく話で、承認欲求が収まらず、周囲の人間が止めてもどんどん投稿がエスカレートしていく様子が面白く心情がよく理解出来た。
2024年2月光文社刊

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五十嵐貴久著「スカーレット・レター」

2024-07-20 | あ行
ホラーミステリー。麻視出版の文芸編集者の春川澄香は、スランプに陥った新人作家の山科和美と打ち合わせのために作家の実家岩手県に行くことから物語は始まります。新幹線、岩手銀嶺鉄道、車と半日かけてやっとたどり着き、和美の実家の温泉宿の部屋で一息ついていると赤い封筒が目に入る。中に入っていた便箋を読むと歓迎の言葉が綴られていた。
その時、窓に何かがぶつかる音が。おそるおそる確認してみるとカラスがぶつかり、血を流していた。それをきっかけとするように老人の幻影が現れ、何かを訴えようとしてきたのだ。
 やがて、不思議な現象、和美の友人の不審死、ベストセラー作家の失踪等が・・・。全ての真相が暴かれた時、澄香が町を訪れた本当の理由が明らかになる展開。作家と編集者の関係がありきたり、起こる気味の悪い現象も、登場人物もリアル感がなく興味が持てないのは、後で解かることだが主人公と和美の家族が全員異能・異常者のせいだった。家族写真の日付2003年なのに銀嶺鉄道は2014年開業だし時代のつじつまが合わないのもよくわからないし、閉ざされた田舎の異常な宗教・習慣、死者と形だけ婚姻させる冥婚、死者の口寄せイタコなどオカルチックな展開についていけませんでした。
2023年3月実業之日本社刊
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梅干しの天日干し

2024-07-19 | Weblog
当地方の梅雨が明けた。早速、6月に漬けた庭の梅木から収穫した梅1k。天然の赤紫蘇を購入して塩揉みしアクを抜き、梅と一緒に漬けた梅の仕上げ。雨が降らない事を願い天日干し2日目。初めての梅干し作りの体験。いつも毎年漬けていた親にコツや注意点をよく聞いとけばよかったのに、最早親は亡く黴を心配しての初挑戦だった。塩の分量を間違えて、3時間後に気づいてあわてて塩を取り除いたのが一番の失敗。なんとか塩分多めだが薄紅色の梅干し出来上がりだ。
今日は半日、干した梅干しと天気を心配しながら名古屋駅に用事で出かけたが、ビル内や地下街を歩くこと7000歩都会は意外と歩数が上がる。


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佐藤青南著「一億円の犬」

2024-07-14 | さ行
犬が絡んだミステリー。六本木のセレブ妻という設定で、SNSにマンガ「保護犬さくら、港区女子になる」を投稿している32歳の独身小筆梨沙。ある日、出版社の編集者から書籍化のオファーが来る。動画サイトで人気になれば億単位の収入も夢ではないという。プロフィールの嘘他人の画像を加工し投稿したサイトを取り繕うため年収一億円を夢見る梨沙は大胆な行動に出るのだが、想定外の“事件”に巻き込まれる・・・。殺人者は誰か、噓をついているのは誰か?人生で何度も嘘をつくことはあるが、嘘で塗り固められた人生とはどんなものなんだろう。SNSで自分を大きく見せることが楽しい人がいるのは想像できるが・・・金があれば何でも解決できるとは幻想にすぎない。嘘にまみれた主人公が保護犬と暮らし、やがて自分自身の人生を取り戻すハーピーエンドの展開に。犬を飼う事の思いが伝わって来る。
2023年11月実業之日本社刊

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