任侠シリーズ第3弾。日村誠司が代貸を務める阿岐本組は、東京下町で長年ちっぽけな所帯を持っている。堅気に迷惑をかけない正統派ヤクザであったが、地元新住民の間から暴力団追放運動が起こってきた。そんなおり、組長の阿岐本雄蔵が、潰れかけた病院の監事となって再建を引き受けることになった。暗い雰囲気の院内、出入り業者のバックには関西大物組織の影もある。再建先と地元、難題を二つ抱え込んだ阿岐本組。病院の理事もさせられた日村は・・・。
どの登場人物もキャラが際立って展開も痛快。医療現場さえも暴力団のフロント企業の餌食とされている展開にビックリさせられた。耶麻島組との争いがあっさりしすぎてちょっと物足りなりなかったが病院の裏事情も解り、今回もこのシリーズは面白く一気読み出来ました。
2011年10月実業之日本社刊
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