読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
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まさきとしか著「いちばん悲しい」

2017-04-13 | ま行

自分が「いちばん悲しい」と思う女達が入り乱れて殺人事件の真相に辿り着いて行くミステリー。

ある大雨の夜に殺された冴えない中年男戸沼暁男。その不倫相手の妄想女佐藤真由奈、残された妻杏子と中学生の娘、そして男の家族の苦い思い出となった、キャンプでの出来事。捜査一課の梶原勇一と組まされた府中警察署の我城薫子巡査部長は、事件の周縁をなぞるような捜査のはてに、決して暴いてはならない秘密をつきとめる。女たちの心の奥底にうずまく毒感情が、少しずつ溢れ、歪み、凶器となって、ついに人の命を奪うまでを描いた事件の真相。

誰一人共感できる人物が登場しないなんとも言えない読了感の物語でした。

2017年1月光文社刊


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