読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

今野敏著「宋 棍」

2021-08-21 | 今野敏
「義珍の拳」「武士猿」「チャンミーグヮー」「武士マチムラ」に続く琉球空手シリーズ。 
幕末、琉球王国が滅びゆく時代に、国王の武術指南役を務めた松村宗棍。「手(ティー)」を学ぶ実在の武術家。強さとは何かを追い求め、琉球空手の礎を築いた男の生涯を描いた物語。「他人に勝つことなど、どうでもいい。自分の中に、絶対の強さを培え」・・・ 松村宗棍(そうこん)は13歳の頃、友だちをいじめる少年たちを打ち倒した。それによって高名な武術家・照屋に武の才を見出され、彼に弟子入りする。元服を迎えて首里王府の役人となるが、強さが評判を呼んで、国王に御前試合への参加を命じられる。思いがけず琉球屈指の強豪たちに挑むことになり・・・国王との交流、「最強」の妻との出会い、好敵手との決闘、猛牛との闘い、弟子の自害等々様々な出来事に直面しながら、彼は本当の強さを追い求めていく。東京五輪で空手の形で金メダルを取り一躍有名になった場面を思い浮かべながら一気読み。妻のチルーや親のことは書かれているが仕事と武術のことが中心の構成で個人的なことも知りたかった。
2021年6月集英社刊

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