読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

奥田英朗著「マドンナ」

2008-06-15 | 奥田英朗
2000年~2002年に書かれた短編集。
部下の女性に恋心を描く課長の顛末を描いた表題作、
休日に行なわれる会社行事を扱っかった「ダンス」
女性の上司に戸惑う部下の心情を扱った「ボス」他
「総務は女房」「パティオ」を収録。
いずれも責任だらけ世代の40歳台の企業戦士達の日常を描いたユーモア小説。
読みを終わった後自分ならどうするだろうと自問自答の作品ばかりです。
2002年 講談社刊 
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奥田英朗著「ララピポ 」

2008-02-17 | 奥田英朗
不思議な題名「ララピポ」と直木賞作家の著作名に引かれて読み始めた。
性に溺れ身体が反応してしまう性欲、お金を稼ぐ為のセックスなど1人の男を
発端に連作された6人の男女の6つ短編。
幻冬舎の月刊誌「ポンツーン」に初掲載から5年間かかって連載された短編
をまとめた物だが単に直木賞受賞作家の作品のみで売ろうかなのミエミエの本。
自己以外の周囲や他人のせいにして社会の中で自分の居場所を見つけることが
できなくなった輩のセックスをこれでもかと滑稽な部分だけ描写してるパロディー?
哀愁・共感一切ありえない。
こんな登場人物の奴ばかりが栄たらこの国は行きつく先はやっぱり亡国
・・・難民になるか?
・・・「a Lot of People」
2005年 幻冬社刊

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奥田英朗著「港町食堂」  

2007-11-08 | 奥田英朗
2004年「空中ブランコ」で第131回直木賞受賞作家のぶらり船旅。
船が着いた 港町の食堂をのぞき、ふらり入った スナックで地元の
人々とふれあい・・・街の探索という月刊雑誌「旅」の港町巡り紀行文6編。
巡ったところは高知・土佐清水、を手始めに五島列島、牡鹿半島、
釜山、日本海・佐渡、稚内・礼文島と・・・。
同行は新潮社の編集者タロウ君とカメラマン・シンゴ君&時々
ユカ女編集長の気ままな船旅。
全スケジュール費用全額出版社持ちのお気楽旅、 退屈な日常からの解放旅。
旅好き作者の至福の微笑「ほっほっほ」が随所に聞こえてきて
あの直木賞受賞作「空中ブランコ」の登場人物伊良部精神科医のような
作者のキャラが皆間見えて楽しい紀行文になっている。
忙しい現代 ジェットで一っ飛の昨今のんびり船旅は贅沢な旅かも・・・。

新潮社刊1300円
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奥田 英朗著「家日和」

2007-10-16 | 奥田英朗
6つのユーモア短編集
ネットオークションにはまる専業主婦の話し「サニーディ」。
会社が倒産し、主夫となる営業マンが・・・の話し「ここが青山」。
妻と別居してできた空間を自分の趣味の遊び部屋した話「家においでよ」
宛名住所入力の内職の主婦が無頓着な営業マンの若い男性との
ささやかな遭遇から夢の妄想を楽しむ自分に・・・「グレープフルーツ・モンスター」
転職を繰り返す夫の話「夫とカーテン」
妻のはじめたロハスな生活にまつわる小説家の夫の笑える話し「妻と玄米ご飯」
これは著者奥田氏の実生活からのリアル話か?
気軽に読めるユーモア一杯の短編集。

2007年 集英社刊 1,470
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奥田英朗著「サウスバウンド」

2007-10-04 | 奥田英朗
「空中ブランコ」「イン・ザ・プール」の直木賞作家の長編。
直木賞受賞後の第1作作品。父母と姉・妹とともに5人で
小さな借家に暮 らしている。父・一郎は自称フリーライター、
母・さくらは小さな喫茶店を、姉は家に寄り付かず、小学4年の
妹・桃子は生意気盛りである。
二郎の父は一風変人で、元過激派とかいうやつで若いころは革命
を志していたらしい。いまでも税金や国民年金を払わない。
小学校の修学旅行の積立金が高すぎると学校に苦情を言ったりする。
いつも家にいて小説を書いている。
「学校なんか行く必要ないとか言うのだけれだけれど……。」
小学校6年生の二郎の視点を通して、変わり者の父に翻弄される
家族を描く痛快ユーモア小説。
第2部では上原一家は沖縄・西表島に移住することになり、
その島でもまた更なる問題を発生させる。
嫌なキャラークターは一人も出てきません。相変わらず奥田ワールド
の出演者は悪者もみんなとても魅力的です。
スピード感溢れるギャグととぼけた中に愛情がほとばしる
人物描写に一気読みのできる内容です。
南の島に住みたいなぁ~」といつも思っている私にはぴったりの小説でした。

先日、森田芳光監督、豊川悦司、天海祐希出演で映画化されたのを見てきました
原作に沿って見事に映像化されていました。こちらもお薦めです。
2005年角川書店 刊 2007年角川文庫 上・下 刊
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