各中学校が入試の結果をいろいろな形で発表しています。中でも注目すべき項目に受験者全体の平均点と合格者の平均点があります。その点数の隔たりが大きいほど差のつく科目といえます。
判明しているのべ55校の結果の4科目をそれぞれ100点満点に換算して、その隔たり(合格者の平均点-受験者の平均点)を調べたところ10年前と差のつく科目の順位に変化がありました。
算数が16.1、理科が10.5、国語と社会がともに9.4となりました。10年前は算数、社会、理科、国語の順でした。
算数が群を抜いているのは相変わらずです。国語が以前より差のつく科目となったことはうなずけます。情報伝達手段の進化に伴い、言葉で表現する力が低下しているのは、小学生だけではないように思います。また膨大な知識が必要とされる社会科の差が小さくなったのは、早い4年生からの準備が定着化してきたことのあらわれだと思います。かつては5年生から準備することが主流でした。
算数と理科、理系科目の攻略がポイントですね。