広島の乱読ジジイ

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風の流れをシュミレーション

2008年03月10日 | 住まいの計画
日本の住宅は元々夏を意識して造られてきました。
昔の暖房は、人類が人類になりえたとも言える、火を使うことでまかなっていました。
電気が復旧しクーラーが復旧するまでは、冷房よりも暖房の方がいとも容易かったからです。 
薪を燃やし炭を燃やす。 
ある程度文化が発達しても、石炭を燃やし石油を燃やす。この場合もある程度の隙間が無いと部屋の中にいる人は一酸化炭素中毒で人は死んでしまうことになります。

現在では、電気(エアコン)のおかげで、空気を燃やすことなくえる冷暖房をすることが可能です。
特に気密の高い住宅では、空気を燃やす燃焼式暖房機は一酸化炭素中毒まっしぐらとなり、絶対にしてはいけない事となっています。
家を造る側としてはどのくらいの気密度を設定するのか考えて造っています。
当然北の地域を南の地域では求められる性能は異なっているのです。
地域に合った、気密度と断熱性能を維持することで、より快適な住まいが出来るとも言えます。

ただ最近思うことは、高気密高断熱の建物は勢い開口部を小さくする方向に偏ってしまいがちです。
窓の大きく明るく風通しの良い家は日本家屋の特徴でもありました、建てる地域に適した断熱性と気密度を設定し、エアコンだけに頼らない風通しの良い家を考えることも大切です。

図はパソコンで風のながれる方向と量を表した物です。
季節や時間で変わって行く物を図で表してみると分かりやすく面白いです。
これが完璧だとは言いませんが、土地の性格周囲の状況から割り出して行くので良い結果が得られています。

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