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メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『インランド・エンパイア』

2007-08-16 21:37:01 | 映画
『インランド・エンパイア』~INLAND EMPIRE
監督:デイヴィッド・リンチ
出演:ローラ・ダーン、ジェレミー・アイアンズ、ハリー・ディーン・スタントンほか

初めて入るライブハウスも、初めて行く映画館も楽しみなものだけど、新宿にできた新しいシネコンの
新宿バルト9と勘違いして入った、新宿ガーデンシネマはすごい狭かった!(どぅーりで! 
中に入ってビックリ!飛行機内ぐらいの部屋(国内線クラス)で、スクリーンは、電気屋で売ってる
一番大きな液晶テレビサイズ。でも、映画の内容が迷宮みたいな話だからこのほうが効果的か?
以前、『CUBE』を観た映画館(今はもうない)もちょうどキュービックな閉塞感があって、
かなりいい演出になってたことがあった。

さて。ストーリー性は最初から投げてたwので、理解不能なりにけっこー面白かった。
なにせリンチワールド大好きだし(不条理さと濃い色遣いとか
のっけから出てきたオバちゃんから始まって、赤いカーテンなんかもう大好きな『ツイン・ピークス』の時の使い回しなんじゃないかって思ったりw
出ずっぱりのローラ・ダーンの「これは一体何っ?!」て表情がそのまま客席の表情だったろう。
部屋が狭いのか、ローラがどの場面でもとても大女に見える。
チャーリー・シーン似の相方さんは後半まったく出てこないし(どこ行っちゃったんですか?
扉を開けるとまた次の扉、そしてまた次の扉。関連がありそーでなさそーな登場人物たち。。
こんな面白い悪夢ならずぅっと見ていたいくらいだ(ドライバーで刺されたくはないけれど

アメリカンコメディ仕立てなウサギ人間がカワイイ。笑いのオチが全然分からないしw
脚本読んでもどこに辿り着くか分からないような作品に大勢の人間が一生懸命関わって、
3時間もの長編映画として興行してしまえるってことがまずスゴイ。

客席の水を打ったような静けさと緊迫感たるや、映画の緊迫感と負けないくらいだったな。
夏休み中とはいえ、平日の昼間からリンチ映画を観にくるような人たちだから、親近感すら沸いてみるw
隣りの男性は、そのまた隣りのおばさんから「全然ワケがわからなかったわねえ!」なんて
フツーに話しかけられていたし。立ち見もちらほらいた。


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