■『ラブリーボーン』(The Lovely Bones)(2009)アメリカ・イギリス・ ニュージーランド合作
原作:アリス・シーボルドの同名小説
監督:ピーター・ジャクソン 音楽:ブライアン・イーノ
出演:マーク・ウォールバーグ、レイチェル・ワイズ、スーザン・サランドン、スタンリー・トゥッチ、マイケル・インペリオリ、シアーシャ・ローナン ほか
▼trailer
ドラマ熱もひと段落?して、さて何を選ぼうかと目に入ってきたのが今作。
想像通り思いっきり泣けて、あとには爽やかな余韻すら残る。何も予備知識なく観て欲しい1作。
死後の世界はこれまでもたくさんの映画で描かれてきた。ロビン・ウィリアムズ主演の『奇蹟の輝き』も美しかったなあ!
CGがより自然に、より美しく表現できるようになって、ほんとうにイマジネーションの世界は広がった!
どこまでも続く野原、季節ごとの輝き、そしてなにより、わたしが大好きな“平原に1本立つ大樹”のイメージに感動
▼story
魚みたいな名前スージー・サーモンの将来の夢は、野生動物を撮るカメラマン
14歳の誕生日にカメラをもらって、スージーはフィルムを何十個も一気に使ってしまう。
そこにも映っていた隣人ジョージ・ハーヴイは、ある日巧みにスージーを広大な畑の地下に誘い殺してしまう。
死に物狂いで探す両親。担当刑事レンも最初は親身に捜査してくれたが、1年経ち手がかりもなく迷宮入りとなる。
ジョージはこれまでも何人もの少女らの命を奪っており、彼女たちは天上に行く準備をして待っている。
スージーは形なき姿となって地上と天国の間にさまよい、家族を見守っている。
スージーの妹リンジーは悲しみを乗り越え優秀な成績を取り、恋人もできるが、
隣人ジョージが怪しいと気づき、部活の途中で彼の家に忍び込む・・・
変質者に狙われた少女の恐怖が伝わり、長女を失った家族の悲しみが襲い、
妹が証拠を求めて犯人の家に忍び込むシーンでは、心臓が縮む思いがして、体中が硬直した。
けれども、ここではけして殺人鬼を憎み、相応の制裁が加えられることが主題ではない。
人にはそれぞれ寿命があり、因果応報という説が正しければ、たくさんの命の連鎖の中で、
若くして逝く者、人と違った性癖に生まれる者、時には加害者、時には被害者となって、巡っている。
愛する者を突然理不尽な理由で奪われる悲しみは、実際体験した者でなければ分からない想像を絶する暗闇でも、
憎しみを手放したところに魂の自由があり、逝く者と残る者の未来があるとゆっている気がした。
レイチェル・ワイズがもう母親役を演じているんだねぇ。
'70年代らしい反骨精神?を持ったおばあちゃん役のスーザン・サランドンも良かったv
でも、ヒロイン、シアーシャ・ローナンの演技と存在が、やはり今作の素晴らしいポイントになっている。
原作:アリス・シーボルドの同名小説
監督:ピーター・ジャクソン 音楽:ブライアン・イーノ
出演:マーク・ウォールバーグ、レイチェル・ワイズ、スーザン・サランドン、スタンリー・トゥッチ、マイケル・インペリオリ、シアーシャ・ローナン ほか
▼trailer
ドラマ熱もひと段落?して、さて何を選ぼうかと目に入ってきたのが今作。
想像通り思いっきり泣けて、あとには爽やかな余韻すら残る。何も予備知識なく観て欲しい1作。
死後の世界はこれまでもたくさんの映画で描かれてきた。ロビン・ウィリアムズ主演の『奇蹟の輝き』も美しかったなあ!
CGがより自然に、より美しく表現できるようになって、ほんとうにイマジネーションの世界は広がった!
どこまでも続く野原、季節ごとの輝き、そしてなにより、わたしが大好きな“平原に1本立つ大樹”のイメージに感動
▼story
魚みたいな名前スージー・サーモンの将来の夢は、野生動物を撮るカメラマン
14歳の誕生日にカメラをもらって、スージーはフィルムを何十個も一気に使ってしまう。
そこにも映っていた隣人ジョージ・ハーヴイは、ある日巧みにスージーを広大な畑の地下に誘い殺してしまう。
死に物狂いで探す両親。担当刑事レンも最初は親身に捜査してくれたが、1年経ち手がかりもなく迷宮入りとなる。
ジョージはこれまでも何人もの少女らの命を奪っており、彼女たちは天上に行く準備をして待っている。
スージーは形なき姿となって地上と天国の間にさまよい、家族を見守っている。
スージーの妹リンジーは悲しみを乗り越え優秀な成績を取り、恋人もできるが、
隣人ジョージが怪しいと気づき、部活の途中で彼の家に忍び込む・・・
変質者に狙われた少女の恐怖が伝わり、長女を失った家族の悲しみが襲い、
妹が証拠を求めて犯人の家に忍び込むシーンでは、心臓が縮む思いがして、体中が硬直した。
けれども、ここではけして殺人鬼を憎み、相応の制裁が加えられることが主題ではない。
人にはそれぞれ寿命があり、因果応報という説が正しければ、たくさんの命の連鎖の中で、
若くして逝く者、人と違った性癖に生まれる者、時には加害者、時には被害者となって、巡っている。
愛する者を突然理不尽な理由で奪われる悲しみは、実際体験した者でなければ分からない想像を絶する暗闇でも、
憎しみを手放したところに魂の自由があり、逝く者と残る者の未来があるとゆっている気がした。
レイチェル・ワイズがもう母親役を演じているんだねぇ。
'70年代らしい反骨精神?を持ったおばあちゃん役のスーザン・サランドンも良かったv
でも、ヒロイン、シアーシャ・ローナンの演技と存在が、やはり今作の素晴らしいポイントになっている。