■『耳をすませば』(講談社)
エルケ・ハイデンライヒ/著 ベルント・プファー/画 平野卿子/訳
『黒猫ネロの帰郷』、『エーリカ あるいは生きることの隠れた意味』、『ペンギンの音楽会』、
『ヌレエフの犬―あるいは憧れの力』などを書いた著者。
もとは絵本画家ミヒャエル・ゾーヴァつながりで知ったんだけど、どれもほっこりした気分になれる1冊。
▼あらすじ
口うるさい母と、たまにしか会いに来ない父。11歳の「わたし」は喘息を理由にこじつけて、
工場ばかりの街から、大好きな叔父の住む農場に夏休みの間遊びに行くことに。
1人で乗った列車の向かいの席の婦人ロスヴィータさんは、
動物の言葉が話せると言って、飼い犬グスターヴォを紹介する。
「耳をすませば、彼らが何をゆってるかみんなにも分かる」
「わたし」もグスターヴォと会話が出来、叔父の農場にいるロバ、ネコ、イヌなどたくさんの動物たちとも友だちになる。
すっかり健康になり、夏休みも終わり、母親が迎えに来る。
隣町に住むロスヴィータさんも挨拶にやって来て、すっかり意気投合した叔父とその後結婚。
そして数十年が過ぎ、叔父も母も亡くなり、お墓参りに行くと、ロスヴィータさんは、
死んだ人とだって話すことができる、「じっと耳をすませばね」と言うのだった。
ブファーのイラストは、夕陽の色合いなど、郷愁を感じさせる写実的な背景に、
マンガ風にデフォルメされたキャラクターが描かれていて独特。
ハイデンライヒさんは、どうやら寡作な方のようだ。
もっと、たくさんの心温まる物語りを書いていって欲しいな
エルケ・ハイデンライヒ/著 ベルント・プファー/画 平野卿子/訳
『黒猫ネロの帰郷』、『エーリカ あるいは生きることの隠れた意味』、『ペンギンの音楽会』、
『ヌレエフの犬―あるいは憧れの力』などを書いた著者。
もとは絵本画家ミヒャエル・ゾーヴァつながりで知ったんだけど、どれもほっこりした気分になれる1冊。
▼あらすじ
口うるさい母と、たまにしか会いに来ない父。11歳の「わたし」は喘息を理由にこじつけて、
工場ばかりの街から、大好きな叔父の住む農場に夏休みの間遊びに行くことに。
1人で乗った列車の向かいの席の婦人ロスヴィータさんは、
動物の言葉が話せると言って、飼い犬グスターヴォを紹介する。
「耳をすませば、彼らが何をゆってるかみんなにも分かる」
「わたし」もグスターヴォと会話が出来、叔父の農場にいるロバ、ネコ、イヌなどたくさんの動物たちとも友だちになる。
すっかり健康になり、夏休みも終わり、母親が迎えに来る。
隣町に住むロスヴィータさんも挨拶にやって来て、すっかり意気投合した叔父とその後結婚。
そして数十年が過ぎ、叔父も母も亡くなり、お墓参りに行くと、ロスヴィータさんは、
死んだ人とだって話すことができる、「じっと耳をすませばね」と言うのだった。
ブファーのイラストは、夕陽の色合いなど、郷愁を感じさせる写実的な背景に、
マンガ風にデフォルメされたキャラクターが描かれていて独特。
ハイデンライヒさんは、どうやら寡作な方のようだ。
もっと、たくさんの心温まる物語りを書いていって欲しいな