メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『カクテル・アンコール in NY』(求龍堂)

2016-08-19 11:46:35 | 
『カクテル・アンコール in NY』(求龍堂)
原題:SONATES DE BAR by Herve Le Tellier
エルヴェ・ル・テリエ/著 植田洋子/訳・絵
初版1995年 1500円

※2002.5~のノートよりメモを抜粋しました。
「読書感想メモリスト」カテゴリーに追加しました。

1作目『カクテル・ブルース in NY』の続編という今作
1986年より3年間、フランスの週刊誌『レヴェヌマン・ドゥ・ジュディ』に連載、好評を博して、本にしたもの

パリ生まれの作家がニューヨーカーを描くってなんかフシギ

舞台はジェイズバー。オーナーでシェイカーのジェイ・S・マーチは恋多き男
相棒の黒人ピアニスト、アルシー・ボールド・クレランスと、
ウェイトレスのローズ・ジンガーの3人が主な登場人物。

次々と現れる多様な客。

強盗、家出娘、昔の恋人、ディーヴァ、なにやら逃避行を計画中の恋人たち・・・
そして、彼らに出されるJAY'S BARオリジナル・レシピの多様多彩なカクテルはさらに魅力的

大人のための1話完結ショートショートが34話分

更けてゆく夜、静かに流れるアルシーのブルースピアノ、繰り返される男女のドラマ、
N.Y.という舞台、淡い色調で派手な化粧と帽子をかぶった女性の描かれる挿絵はパリの香り

どれをとってもセンスあふれる粋な小説
お酒に少しでも知識があったら、オシャレして行ってみたくなるような場所←完全下戸ですが



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