素振りブログ。

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ファントムという作品の評価

2019年12月27日 06時27分07秒 | 日記
アニメのファントムが面白かったという意見を見て、「人それぞれだな」と思った。
まぁ、その人原作やってないくさかったけど。

原作ファンとしてはありえないんですけどな。

原作ファンとして許せなかったことー

1)サイスマスターが大物扱いされてたこと。

2)ラストシーンでいきなり主人公が射殺されたこと。そりゃ、脈絡なくいきなり撃たれるのはリアルっちゃリアルだけどさぁ;

ファントムという作品は、海外旅行中に偶然犯罪組織インフェルノの暗殺現場を目撃してしまい、口封じに殺されそうになった主人公が、その逃げ方に暗殺者としての才能を見出され、拉致されて記憶を消されて暗殺者ツヴァイとしての訓練を受け、一人前の暗殺者になっていく。
これが1部。
1部で暗殺者の師匠である少女アインを裏切り者として処分した主人公は、アインがかつて名乗っていたファントムの称号を受け継ぎ、インフェルノでトップクラスとしての暗殺者として働いていたが、そこに自分が倒したはずのアインの姿が。色々あって、彼はアインと共にインフェルノを脱走する。
これが2部。
組織を脱走し、偽りの身分を取得して日本に潜伏している主人公。そこにインフェルノの魔の手が。生きるため、彼は再びインフェルノに戦いを挑む。
これが3部。
こういう3部構成のノワールものの物語(いちおうエロゲ)です。

サイスマスターってのは、主人公をインフェルノの暗殺者にするために主人公の記憶を消した人物で。
自他共に認める洗脳のエキスパート。
本名は不明ですが、アインのエンディングでどうも旧ソ連でそういう仕事をしてた人間だったっぽい、ってことが分かります。
自由自在に狙った記憶を消すことが出来、記憶を消した人間を望む人間に仕立て上げる手腕も見事の一言。
そのせいで、まるで自分のことを神か何かのように思っているのですが。

自分の想定を超えて、敵対者が迫ってくるとすぐさま怯えてしまう小心者。
自分の安全が確保されている状況で無いと、余裕を構えていられない。
才能はものすごいけど、人間性おちょこレベルのしょうもない男なんですわ。

3部で量産型ファントムと呼んでいいような彼お手製の暗殺者集団を引き連れて襲ってくるんですけど。
主人公と、アインの活躍で手勢を全滅させられ、アインに一人追い詰められて。
なお余裕。

何で?

だってアインは、丸腰の相手を撃つことができない少女だから。
(暗殺者としては致命的な弱点)

銃さえ捨てれば、何もできない。
それを知ってたから。だって、アインを育てたのは自分だし。
なので、手勢が全滅した瞬間、持ってた拳銃を捨ててみせて

「どうだ。これでお前は私を撃つことはできまい」と、余裕を構えるんですけど。

色々あって、丸腰の相手であっても目的のために撃つ覚悟を固められるようになったアインには通用せず。
あ、こいつ撃つ気だ。
それを悟って。

顔面蒼白になってガタガタ震えだす。

それがみっともなくてね。
ざまぁ、で。

自由自在に記憶を消し、誰でも暗殺者に仕立て上げることが出来ると豪語してた彼。
いつしか「俺は人間を把握し、的確な選択をチョイスし望みの結果に容易に行くことが出来る」なんて思い上がっていた。
なのに何で?何でアインは俺を撃てるようになってるの?

笑うしか無いよね。
人間は変わるんだよ。舐めんな。

他人の人格を散々玩具にしてきた報いを受けて、射殺されるわけです。ネズミのように。

で、そんな彼がアニメだとどうだったか?

丸腰の相手もアインが撃つことが出来るようになってると気づいたとき。
彼女の成長を喜び、無駄な抵抗をせずそのまま撃たれる。

ちーがーうーだーろー。

多分さ、鬼滅の刃は無限列車編を映画でやった後、テレビシリーズがまた作られると信じてはいるんですけど。
上弦の肆・半天狗が最後改心して消えて行ったらどうよ?仲間になる勢いで。

それ、なんか違うと思いません?

彼は薄汚い命のまま消えて行って、己が罪を償ってこそですよね。
それと同じだと思うんですよね。この、アニメ版の改変。