まとめ売りの利点

鬼滅の刃の単行本最新刊が品切れ続出レベルで売れまくってるらしい。
連載を１話からずっと追ってきた身としては、ここまでの人気が出てくれたことが嬉しくもあるのですけど。

鬼滅の刃って、ジャンプ+でのweb連載だったら多分ここまでの人気出なかっただろうな。

そう思ってしまうのです。

根拠は？
と言われると「絵の荒さ」これだけなんですけども。

それだけ？
いや、重要でしょ。

例えは悪いけど、絵の荒さはイケメンかイケメンじゃないか、美人か美人じゃないか。
それに匹敵する第一印象ではありませんかね。

実際に人として付き合えば良い人だと思うのかもしれませんけど、第一印象だけで付き合うかどうか決めろと言われれば、厳しいですわな。
だってそれしか情報無いんだもの。

まぁ、交際のアリナシは人間相手にするものだから「とりあえず会ってはみるか」くらいは礼儀だと言えばその通りですけど、漫画は娯楽ですからの。
何で絵で惹きつけられもせんのに、読まなきゃなんないのよ。時間の無駄になるかもしれないじゃん。

その理屈だったらなんで鬼滅の刃が当たったんだ、って反論あるでしょうが、そこは紙のジャンプで連載したからですよ。
紙の本は買い切りで、連載作品全部まとめ買いが基本。
当たり前ですよね。

で、作品を全部読んでも、好きな作品だけチョイスして読んでも、値段は一緒。
だったら、とりあえず新連載が出たら１話くらいは読んでみるか。
そういう心理が働きやすい。
だって元は取りたいものね。

んで、読ませて「お？これは？」と思わせれば読者ゲット。
これはまとめ売り形式でしか出てこない流れ。

タダで得たものなら、つまみ食いで一口しか食べずに残りは捨てたって別に惜しくないものな。

このまとめ売りスタイル、情報関係では重要だと思うんですよね。
具体的には新聞や雑誌。

金払ってそういうものを買うことで、本心では特に興味のない無駄そうな情報を、流す程度でもとりあえず読んでみるような心境にさせる。
そうすることで、普通の自分では知り得なかった情報を偶然拾ってしまうかもしれない。
大事だと思うんですよ。

自分、昔は電撃プレイステーションを買ってたんですが、付録の４コマ漫画が廃止されることになって、それ以来買うの止めてしまったんですが。
おかげさんで、まともにゲームの情報拾えてませんわ。ゲーム趣味なのに。
ヤフーニュースなんかで無料で拾える情報って、雑誌で拾う情報とちと違うんですよね。
ヤフーで無料で上がってくる記事なんて、上から順番に読んでくようなこと面倒でやってられないですからね。
雑誌だったらパラパラページをめくることで、強制的に軽く情報を得てしまえるわけですけど。
で、そこで「おや？」みたいな発見があるわけですよ。

……また何かゲーム情報誌買おうかなぁ？
ただ、できればその場合メガテンやウィザードリィに傾倒していた昔のヒッポンスーパーみたいな偏った雑誌にしたいですが。
今はおそらく、そういう尖った雑誌は無いでしょうな。