エクストラシナリオ全てクリアして（よるのないくに）

一応トゥルーエンドというやつを見て、多少納得はしました。
やっつけ感が無かった、という意味で。

リュリーティスが返り血浴びてウワーってのは一緒でしたが。
リュリーティスを救うためにアーナスがその蒼い血を全て引き受けて、自身が夜の君と同質の存在になる。
ここまでは最初見たのと一緒。
多分、ここから違うと思うんですが。
その後、リュリーティスが悲しまないように、彼女の中からおそらく「聖女として積み重ねてきた記憶」を消すんですわ。

リュリーティスに忘れられてしまうのは、アーナスにとって自分を殺すのと同じくらいの辛いことのはずなんですが。
記憶をそのままにしておくと、自分を救うために本来は自分が引き受けるはずだった役目を親友に押し付けてしまったという罪の意識を感じるだろうと。

相手のことを思って記憶を消すわけです。
（何でそんなことが出来たのかというと、アーナスが夜の君の力を得たから、だと思います）

その後記憶を失ってアーナスのことを忘れてしまったリュリーティスが出てくるんですが。半ば自分のことも忘れている状態。
まぁ聖女候補としての記憶は相当長いでしょうから、アーナスとのひも付き記憶を全部消去したらそうなるのは分からなくも無いですね。
なんとも悲しい。

しかし。

話の綺麗さで言えば、この後リュリーティスとアーナスの再会は無い方が良いとは思ったんですがね。
残念なことに、帰ってきちゃうんだよなぁ；
で、リュリーティスも記憶を取り戻してしまう。

アチャー；

だってさ、相手のことを思って身を刻むような選択をしたわけでしょ？アーナス？

だったら二度と再会出来ない方が話としては綺麗じゃないですか。
戻らないから大事なことってあると思うのよ。

まどかマギカだって、まどかがアルティメットまどかになった後に、しれ～っと人間界に戻ってきたら「えー？」と思うでしょ？
アーナス、しれ～っと戻ってきちゃうんですわ。

いやま、まどかも新劇場版で最終的に帰還を果たすわけですが、そこに至るまで色々あったからね。
だからまぁ、違和感なく納得はできるわけですが。

再会せずとも、影からリュリーティスを見守っているとか、そんなんで十分だったんじゃないのかなと。
見てて思いました。
友情があればどんなことも乗り越えられるとかさ、それだけで強引にハッピーエンドに持っていくのはいかがなものか。

ま、最初に見た「おい、もうちょっとなんとかならなかったのか」ＥＮＤと比べれば遥かに良かったですけどねぇ。
最初のよりはやっつけ感は感じないで多少納得はしたかもしれないですが。満足はしませんでしたなぁ。