素振りブログ。

一般でスピーチできる話の素振りのはずなのに、無理な話がほとんどのブログ。

相棒感想。

2015年10月21日 22時14分16秒 | 日記
今週の相棒ですが。

「自分にとって良い人間でも、他人にとってもそうであるとは限らない。とても酷い人間であるということもある」

ペルソナで良く語られることっすね。
人にはいろいろな面があり、状況に応じてそれを付け替える、と。
カブラギさんが中学時代からの友達だと思ってた男が、色々あって強請りに手を染めていた。
悲しいね。

でもそれでも、親しい人に向ける顔は一緒だった、ってのが。
ろくでもない強請り犯でも、娘の前では良いパパだった。
ペルソナですね。

今週はそういう人間の色々な面・ペルソナ的な部分と。
組織でフツーに繰り返していたせいで、それが違法と頭で分かってはいても、気持ちの上では違法と感じなかった違法行為。
違反を繰り返すと、いつのまにか違反状態がフツー状態になってしまうという人間心理の怖さが面白かったですかね。

企業の不祥事なんかも同根だと思うんですよ。

全体で見れば大したことないようなちょっとしたズルを「まぁいいか」で続けていると。
いつのまにかそのちょっとしたズルがフツーになってしまう。

そこでまた再び、ワンランク上のちょっとしたズルを「まぁいいか」で許容し。

気がついたときには、とんでもない違反をフツーの行為と錯覚してしまうようになる。

今回の裏金も、最初は大した額では無かったんじゃないかと思いますよ。多分。
でも、それを続けているうちに、どんどん額が増え。
最終的にバレたら大事になるような状態になってしまった。

で、そこに至っても「バレたらまずい」とは思っても「とんでもないことをしてしまった」とは思わない。
だって、気持ちの上ではフツーだから。
フツーだから、庇う。隠す。

だから「正直に言おう」じゃなくて「仲間を守るため、秘密を握った奴をなんとかしよう」という間違った行動をとってしまう。
登場人物が、警察に逮捕されたことを悲しんではいても、犯した罪に関しては全く後悔していないどころか、何で俺が捕まるんだ、と自分たちがとんでもない違反行為を行ったんだということに全く自覚無かったのがおもしろかったですな。
マヒしてるなー。