素振りブログ。

一般でスピーチできる話の素振りのはずなのに、無理な話がほとんどのブログ。

相棒新シリーズ初回SP、面白かった。

2015年10月14日 22時35分40秒 | 日記
相棒新シリーズがはじまりましたな。

前のシリーズの最終回、私はいいと思ったんですが、世間一般の評判は悪かったようで。
次のシリーズに響きやしないかと、ちょっと心配だったんですが、普通に始まってくれて何より。

しっかし、今回の相棒は酷いなwww
見てて笑いっぱなしでしたw

お前ら息合いすぎだろw悪い方向でw

尋問の基本は責め役となだめ役と言いますが。
責め役が尋問する相手の心を抉りまくり、なだめ役が甘い言葉でかばう様なことを言い、相手のガードを砕き、自分に縋らせて全部ゲロさせる。
これが基本だとは聞いていますが。

問題は今回のコンビのこの責め役となだめ役が両方とも心が真っ黒だということだな!

責め役は犯罪を炙り出すためなら何やってもいいと考えていそうだし。
なだめ役は別に尋問をする相手の心に寄り添ってるわけじゃなくて、そのポジの方が何か聞き出せそうだから。

笑うわw


話の方ですけど。

強さと弱さ。
そういうものを考えましたね。

受刑者の更生のために真面目に職務を果たそうと考える刑務官と、点数稼ぎのために受刑者に意地悪く接する刑務官。
前者の方が本当は正しいのに、環境で後者への道を選んでしまう人の弱さ。

自分の行動が引き起こしてしまった事態に向き合えず、無かったことにしたいと願う人の弱さ。

人間のクズも出たけど、最終的になんとも切ない話でしたわ。

今回の事件の発端になる「心臓発作で死亡したカリスマ受刑者」に教育を施していた教戒師。
自分の施した「読み書き」「読書習慣」という教育が切欠で、ただの野獣だった男が知識をつけて手のつけられない怪物になってしまった。
そのことに責任を感じ、彼に消えてほしいと願う。

やったことは間違いじゃ無いんだよ。
でも、正しいことから正しい結果が来るとは限らないわけで。

そんな予想もしなかった良くない結果が出てきてしまったら。
それに消えて欲しいと願ってしまうのは自然かもしれない。

でも、それは弱さですわな。

それを知った「同僚に嫌がらせを受けても、自分の信じる道を突き進んでいた刑務官」に「あなたに教戒師の資格は無い」と言われる。

この男は強かったからね。
そんな男に自分の弱さを突きつけられる。
しかも、本来は人を導くための仕事をしているはずの教戒師が。
この構図にグッとくるものを感じましたね。

そして心臓発作を意図的に放置されるように仕向けて自殺したカリスマ受刑者。
彼は怪物だったかもしれんけど、自分に教育を施した教戒師に向ける尊敬、崇拝の念は本物で。

源氏物語の写本に残した遺書。
別に嫌がらせ目的じゃ無いんだよな。
先生を告発するための。

先生にだけは知って欲しかったんだと。
虫のように誰にも真意を知られずに死ぬなんてできないだろ。
自分の死に何らかの意味があって欲しいと思うのは弱さですか?
(これを弱いなんて言うのはひとでなしのような気がする)