朱雀七星士鬼宿メイン。、鬼宿が朱雀七星士の運命に目覚めたのは、悠馬とのよろず屋対決のターゲットである箕魔道事件だった。また、亡き母から託された紅南国に伝わる〝朱玉〟は美朱と出会うまでに絡んでた。美朱が四神天地書に入る前のエピソードとリンク。
<プロフィール>
本名:琮鬼宿(そうきしゅく)
出身地:南紅国寿霜県白江村(こうなんこくじゅそうけんはくこうそん)
身長:180cm
生年月日:6月28日
年齢:17歳(初登場時)
血液型:O型
趣味:金儲け
字が現れる部分:額
能力:格闘技全般
距星: かに座θ星
備考:5人弟妹の大家族。朱雀の巫女美朱を愛し、宿南魏(すくなみたか)として現実世界に転生。美朱の夫兼1児の父。
<鬼の子>
貧しい農家で父久淵(きゅうえん)と母優月(ゆうげつ)の長男として生まれた鬼宿は生まれてすぐ額から朱雀七星士の証〝鬼〟という文字が出てきたことで采悠馬(さいゆうま)をはじめとした村の子供達に虐められ、〝おばけちゃん〟というあだ名付けられた。
10歳になったあるとき、自分の家に西廊国から旅してた1人の老人が訪ねてきた。そのひとは白虎七星士の1人奎宿(とかき)。80年前、西廊国に干ばつが起きたとき白虎の巫女(=大杉鈴乃)が降り立ち、白虎召喚で国が救われたと。鬼宿がいじめっ子達から穫れたての芋や売り金を必死に守っている姿を一目見て、鬼宿に大切なものを守り抜く意志が光っていると鑑みて鬼宿を弟子入りする。奎宿に学問や武術をたたき込まれた鬼宿はメキメキと格を現し、格闘全般において大人顔負けに強くなったことで日常茶飯事だったイジメが無くなった。
四神天地書の世界に入る前の美朱中学生になったばかりの春(12歳)。都立図書館の閲覧で唯と一緒に部屋から出ようとしたときのこと。美朱は見知らぬ1人の男子高校生に胸ときめく。入り口付近の机に座って、中国語の文学を顔埋めながら読みふけているとこ。その青年が美朱とやがて結ばれる相手兼鬼宿の生まれ変わりである南宿魏であること知るよしもなかった。
<朱玉の伝説>
奎宿との厳しい修行を終え、奎宿が去っていた2年後、鬼宿は4歳の妹玉蘭(ぎょくらん)から優月が5人目の子結蓮(ゆいれん)を産んでから危篤状態だと聞いて、畑仕事から駆けつけた。優月は弱った体で子供産むのと引き替えに命が持たないのは百の承知。首に掲げてあった朱玉を息子(=鬼宿)に託す。その玉は青年が愛する娘に渡し、永遠の愛と幸せが約束されるという紅南国に伝わる古い伝説。たとえ貧しくても夫や子供達に囲まれてとても幸せだと安らかに眠った。優月の魂は朱玉の光に包まれて、天高く昇っていった。
翌年、久淵も胸の重病を煩い寝たきり状態。鬼宿が久淵仁代わって弟たちの面倒や家計を切り盛る。鬼宿の額にある朱雀七星士の証はそれ以来、出なくなった。
息子が生まれたときは朱雀七星士だと愛妻とともに天に感謝したいくらいの大喜び。物心がついた息子に巫女を護るために生まれてきたと告げた。しかし、その息子が今、朱雀七星士の宿命より家族のために働き続けていると久淵はやるせない気持ちでいっぱいだった。
美朱中学1年の秋(13歳)。生みの父親が新しい人生を歩むため、家を出ていった。両親の離婚という苦い経験を味わう。
<よろず屋開業>
3年半後、農作物で生活を支えて来たが、悪天候・害虫などここ最近、厳しい状況が続き、村を出て行く者が相次いだ。鬼宿もこの状況を乗り切るにはと出稼ぎを決意。
家族に見送られながら出て行った時、悠馬の妹風花(ふうか)が現れた。虐められた自分を助けたり、農作物をおっそ分けしてくれたりと男っぽい外見とはいえ、気前にいい娘。鬼宿が出稼ぎに行くのをかぎつけ、何でも引き受ける仕事よろず屋をやらないかと持ちかける。鬼宿は断る口実を探すが、すでに見透かされ仕方なく連れて行くことに。
そんな2人を悠馬が割り込む。風歌がお金を稼ぎに家出したことを知り、自分もと後を追ってた。悠馬と風歌の言い合いに鬼宿はこの2人が本当の兄妹ではないと驚く。
悠馬と風歌はお互い天涯孤独の身で育ての親采夫妻に休みなく働かされる毎日を送ってた。そんな生活に嫌気がさしたと。悠馬は風歌を金稼ぎのいい方につかせようと鬼宿と悠馬のよろず屋勝負で白黒付ける。
美朱中学2年の冬休み(14歳)。従姉妹の紹介で便利屋のアルバイトし、アルバイト先輩鬼塚渉(おにづかわたる)と出会う。
<ウォンテッド箕魔道>
よろず屋勝負開始から2週間後。鬼宿と悠馬の稼ぎはさっぱり、風歌の歌声でギャラ稼ぐ有様。よろず屋のビラを配ったとき、一台の馬車に乗っていた道煇という少年(=張宿)からお尋ね者チラシが渡された。この付近で箕魔道という術者が妖魔を操って、美しい女性達を食いちぎるという事件が多発。箕魔道捕獲を捕まえた者には、国から褒賞金(金100両)を支給。2人のよろず屋決着は箕魔道捕獲に持ち越される。
捜索に奮闘するが、箕魔道の足取りはあざ笑うかのように町から町へと移動。気付けば2ヶ月後、紅南国首都栄陽にたどり着いていた。華やかな街の人混みの中で風歌は町娘京媚芳(きょうびほう)とぶつかる。媚方に着物を汚したと八つ当たり。そんな時、風歌は媚芳の背後から妖魔が出てきたと突き飛ばす。風歌は妖魔に立ち向かおうと突進するが悠馬に身体を取り押さえられる。悠馬の肩に傷を負わす。鬼宿の一蹴りで妖魔を倒した。
鬼宿は媚芳のボディーガードを引き受ける。
美朱中学2年のクリスマスイブ(14歳)。最後のアルバイトを終えた後、渉の誘いでクリスマスイブの夜を過ごす。渉からの恋告白に胸高まる美朱。このまま受け入れようとするが、他の星より懸命に光っているのは鬼宿星だという通り過ぎた少年と老人の話を聞いて、自分が本当好きな相手が他にいると渉を振る。
<ご破産商人>
媚芳の家は都トップの敷地を誇る大屋敷で商人である父銭命(せんめい)と二人暮らし。銭命は鬼宿が朱雀七星士と聞いて、娘のボディガード日払い七十文支給すると約束。媚芳は鬼宿の首にかけてあるものを見て、3歳の時になくなった母から聞かされた朱玉だと興味津々。その朱玉を鬼宿はくれてやると持ちかけた。
その様子を風歌が遠くからこっそり見てた。朱玉をあんなかたちで扱うなんてと鬼宿の信じられない行動に憤る。鬼宿のよろず屋稼ぎ(=媚芳から金一両)を放り投げたとき、一人の修行僧(=井宿)が笠から突如姿を現した。その修行僧に稼ぎ金を鬼宿の実家まで届けるようにと頼む。修行僧が消え失せた後、夜道をブラブラと歩く。
とそこで2人の商人の話に足を止めた。京のとこが商売範囲を拡大したのが裏目に出て、いつ破産するのかおかしくない状況だと。
一方、悠馬は鬼宿が媚芳に雇われてから、箕魔道の足取りを追ってた。しかし、足取りがつかめず1週間が過ぎた。風歌が鬼宿の後を付けていることに鬼宿のことが好きなんじゃないかと悠馬の苛立ちが募るばかり。裏路地で銭命が老人と裏取引しているとこを目撃。鬼宿が倶東国に売り飛ばされると聞いて動揺。銭命と話していた老人を追いかけるが、すぐ先に倒れていた。
美朱中学3年春(14歳)。落ち込んでいる母の姿を見て、母が喜んでくれるならと都内一難関校城南高校を目指す決意をする。
<野生児改造計画>
鬼宿は京親子と一緒に洋服問屋へ。半年前にオーダーメイドをした迢呂候(ちょうろこう)ブランドの新作ができたという。媚芳は斜め前方から通りかかる高貴な風情の女性達のなかに顔見知りである柳娟(=柳宿)がいるのを目撃。声かけるが、柳娟本人は知らんぷり。実は鬼宿達が行こうとしている洋服問屋は柳娟の実家で、後宮から外出許可をもらって様子を見にきてたとこだった。媚芳のボディーガードである鬼宿に乙女の心を弄ぶんじゃないよと言い残して去っていった。その一言に鬼宿は怪訝な表情。銭命は今夜出かける用事があるかtらと一緒に付いてきてくれと鬼宿に頼むが、特別手当五十文と昨日の日給を前払でという条件に渋った表情。さらに、店から出てきた愛娘(=媚芳)からは洋服代の支払はどうするのかと問い詰められ、明日ちゃんと払うとごまかす。
3人が家路についたとき物陰から悠馬が後を付けてた。京の屋敷に入っていくのを見たちょうどそのころ風歌とバッタリ。京のとこの財政事情と鬼宿のことで銭命が倶東国と裏取引してるとお互い情報交換。2人は鬼宿が奎宿のもとで修行していた時を思い出す。そのときの鬼宿は希望と自信に満ちあふれ朱雀七星士の格が現れかけてた。七星士の使命を巫女とともに果たし、鬼宿に本当の幸せを味合わせてほしいと。
鬼宿と銭命が屋敷から出てきた。悠馬は行こうとする風歌に気を失わせ、1人後を追った。風歌が気がついたときは使用人に連れられて媚芳のとこにいた。鬼宿と金百両で朱玉をもらう約束したと媚芳は言い出す。風歌は鬼宿が朱雀七星士の使命より愛する家族を選んだのかと複雑な心境。媚芳は風歌の身だしなみを見て、このままじゃ誰も振り向いてくれないとイメージチェンジを計る。風歌の顔に化粧を施し、迢呂候(ちょうろこう)ブランドの新作を着せると見違えるように美しい少女に大変身。風歌本人も鏡の中の自分の姿を見てびっくり。
そんなとき、廊下から3人の男が突然入り込み、風歌をかっさらっい夜の闇に消えていった。
美朱中学3年2学期(15歳)。美朱は男生徒渡辺智史に頼まれて、唯にコンサートチケットを手渡すが、美朱が気になっているんじゃないのと茶化される。張本人がひょっこり出てきて、唯と一緒に見に行くはずだったコンサートチケットを2人に譲った。何事もなかったと仲良く帰り道を歩く2人。でも美朱は唯に対して才色兼備なとこ、唯は美朱に対してありのままでみんなから受け入れられているとことお互いのコンプレックスを抱いてた。
<身代わり誘拐>
夜の裏地で鬼宿は朱玉を見たがっている銭命に首筋をむしゃぶりつけられるところを悠馬に助けられた。銭命が鬼宿を売り飛ばそうと倶東国と裏取引してたことを打ち明ける。鬼宿は京とこの経営事情と自分が箕魔道に狙われていることをはじめから察していた。銭命と裏取引していた相手箕魔道から鬼宿宛の1通の手紙が舞ってきた。その手紙を見て急いで京の屋敷へ。人質にされたのは媚芳ではなく風歌。美しい娘になった風歌に3人組の男たちが媚芳と勘違いしてたようだ。鬼宿は風歌を助ける決意をする。
その晩、悠馬が部屋から出て行こうとしてた。箕魔道がただ者ではないと実感し、巻き込みたくまいとわざと縁を切ったという鬼宿の真意を思い知る。悠馬の首に朱玉が光ってた。
悠馬が6歳の時、倶東国軍が村を炎上し、住人達を皆殺し。家族を失った悠馬は炎の中にいる5歳だった風歌を救出。そのときの風歌は両親と兄姉が炎の餌食にと泣きわめいてた。風歌を妹として一生守ろうと決意。父から聞かされた朱雀伝説を風歌に教える。風歌の瞳がキラキラと輝き、希望に満ちた未来がやってくると。しかし、采夫妻にこき使われた上、七星士の1人が隣家の同じ歳でひ弱な鬼宿だったことにショック。これが鬼宿を虐めるきっかけとなった。
夜風を浴びようと悠馬は裏口の扉を開けたとき、歌声を聞いてもしやと屋敷から出て辿ってみたら、風歌だった。美しい娘となった風歌を見てうっとり。風歌は悠馬の褒め言葉に微笑み、悠馬の胸に寄りかかった。そんな風歌に悠馬は朱玉を風歌の首にかけてやった。しかし、今いる風歌は悠馬が知っている風歌ではなかった。
翌朝、箕魔道から人質交換の日時が決まった。鬼宿は京親子の反対を押し切って、風歌を救出しに行った。父から鬼宿が金百両で朱玉をやると持ちかけたのは、財政事情を探るための口実だったと聞かされた媚芳は、本当の幸せはお金では変えられないものだと実感。銭命の妻が十人いる中、媚芳の母だけ銭命を心から愛し、媚芳を産んでまもなく病死したと。鬼宿の背中を見送った媚芳は朱雀の巫女に助けを求める。媚芳の悲願が次元を越えて・・・
美朱中学3年冬(15歳)。母の為に城南高校を目指していたが、今の実力ではほど遠く押し潰されそうと自分の限界を感じた。眠りに入った時、誰かが自分に助けを求めている声が聞こえていた。うなされながら、受験に落ちる世界とは別に助けの主がいる世界へ・・・
<巫女出現>
栄陽上空に異世界の少女が朱い光に包まれるようにして浮いていた。それを目にした媚芳をはじめとした住人は、朱雀の巫女だと大合唱。紅南国皇帝彩賁帝(=星宿)も巫女が現れたと聞いて、展望台から東の空を見る。
紅南国は経営状態は滞り、農村では飢饉が続き、裕子条約を結んでいたはずの倶東国に不穏な動きが見られると不吉な現状だった。
美朱は意識の中で古代中国の世界にいた。住民達たちが何かを叫びながらこっち見ている中、一人の少年に目を止める。美朱の心奥底から3年前の図書館で男子高校生にときめいたときを呼び起こす。その瞬間、栄陽の空から姿を消した。
巫女が消えたことに住人達は落胆するが、鬼宿は風歌を助けようと只ひたすら歩き続けた。そんな姿を彩賁帝は見逃さなかった。
<朱い光>
鬼宿は宮殿裏に広がる森の中に入り、風歌と箕魔道に憑依された悠馬がいた。鬼宿達のほかに箕魔道の払子で操られた衛兵たちがいた。風歌は鬼宿に自分を助けることよりもっと大きな使命があるのにと問い出す。鬼宿は命のぬくもりは何にでも代えられない大切なものだと母からの教えを忘れず、苦楽をともにした村仲間である風歌を助けたかったからと答えた。それを聞いた悠馬は鬼宿とどうしても決着付けたいと箕魔道の力を借りて対決。風歌が鬼宿ばかりかまけていることで悠馬の劣等感を生み出した。悠馬の意気地なさに風歌は見損なったとはっぱかける。箕魔道は払子を使った魔術で森を炎上。箕魔道の邪気にひたすら耐える鬼宿と風歌。鬼宿は風歌の首にかけてあるものを見て、優馬のものだと察し、風歌は悠馬を一番に想っていると悠馬に言い放った。風歌は悠馬への本当の気持ちを伝えながら前進する。風歌と鬼宿の胸元に朱玉が光り出した。悠馬は正気に戻ったが、箕魔道から解放されていなかった。悠馬は最後の手段だと箕魔道の力を利用して、箕魔道もろども自分の身体を燃やす。その行動に風歌は悠馬とずっと一緒にいたいと慟哭。悠馬は倒れて瀕死状態。鬼宿は四方を囲む炎の中に一人の幼子を見つけ、間一髪のとこ助け出した。しかし、幼子の手にあの払子が握ってあったことから、箕魔道が乗り移ってたと実感。箕魔道こと箕宿は不気味に微笑み、再会を言い残して闇へと消え、その後西廊国の法王に君臨した。
箕魔道が消えたと同時に森を赤く染めた炎も消えた。悠馬と風歌の手当は通りかかった旅男(=みつかけ)の掌で完治された。
鬼宿が戻って来て悠馬と和解し、友情関係を結んだ。
美朱、鬼宿が戦う姿を見て、鬼宿の大切なものを必死に守り抜こうとする気持ちに惹かれる
<時は満ちた>
京の屋敷は人手に明け渡された。京父娘は鬼宿達に3人分の食事・宿泊代と媚芳の衣装レンタル・クリーニング代を請求。無一文なしとなった。悠馬と風歌が一足先村へ直行。鬼宿は泰運でよろず屋を再開業し、大好評となった。都に出る前夜弟忠栄からの手紙を見て、不思議に思ったことは1つ。それは金一両を届けてくれたのは誰だろうと。よろず屋で稼いだお金を持って、村へ戻る途中、自分と同じくらい歳の青年(=翼宿)とぶつかる。落ちていた金一文のことでもみ合うが、せくだらないことで相手してる場合じゃないと青年はさっさと行ってしまった。
村に着くと弟たちがお出迎え。1週間滞在し、再びよろず屋稼業しようと出て行った。行き先は稼ぎの良い泰運ではなく栄陽。
鬼宿17歳。そこにはおおいなる運命を待ち受ける扉が今開かれようと。残された鬼宿の家族は悠馬&風歌に世話されるが、鬼宿が紅南国を発つ直前、悲劇を迎えることとなる。鬼宿の首にかけてあった朱玉が本人すら知らず、いつの間にか消えていった。
同じ頃、西廊国で奎宿とその妻昴宿は90年前の白虎の巫女大杉鈴乃と同士蹈婁宿(たたら)のことを口にした。その2人はかつて巫女と七星士という立場を越えて愛し合ってた。しかし、天はそれに許されず、3つめの願いである2人の恋は叶えてくれなかった。巫女は神獣を呼び出すために異世界から降り、それが果たせば強制的に元の世界へ帰されると。離ればなれになっても、2人の想いは命尽きるまで色あせることなかった。鬼宿に四神の無情な掟を打ち明けるのは半年先であった。
かくして、四神天地書は玄武&白虎の巫女が現れたことによって、平和を維持し、残るは朱雀&青龍のみ。2人の巫女が今現れよと刻々と迫っていった。
美朱中学3年の12月中頃(15歳)。城南高校を目指しているもののやはり実力には逆らえず、実力に見合った四つ葉高校を密かに志望してた。このところ奇妙な夢にうなされたりして酷く疲れている様子。何もかもイヤになったと考えたそんなあるとき、机の上に朱い石が光っているのを見つける。じっと見ると美しい鳥が自分を誘っているかに見えた。朱い光が美朱の身体に入り込むかのように消えていった。その石が鬼宿の首にぶら下がっていた朱玉であり、後の鬼宿の記憶の石だった。
鬼宿の宿命の始まりが箕魔導こと箕宿との邂逅。心宿ではなかったんだ・・・{%汗webry%}。そのときの箕宿は邪法を取得したのを引き替えに肉体が滅び、数十年にわたって他人の身体を器に生きてた。今回の場合は、病気持ちの人→老人→?→風歌→悠馬。数々の悪行はやがて、張宿の勇敢な行動で乗っ取ったはずの身体と共に葬られるという断末。
紅南国に伝わる朱玉。どっかで聞いたことがあると何人かが気付いているかと思いますが、そう濱族に伝わる青藍の真珠。2つの真珠を1つは女性から愛する男性にプレゼントし、永遠の愛が約束されるやつ(ふしぎ遊戯外伝6青藍伝を参照)。今回は国を護る男性が愛する女性にプレゼント。朱雀の象徴は〝永遠の愛〟なんだもんね。朱玉の導きで美朱と鬼宿に出会えたとしたら、魏は本当に鬼宿の生まれ変わりで、四神天地書の世界にいたころの記憶を元々現実世界にいた魏に引き継いだんじゃないかな。
外伝初の美朱一行総出演。この中で鬼宿が初対面したのは、張宿、柳宿、翼宿の3人。張宿は科挙試験の一次試験の帰り、柳宿は実家の様子をこっそり偵察、翼宿は先代頭の病気を治す秘薬探し。とくに翼宿との第一声のやりとり(ふしぎ遊戯外伝1幻狼伝とリンク)が相変わらす面白かった。のちに分かち合える良きコンビなんですもの(^0^)