繰り返す空虚的風景

2009年06月01日 18時14分20秒 | 島鉄也
帰り道



なんとなくボーっとしたかった



河川敷に腰を下ろす



太陽は風景の向こう側に帰ろうとしている



足を放り投げると重力が足の裏を引っ張るのを感じる



コンクリートの隙間から這い出る雑草



海に向かって穏やかにながれる川の流れ



絶え間なく聞こえる車や電車が走る音



風になびく草の音



それらをボーっと感じてみる







・・・





・・・





・・・







偶然にも僕はこの惑星上の数少ない秩序のある場所に生まれ



育ち



生きている



何かに脅かされる事もなく



国や社会や家族や友人、または仲間に守られている



でも秩序のある平和な社会には空虚が蔓延するんだ



人は生きる為に仕事をし



または仕事をする為に生き



日常を穏やかに繰り返す為に秩序を守ろうとする







平和な日常はハッピーエンド





昔話でいう





「幸せに過ごしましたとさ めでたし めでたし」





でも、そんな曖昧な締めくくりは嫌だ





最終的な結末は?





僕らの末裔の終末は?





地球の最期も「めでたし」で締めくくれるんだろうか





と、穏やかな太陽を眺めながら思う







僕らは無限にループするおとぎ話の中にいるんだ







そしてゆっくりゆっくり時と共に去ろうとしている

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4 コメント

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私も色々考えます。 (一恵)
2009-06-03 10:22:01
私も、自然の力に触れるとき特に感じます。

どう生きていくか・・・どう終えていくのか・・・

一生の課題のような気がしています。

自分の存在する意味が見つかる人生ならいいなと思っています。

どうぞ、お体大切に!!
では では
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Unknown (sima)
2009-06-03 11:17:07
一恵さん
何気ない毎日は本当に何気なく稀有だと思います。
僕たちは一体何処へ向かってるんでしょうね?

その意味が分かる人生にしたいと思いますw
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感謝ですよね (ヒロ69)
2009-06-03 22:53:45
僕は自分がけっこう恵まれていると気づいているにもかかわらず、自分でつかめる幸せをつかむ努力をせずにいます・・・。

それはたぶんまだ感謝しきれてないんでしょうね、現実には。

実際に若い人に限らず、当り前という幸せに気づいてない人が多いですよね、世の中。

だからこんな風にSIMAさんが思っていて、そんな気持ちを持ちながら表現者として活動していると思うとほっとします。
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Unknown (sima)
2009-06-04 14:00:42
ヒロ69さん
僕らはこの僕らの社会でしか出来ない事がある筈だと僕は考えます。

恵まれた社会だからこそ見えなくなるものはあるけど
それを見つけだすのはこの秩序ある社会の人間としてやらなければならないのかもしれません。

僕も未だに右往左往してますが音楽でこの空虚的風景を表現していきたいですね。

頑張ります!
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