「高く!高く!」って僕は夢の中でもがいている。
これ以上無いって言うくらい君は皮肉たっぷりに腰に手を当てている。
僕は僕が定めた人生や僕らの無知さ加減やそこに潜む悪魔や、すれ違う人々や死生観や壁や未来やなんかの話ををずっと前から君に話したかったんだ。だけど君はいつも言うんだ。[言葉を選ぶのに疲れたから]って。でもそれは僕にとっては案外ピンとくるんだ。君が思う以上にね。だから僕は特に君を責めるつもりは無いんだ。
いつも帰りが遅くなると空に月が出てるか気になったり。いつも寄って来る猫の姿が見えなかったり。そんなささいな事で僕は案外がっかりしちゃうんだ。そう、君が思うよりずっとね。
だから時には「僕に何が足りませんか?」って先生に聞きたくなる時もあるって言う事が言いたいんだ。でも限りなく退屈なその先生は僕にこう言うのが精一杯なんだ。[何が足りないかじゃなくて何が必要ですかと聞きなさい]って。
確かにそうなんだ。そっちの方が前向きに聞こえる。前方を見据えているって感じがする。でも僕はいつもその皮肉たっぷりにつり上がった右の唇の先端を見ながら憂鬱な気分になるんだ。
でも僕は今はこう思うんだ。
[何かが足りないって嘆くんじゃなくて何が必要か叫んだ方がいい]って。
そう思う様にしようって考えたんだ。
今さっきね。
kanji
これ以上無いって言うくらい君は皮肉たっぷりに腰に手を当てている。
僕は僕が定めた人生や僕らの無知さ加減やそこに潜む悪魔や、すれ違う人々や死生観や壁や未来やなんかの話ををずっと前から君に話したかったんだ。だけど君はいつも言うんだ。[言葉を選ぶのに疲れたから]って。でもそれは僕にとっては案外ピンとくるんだ。君が思う以上にね。だから僕は特に君を責めるつもりは無いんだ。
いつも帰りが遅くなると空に月が出てるか気になったり。いつも寄って来る猫の姿が見えなかったり。そんなささいな事で僕は案外がっかりしちゃうんだ。そう、君が思うよりずっとね。
だから時には「僕に何が足りませんか?」って先生に聞きたくなる時もあるって言う事が言いたいんだ。でも限りなく退屈なその先生は僕にこう言うのが精一杯なんだ。[何が足りないかじゃなくて何が必要ですかと聞きなさい]って。
確かにそうなんだ。そっちの方が前向きに聞こえる。前方を見据えているって感じがする。でも僕はいつもその皮肉たっぷりにつり上がった右の唇の先端を見ながら憂鬱な気分になるんだ。
でも僕は今はこう思うんだ。
[何かが足りないって嘆くんじゃなくて何が必要か叫んだ方がいい]って。
そう思う様にしようって考えたんだ。
今さっきね。
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