何かが足りないと嘆くのは

2007年10月30日 01時22分21秒 | 日記
「高く!高く!」って僕は夢の中でもがいている。
これ以上無いって言うくらい君は皮肉たっぷりに腰に手を当てている。
僕は僕が定めた人生や僕らの無知さ加減やそこに潜む悪魔や、すれ違う人々や死生観や壁や未来やなんかの話ををずっと前から君に話したかったんだ。だけど君はいつも言うんだ。[言葉を選ぶのに疲れたから]って。でもそれは僕にとっては案外ピンとくるんだ。君が思う以上にね。だから僕は特に君を責めるつもりは無いんだ。
いつも帰りが遅くなると空に月が出てるか気になったり。いつも寄って来る猫の姿が見えなかったり。そんなささいな事で僕は案外がっかりしちゃうんだ。そう、君が思うよりずっとね。
だから時には「僕に何が足りませんか?」って先生に聞きたくなる時もあるって言う事が言いたいんだ。でも限りなく退屈なその先生は僕にこう言うのが精一杯なんだ。[何が足りないかじゃなくて何が必要ですかと聞きなさい]って。
確かにそうなんだ。そっちの方が前向きに聞こえる。前方を見据えているって感じがする。でも僕はいつもその皮肉たっぷりにつり上がった右の唇の先端を見ながら憂鬱な気分になるんだ。
でも僕は今はこう思うんだ。
[何かが足りないって嘆くんじゃなくて何が必要か叫んだ方がいい]って。
そう思う様にしようって考えたんだ。
今さっきね。

kanji

ANOTHER WORLD

2007年10月28日 12時54分11秒 | 日記
東京という日本の中心にやってきたのは2年前の8月。
蝉が羽と歌声を休ませる為にコンクリートを求めているような街。

この土地の夏はすごく乾燥していて風がよそ者の僕を威嚇するかのように吹き荒れていた。
高層ビルからは空の眼差しを無視しているかの様に見渡す限り人工的な世界が続いていて
京都という小さな都市からやってきた僕の目に映るすべての人、物、風景が
殺伐とし時間は限りなく短縮されていた。それは2年前の目に映った情景。

東京は様々な地方人が混在していて生粋の東京人に出会うほうが少ない事に気付く。
僕はこの2年間で様々な人と出会い、話をし、手を握った。
多くの友人もでき、おなじ方向に向かう仲間も出来た。
ライフスタイルも変わり日々儚く過ぎ去る日々をゆっくり噛み締めて飲み込んで
圧倒的な存在の時間は流れを変えるのではなくうまくその流れに船を進めるんだと教えてくれた。
自然と髪の毛が延びる様に、空気が体内に入り出ていく様に。

そんなあっと言う間の2年間の集大成とも言えるアルバム「ANOTHER WORLD」がようやく完成。
そして11月2日に日本のメガロポリスの中心、渋谷にてライブをする。
季節外れの台風は蒼空をもたらし僕と東京を穏やかに温めてくれる。
sima


PHOTO 2007.10.12.fri@shibuya Quattro 本番前のバックステージにて

11月2日 レコ発!!

2007年10月20日 22時47分34秒 | 日記
10月も後半にさしかかり、じわじわと寒くなり空の色や木の色が変わりはじめてきました。

さてさて、SIPA BALED CLONEは今とても大きな流れの中にいます。
SIPAにとっては今までに比べてとても密なスケジュールの中にいるのではないでしょうか。
ライブやレコーディングだったり、自主イベントとなるThink againだったり。

と言うのも、それは全てにおいて
東京に来て二年間、温めてきたすべてのものを出しきるライブのためです!!

そうです!!
ついに決定しました!!

11月2日渋谷O-EAST!!

レコ発ライブ!!

この日のために僕達はいろんなライブを重ねレコーディングしてようやくCDが出せます。
二年間長いようでもあり短いようでもありな思いですが
今僕達が持っているすべてを出しきることができると思います。
それがEASTというメジャーステージでできることはとても嬉しい限りです。

今までの思いそして今持っている力
すべてをもってステージに挑みたいと思います。
皆様、ぜひぜひ11月2日渋谷O-EASTにSIPA BALED CLONEを観に来て下さいね!!


LIVESCAPE presents「ココロという反響する空洞のカーニバル」
SIPA BALED CLONE/空~SORA~/他
開場18:00/開演18:30 ●前売3000/当日3500● ドリンク別
問合せ:03-5389-9191 LIVESCAPE


SIPA BALED CLONE

長い夜

2007年10月09日 02時40分25秒 | 日記
今日は朝から雨。
しんしんと降り続く雨は次第に辺りはぼんやりと
僕をその深い濃い霧の中へと包んでゆく。
いつも僕はこの瞬間がたまらなく好きなのである。
雨は嫌いだけど、夜のこの深い霧の中が好きなのであります。
長い夜が続きます。
なんとも言えない独特な世界観
少し秋に近いとこに来てるね。
今年は秋がとても短いらしい。
今のこの時季だけしか味わえないこの感覚、研ぎすまして味わおうと思う。
さあ、明日は晴れるだろう。


taka

sterile

2007年10月02日 22時33分28秒 | 日記
歳をとるとともに肉体は老いてゆき、

精神は成熟を求めて、

ココロは幼さをとどめる。

時はどんどん過去へと蓄積されて、

今頃一番古い時間は遥か意味を越えた場所へ。

未来というのは過去に身をゆだねるしか術は無く、

儚く蓄積されてゆく。

僕は一歩一歩過去になる為に視覚を研ぎすませ、

聴覚に神経を集中させてみる。

さり気なく限りなく変わりなく。

太陽が地上の下へ落っこちてる間に。

sima