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NO!が休刊。

2010年04月12日 | 1
熊本に「NO!」という若者向けの月刊誌がありました。(つい先月まで!)

「NO!」はNO(否定の意)ではなく、ネイキッド・オピニオン(自由な意見の意)の頭文字をとり、NOとしたそうです。もちろん若者のファッションや流行も紹介し、オジサンの私にはとてもついていけないコーナーも多かったのですが、巷発行されているタウン情報誌、フリーペーパーとは違い、熊本の若者が言いたい事を言う、しかも実名で!というスペースが“売り”の骨のある月刊誌でありました。

発行部数は県内で約3万5千部。広告代も他の雑誌と違い値引きなどしない料金表通りの明朗会計でした。(なんと強気でさわやかな!)

実は私もそのNO!のオピニオンのコーナーで50歳以上の男子代表で500字程度の原稿を書かせてもらっていました。そのNO!が4月号で突然の休刊。

もちろんその原因は営業的なことも大きいのですが、熊本で一番元気のいいはずの高校生に…熊本の文化は良くも悪くも高校生が創る…自由な意見が言えない雰囲気になったこと。



これまでどんどん本人の写真やコメントが出ていたのに、一部の高校からNO!に掲載禁止の輪が広がり(載ったら退学になる馬鹿な校則の高校もあるとか)…「個人情報保護」とやらの風潮もあり「NO!」は肩身が狭くなったのでしょう。

本人が本人の責任でコメントし雑誌に掲載されて何も悪くはないと思うのですがね。情報化社会、ネットにメールにツィッター…グーグルでは空から、道から街を眺めることが出来、いろんなコミュニケーションの道具が氾濫するわりに、よけい風通しの悪い世の中になっていくような気がするのは私だけではないでしょう。

その裏で匿名のメールで個人攻撃をする人たちも存在する。

休刊を告げに来たサイトーさんの目がうるみます。
ああ残念、熊本の若者文化の火が消える!

編集長曰く
「もっと伸びやかに、本音で言いたいことが言える時代が来たら何時でも復刊します!」と。

来年は熊本に新幹線が来るとです。
(すでに福岡、鹿児島には新幹線が来ています。)

他県の人から見て、熊本人は閉鎖的と言われます。熊本人である私から見ても熊本人はちと閉鎖的だと思うとです。他県の人と本当に親しくなるとにはネイキッド・オピニオンしかないのに。

熊本の特産品、おみやげ品ももっと本音で意見を出し合えば、柔軟(熊本弁でじゅうにゃんにゃんな)なアイデァが湧くような気がして仕方がないのですが。

休刊記念臨時増刊号としてオジサン版「NO!」とか出れば良いのになぁ。
サイトーさん、ホントにお世話になりました。








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