𠮷田恵輔監督の『missingミッシング』、観てきました。パチパチ!
いやはや、とにかく𠮷田恵輔全開作品です!ということで、かなりきっつい内容なので、元気な時じゃないと観るのはツラいです。あるいは、『空白』と『神は見返りを求める』で耐性をつけておけば大丈夫。
ただ、今作は、、、、、、、ちょっと泣いちゃいました。私ったら。ううっ。
以下ネタバレあり(反転させて読んでください)
石原さとみが上からも下からも全部出しちゃう迫真演技。いやあ、凄かった。
個人的に「お姉さんな」がツボでした。そしてジェンキンスのポスターが個人的にうれしかった(^^;)
叫ぶとか声上げて泣くとかはプロの役者だったら最低限のスキルだけど(だからアイドルやモデルはホラー映画から入る)、気持ちが変わる瞬間の僅かな表情の変化とかはホント難しいと思っています(エラソーでごめんなさい)。
今作での石原さとみはそこらへんも、ドッカンドッカン来てました。夫役の青木崇高も良かったなあ。ワイはあんな風になれるだろうか、、、、
きっと娘の失踪をライブに行っていた家内(石原さとみ)や違法カジノで遊んでいた義弟のせいにして、相手を罵って離婚して、他人を呪い続ける生活になるのだろうなーなんて考えました。
今回、中村倫也演じる地方テレビ局の砂田に感情移入する人は多いと思うんですけど、私は感情移入すらできず「やはり自分はサラリーマンには成れ無かったんだろうな」と暗くなりました。
そして、カメラマンの「虎舞竜?」という言葉を思わず自分も心の中で言ってしまい、結局、俺も他人事なんだよな、、、、、と落ち込む。
仏教では世の中は「苦」だと説きます。だけど、その苦の中にも必ず、光も希望もある。
映画の中で、娘が壁に描いた落書きに虹がかかった時の感情、他人の幸せを心の底から「良かった」と思えたこと、娘を見失った夫婦がそんな気持ちを持てたことが、証左だと思いました。
♪何でもないような事が 幸せだったと思、、、、、、いたい
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