こ~れが今のジャパンっ!!
もう10月です。今日は本堂の座布団を冬物に替えたり、内陣(本堂でご本尊様をお祀りする区域)を掃除したり、人差し指で埃をなぞられ全部やり直しをさせられたり(^^;)して一日が終わりました。ホント、月日のたつのは早いですなあ。光陰矢の如しでございます。光陰矢の如しとはつまり、光陰とはまあ矢のようなものだということですね、ハイ。
さて、今朝方うちの奥さんとひとしきり「私の志集」の話で盛り上がりました。パチパチ!
関東以外の方はなんじゃそれっ?って感じでしょうが、新宿駅で乗り降りしていた人はきっと知らない人はいない、あの女性です。首から「私の志集 300円」という札を下げて、一日にウン万人もの人が行き交う新宿駅西口にいつも夜になると立っている“麗子像”みたいな人です。噂では現在40歳くらいですが20歳くらいからああして立っているそうです。
かつて歌舞伎町の女王様だった(ウソ)うちの奥さんはさすがに詳しく「田口ランディの本にも載ってたよ。あの志集って中身は何にも書いてないんだって。白いページをパラパラとめくっていると“ああ、私の志集ね。なるほど、、、”と納得するらしいよ」とのこと。しかし、「いやちゃんとした詩集で恋愛の詩が多い」「年一のペースで新刊が出ている」など諸説ふんぷん。
ですが、やっぱり二人で膝を打って笑ったのは、、、
「20年前から売ってるなんて。」
「20年前も300円だったのかなあ。物干し竿みたいだね。」
「でもさあ、やっぱり“私の志集”といったら、ふ○のさん(僕りんのかつての演劇仲間)でしょう!」
「ああ、そうだったそうだった。あの甲高い声で“一冊下さ~い”と言ったら“あなたには売りたく無い”っていわれたヤツね(^^)!」
一日に僅か数冊しか売れずに、その購買者はほとんど酔っぱらいのオヤジだというあの“志集”、今でもああして売っているのだろうか、、、。
使い古されたフレーズだけど、あの女性が売る詩集より、あの女性が売る“志集”を夜の新宿で買う人がいる、その光景こそが【詩】なんだよなあ。
声を出さないパンクもあるよね、そんな話をしながらアンゼリカのカレーパンを食べた朝でした。
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