福岡の「普通のおっさんの溜め息」ブログです。良く考察され、公平に書かれています。実に参考になります。
http://blog.goo.ne.jp/mutouha80s
4月17日の記事のさわりの部分です。
福島原発事故に関連して、“マスコミ” ではまるで日本の原発総てに問題があるかの様な議論が行われています。
然し公平に見て今回の大事故が福島原発や東京電力特有のものか、原発全体に亙るものか分けて考えるべきだと思います。
このブログにコメントしました。
原発震災に関してのこれまでの貴ブログを拝見して、並ならぬ考察がなされており、感銘すると同時に感服しております。
原発という巨大システムを管理運営してる会社に、これまで技術系の社長が就任しておらず、東電の体質の問題を取り上げておられましたが、私も技術者の端くれとして全く同感であります。(25年以上電気の安全に関わる仕事をしておりました)
また原子力安全保安院のトップの方も技術系でないと聞いております。そしてマスコミ側にも専門の記者がいないという問題もあるのではと思ってます。
福島原発の今回の問題は、冷却装置が津波で破壊されたことが大きな要因と理解しております。女川原発は津波に対する立地条件を高くしてます。良くわからないのは、なぜ福島原発では再考しなかったのでしょうか。国の基準をどうなってるのでしょうか。古い基準で建設され、その時はOKだったから見直しが必要ないのでしょうか。それとも基準があったのでしょうか。東電の体質なり、国との慣れないを疑われてもしかたないでしょうね。
私は福島原発はIsolate Caseだと思っております。つまり、福島=他全部 ではないと思います。勿論、これを契機に他の原発については原点に戻って再調査(Review)は必要だと思いますが。
女川原子力発電所における津波に対する安全評価と防災対策
http://www.jnes.go.jp/content/000015486.pdf
震災後の対応は、政府、東電、保安院など全くもってばらばらで、事故対策の責任の所在がはっきりせず情報が錯乱しました。 アメリカは1979年3月にスリーマイル島原発事故のあとに大統領の諮問で調査委員会が設置され、種々の調査報告を行っております。
NRCや電力会社の当時者の実名入れで書かれたこれ等の報告書は、ドキュメンタリーな叙述になってるので読むものを興奮させます。
素人の私が読んでも第一級の資料であることがわかります。事故対策本部の立ち上げ、マスコミの対応、情報の処理、健康への影響など事細かな内容になっています。どうもスリーマイル島原発事故の教訓が生かされてないようなが気がして残念です。
1)放射能と健康への影響についての調査報告
Radiation And Health Effects: A Report On The TMI-2 Accident And Related Health Studies
2)メディアについての調査報告
President's Commission: Report Of The Public's Right To Information Task Force
スリーマイル島原発事故調査報告を網羅したサイト
http://www.threemileisland.org/index.html
さて、今回の記事のご紹介、驚きの連続です。
またゆっくり読んでからいろいろとお話したいですが、とにかく今はとても驚かされ考えさせられたと申し上げます。有り難うございます。