種山壮(shuzanso)NY

ラスベガス編

大津自殺 - いじめと社会 -アメリカの事件

2012年07月16日 | アメリカ素描

大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒(当時13歳)がいじめを苦に自殺したとされる問題で、男子生徒の父親が、加害者とされる同級生らを暴行容疑などで18日にも大津署に刑事告訴、大津市に対しての損害賠償裁判も始まり、新たな展開になってきたようです。

動画サイトでには既に加害者とされる男子生徒とその家族、それに担任の名前、顔写真、住所、さては引越し先まで事細かに発信されています。情報の確かさなどほとんど検証なしに加害者を断罪してるのは見るに耐えかねます。これではまるで体のいい逆いじめではないですか。いやはや、困ったものです。

つい最近あったアメリカでの「いじめ」

6月19日 スクールバスモニターとして乗車していたカレンさんに同じバスに乗っていた中学生達が言葉によるいじめを始め、これが延々と10分ほど続きます。これを撮影した映像がYouTuveで配信されました。

 

 6月20日 ラジオ、テレビ等が一斉にニュースとして流す。

 

 

6月21日 学校側の対応はすばやく動画配信に翌日には記者会見を行います。いじめ防止対策・応答チームの出動を発令、調査に乗り出し。同時に地元警察にも事件の捜査を依頼します。

 

6月29日 学校側はいじめをした4人の生徒を1年間の停学処分にすることを決定し、特別クラスでの学習が強制されました。一年間は通常のスクールバスでの通学停止。また50時間の高齢者に対するコミュニティサービスを提供することが義務づかれました。30週間経過した時点で再入学の申請ができます。

 

いじめた生徒の一人の父親がカレンさんを訪れ、謝罪しました。

父親「大変申し訳ありません」

カレンさん「貴方がやったわけではありません」

 

 

事件発生から10日足らずでこの問題に終止符が打てたのもちろんいじめた生徒が直ちに確認できたことですが、こういった事件に対する法律、対処方など良く確立してることだと思います。学校側も警察も淡々と法律にのっとり手順通り事にあったのでした。

 



最新の画像もっと見る