Aの数字は数字の後に記した人々の享年です。達磨と老子ははっきりしてないみたいです。
Bの数字は後に記した時代の平均寿命です。古代におけるそれらは専門家が遺骨などを科学的に調査した結果だそうで、大体このとおりと見て間違いないみたいだそうです。ヨーロッパ19世紀と日本の明治以降は確実な記録に基づいてます。
A: 80 - 釈迦, 70 - ソクラテス, 160(?) - 達磨, 200(?) - 老子, 70-孔子, 61-空海, 55 - 最澄, 87- 一休, 79 - 法然, 90 - 親鸞, 54 - 道元, 107 - 天海, 73 - 良寛
B: 18 - 古代ギリシャ, 20 - 古代ローマ, 35 - 17世紀ヨーロッパ, 40 -19世紀ヨーロッパ, 14.6 - 縄文時代, 15.2 - 室町, 20.3 - 元禄, 44 - 明治, 50 - 昭和15年
(「親鸞の大瞑想」1996年)
Aに上げた人々はその時代の平均寿命を考えると大変長生きであります。きっと類い稀なる頑強な肉体の持ち主だったのでしょう。
親鸞は席を暖める暇もないほどの伝道師と言われるほど、あちこちと飛び回っていたようで、肉体的にも、精神的にも並はずれたパワーの持ち主であったようです。
徳川家康も享年75才で亡くなってます。当時としては大変な長生きであります。あの戦乱を生き抜き、日本の覇者になりました。
故土光敏夫氏と故松下幸之助氏は時を同じく明治生まれで、明治、大正、昭和の三時代を生きた偉大は実業家と経営者です。ほぼ同時期、土光氏が昭和63年、92歳 松下氏が平成元年、95歳で亡くなってます。
「空気の研究」で知られる山本七平氏は(「にっぽんの商人」昭和50年)で次のように書いてます。
現在日本で活躍している大商人たちは、みな大学者に相違ない。この人たちは常に「私はこう思い、こう実行します-----。これはマルクスも言っておりませんし、ケインズも言っておりませんし、西欧の大経営学者も言っておりません」-----
写真で見ると大商人松下幸之助氏などは、まさに大学者如き柔軟な思考力を示す風貌である。
類い稀なる頑強は肉体の持ち主は精神活動もまた頑強であることは間違いないようです。そして世の中からはみ出すだけの勇気と実行力を持った人間のほうが確立として光明に近いと言えるのかもしれません。