空が 映っている
鳥が 動くと
波紋が 意味をつけ
少し たてば
反転の 空は
のたり 揺れながら
夕焼けを
待つことに なる
待っている
ただ 待っている
ただただ 待っている
最近 川は匂わない
物語に なることも
歌に なることも
自由 さえも
諦めた よう に
動きを 感じるのは
花びらで 色が 変わった
時 だけで
生きていないと 気づかれるのは
何も 映らなくなった
時 だけだ
殺されても なじられても 汚されても
川は 空を 映しつづける
そこに自分を 見る 人がいる
すき間に 昨日を 棄てる 人がいる
明日に 意味を つけようとする 人がいる
何かを 得るために
何かを 失う 人がいる
悲劇を 愛するが ゆえに
いつまでも ハグする 人がいる
川面が 写す 青空は
あの時 わたしが 見たかった 空だ
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