【 Photo by Keiko Aoki 】
愛の歌を忘れた男は
彷徨っていた
愛を唄えば
少しだけでも幸せになれるのに
幸せは
ほのかな希望を呼ぶのに
希望は
雲の合間に明日を見せてくれるのに
明日は
すぐそこで光っているのに
どうしても
愛の歌が唄えない
あなたに触れれば
あなたの心に近づけば
ほんのわずかでも輝いていく
ともしびが
少し ほんの少し 離れただけで
見えなくなっていく
もっと弱くなれば
もっと小さくなれば
ほんのわずかなともしびを
少しずつ集めて大きな灯りにして
希望の導火線に
火をつけることができるはず
いくばくかの
ほんのいくばくかの
光を集めて
いつかまたやさしく静かに
光りはじめるときを
黒い雲に耐えながら
静かに 待っている
空に漂っている
厚い雲の隙間を見つめて
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