【 Photo by Toshiyuki Imai 】
どこまでも歩いていった
どこまでも
歩いた
あなたに見せたい風景の所まで
何も思わなかった
そこにあったのは普通の風景だった
あの時のボクはいなかった
どこを探しても
25年もたったんだ
きっといたけど 分からなかったんだ
青空の筈なのに
やはりガスっていた
ほんとうは
青空の筈なのに
ここは
ボクたちの街じゃなかった
ボクたちは
ボクたちの街を作っていた
あの時から
ずっと何かを作り続けてきた
たくさん作ったけど
ほとんどなくなった
もったいないとは思わないけれど
それが流れだったんだろう
きっとこれからも作るさ
それも流れなんだろう
生きていくのは
大変なことだと思うけれど
人生ってのは
悪くないなって気がしている
生きていくのは
大変だけれど
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