【 Photo by Jun Hiraoka 】
真夏の昼下がり
ボクが
立ち止まっているうちに
景色は変わってた
あんなに好きだった風景が
もう見たくなくなっていて
秋色に変わり始めた雲が
ニコニコと迎える
「もう迷わないで」
「うん大丈夫」
「迷子でいるのに 飽きたんだ」
真夏の昼下がり
ジリジリと照らす太陽と競争して
負けたはずのバジルに
小さな柔らかな葉が出て
ちょっと違った姿になった
「新しいキミこんにちわ」
「とってもいい香りがするんだね」
「待ってる人がいるからね」
真夏の昼下がり
人が途切れることのない道へ
もうそこには戻りませんよと
今日のボクが立っている
「そっちじゃないよ」
「こっちだよ」
「昨日のボクを見てただけさ」
休んでた訳じゃない
祭りの準備をしてただけさ
さあ秋が始まるよ
もうすぐ新しい風が吹くはずさ
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